女医EMIのJOY HAPPY LIFE

旅行・映画・イベントなどとにかく遊びが(遊びも)好きな毒舌ママ女医EMIが楽しくすごす毎日のエッセイ。株もはじめました

我が子に読ませたい本3

2011-09-19 21:20:48 | Weblog

松岡圭祐さんの「万能鑑定士Qの事件簿」。めちゃくちゃ面白い。

1は力士シールの謎を波照間島出身の鑑定師の凛田莉子が追うが途中で不思議な犯罪に遭遇して阻止するとそれが関わって次の2巻のハイパーインフレにつながる。ちなみに士は資格がある職業で使うから本来は師を使うがこのタイトルは店の屋号からきているそうです。フランス人は4を示すときは小指を曲げるとか、ソーセージの切り込みは昔のイギリスにもあったが今の日本のとは向きが逆で日本は箸でつまみやすいように左上から右下に包丁を入れる、という風習から画家の国籍も鑑定してしまう凄腕。輸入写真でも小さな蛍光ペンの形からフォトショップで加工したと見破ったり、この頭脳は素敵ですね。

2は偽札の存在により、日本円の価値が下がり、野菜6000円とかマンガ雑誌が数万円とか国内便飛行機が30~50万円とかに上がって、お札が信用出来ないためかなりの高額でも小銭で払わされたり、請求が怖くて電話もかけられなかったり、ひどいハイパーインフレになります。恐怖ですね。しかし偽札の万人を莉子が暴き出し、何とか解決する。犯人といい、大変な巻です。

3は、有線でなくCDで流しても店舗での音楽利用で1000平米までならJASRACが年一万円を徴収することから無料音楽放送プログラムを使って始まったブランドショップ脅迫事件を莉子が解決していく。何だか勝手に徴収決めるのってNHKみたいですね。次いで、英語教師用の例文無料DLシステムを利用したカンニング事件にも関わる。レンタルショップのCDにノロウイルスを塗布させる事件。どれもバックに居るのはある芸能人。この芸能人、音楽分野といい、結婚離婚の話といい、妻といい、過去の栄光といい、詐欺を働くことといい、実在の元大物芸能人を彷彿とさせます。絶対モデルはその人。こんなにそっくりだけど、名前とか違うから訴えられたりはしないわけね。その芸能人に反省させ、自首させたところで終了。

4は催眠の嵯峨が登場。松岡さんの小説はよく登場人物が交差する。イメージが違う理由は推測通りだった。ラストはやはり莉子が上石慧を救う。


5はフランスが舞台。喜屋武先生には負けちゃう莉子ですが、フォアグラ混入事件の謎をとき、またしても犯人の心を救います。

6は天才詐欺師の雨森華蓮との頭脳戦。いろいろ見破って戦いますが、知識もたくさん出てオススメ。ラストはやはり華蓮が改心していますが、刑務所を出たら仲間になるか、また敵になるか気になります。

7は高級ファッション誌イザベルが舞台。マルサの依頼で秘書としてバリバリ働く莉子。プラダを着た悪魔、みたい。社長に関わった詐欺の被害を未遂で止め、社長の心も救います。ラストは角川書店の宣伝みたいですが(笑)ちなみにウォーカー系は系列ではあるけど角川マーケティングの刊行で角川書店とは別会社だと初めて知りました。しかしこんなに店をあけたら現実世界では店が潰れます。

8は沖縄の水対策に寄付を続けてきた莉子に届いた報告書から、育った島から12億を騙しとろうとする水濾過装置詐欺師を捕まえようと奔走する。犯人にペテンをかけるラストがかっこいい。細川たかしの私馬鹿よねで号泣する莉子がかなり面白かった。実写にするなら天然がアホに見えない上手い女優さんを莉子役にしてほしいものです(笑)

9は私の大好きなモナリザ三昧!読むだけで幸せです。ルーヴルからモナリザが来日して展示のための臨時学芸員に莉子が選ばれます。でも悲しくて卑劣な罠にあい、鑑定能力をなくす莉子。それでも犯罪を阻止する姿がかっこよかった。

10はチープグッズから独立してすぐに散々騙されたりして瀬戸内に育てられ賢くなった経緯が書かれています。育てられ途中でも詐欺を解決する側にまわりはじめます。そのせいで瀬戸内も自分の詐欺を見抜かれてしまうわけですが。途中、氷室準教授との出会いも書かれていて、かっこいい莉子が素敵です。ラストで西園寺や華蓮も友情出演。


11はチープグッズで育てられた美貌の住職、瞬が出てくる。チープグッズにいただけでたくさん教えてもらって賢くなるのはすごい。私も瀬戸内さんに教わりたいです。お寺とか神社のご利益があるように見せかけ、集客するのもあり得る話です。私の知ってるお坊さんも布教と称して海外留学したりボーナスで飲み会してお酒飲んで肉食べて合コンしてメリークリスマスと言ったりします。地元にいたときはボランティアで知り合ったオッサン牧師にナンパされました。けして清廉ではないですね~。ともかくもこの回も面白い。ラストはあの二人の結婚祈願☆

12ではこの事件簿の最終回。次は「万能鑑定士Qの推理劇」になるらしい。よくハイペースで出版してます。次も待ちきれないなぁ。

ヨースタイン・ゴルデルさんの「ソフィーの世界」。理解するには何度か読まないとならなかったけど、いつか子供に読ませたい。ハードカバーで保存していたけど娘が育つまで手放すつもりで読み直しました。生きるには実際にはそれほどのものは要らないとしたソクラテスの思想から出たキュニコス学派の考えかたは素敵。キュニコス学派のディオゲネスは持ち物は着る布と杖と袋だけでアレクサンドロス大王が「望みがあれば叶えましょう」と言ったときには「そこをどいてください、私が日陰になっている」と答えたらしいのですが欲の少なさがうらやましいです。労働者が奴隷のようになり人生を売り渡すのは不公平と考えるマルクスよりは、がむしゃらに働いたなら報いがあるのが公平、公平というのは平等な者同士の間でだけ成り立つというエビニーザ・スクルージの考えのほうが納得いきます。ソクラテスやニーチェやキルケゴールなど哲学の話がいっぱいで良かった。

それはそうと、ナースにきく徹夜の乗り切り方がネットで出ていました。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1747946&media_id=121&m=1&ref=news%3Aright%3Apickup
ナースは翌日朝帰れるから。前日朝から翌日夜まで働きっぱなしの医者に聞いてみたらどうですか?(笑)


気が向いたらぽちっとしてください。

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