8月1日、Madrid、Segoviaがメイン。着くなりユース「Comunidad de Madrid」にチェックインし、荷物をおいてシャワー。Plaza de Toros de Las Ventas(ベンタス闘牛場)で週1~2回しかやらない翌日の闘牛のチケットを買った(日向席のソルで二階席;グラダで750pts)。列車でSegoviaに移動しSan Millan教会(12C初めのものだがロマネスク様式で回廊が美しい)、Aqueducto Romano(ローマの水道橋。1C~2Cにかけ作られた。1884年まではこの橋の上を水が通っていたとのこと)、Catedral(スペイン最後のゴシック式大寺院)、Alcazar(中にいろいろな甲冑や家具がおさめられていた)、La Vara Cruz教会(12角形の面白い形をした教会)を見て、バスでMadridに戻った。この間は列車よりバスの方が、ほぼ金額も変わらないのに早くてよかった(しかも列車はチケット買ったついでに次は何時出発かと聞いたら、インフォメーションに行って、順番チケットをとって、順番を待ってから聞いてくれ、とたらいまわし的で不親切だった)。ホテルに戻り、シャワーして、いらなくなった服を捨て、使う服は洗濯した。コロンビア人のジョバンナちゃんと仲良くなる。コロンビアの教育制度は4歳から10歳まで小学校(7年)、その後、高等学校のような学校(6年)行く。ここまでが義務教育ではないが、ここまでは普通の人は行くらしい。その後、大学(専門的なものは5年、そうでないものは2~3年)に行くらしい。
2日、Madrid、Cuenca、Taranconがメイン。Madridで朝食をとり、奇岩の崖で有名なCuencaにエキスプレスバスで行く。1600ptsだったがシートはソファ風で、席も広く、TVや電話付きで立派だった。CuencaではCatedral、川、Rio Huecarの崖、Casas Colgadas(不安定な家)を見てきた。チンチョンの名物“パン・デ・アニス”(アニス酒で作ったパン。直径30~40cmと大きいが150ptsと安い)を食べた。その後、Taranconでひまわり畑を見てなごむ。その後Madridに戻り、闘牛場でスタンバイ。19時からのスタートだが、30分くらい前から地面の砂に水を撒いている。闘牛は普通、ピカドール(牛の首を槍で突く)、バンデリリェロ(モリを3対撃ち込む)、マタドール(闘牛士)、の順で出てくる。牛が6回出てきたが、6回のうち4回はマタドールなしに死んでしまった。モリなどの撃ちすぎ??マタドールが出た時にも、ムレータ(赤い布)をあなり使わないうちに牛が死んでしまい、なんだかあっけなくて残念だ。観客の殆どはお年寄りだった、、、若者には人気がないのか。
3日、Salamanca、Valladolidがメイン。スーツケースはホテルに無理やり頼み込んで預け、バスでサラマンカへ向かう。エキスプレスバスなので2220ptsと高いが、快適。サラマンカは清潔で安全そうな街だった。Catedral Vieja(とても美しい教会だった)、Mayor広場(スペイン一美しい広場と言われている)、San Esteban修道院(これもとても美しい)、Lis邸(ステンドグラスが美しい)、Gallo塔(カテドラルの一部。スペインで最も調和の取れた美しい塔と言われている)、Catedral Nuevo、Salamanca大学(スペイン最古の大学。パリ大学、オックスフォード大学と並ぶ名門)、Casa de las Conchas(貝の家。15C後半に作られたが聖ヤコブを象徴する貝模様が壁に多い)を観光。Valladolid(バリャドリッド)に移動し、また観光。Cervantesの家(晩年に住んでいた。中も公開している)、Valladolid大学、Catedral(塔に丸穴が開いていておもしろい)、Iglesia de Santa Maria la Antigua(ロマネスク塔の女王と呼ばれる美しい塔があるが、私は教会本体の方が美しいと思った)、San Pablo教会、Casa Consistorial、Campo Grande(カンポ・グランデは広い公園でアヒルやカモが多くのどか)を見た。夜行でLeonに移動。
4日、Leon、Santillana der Mar、Santander、Bilbaoがメイン。レオンの橋(橋の手前と奥に2頭ずつ白ライオン像がある)、Monasterio San Marcos(旧サン・マルコス僧院。横に長い建物)、Catedral、Guzmanes宮殿、傘でぉsBotines(ガウディ作品。現在はCaja Espanaという銀行に使われている)、San Isidro教会を観光。その後、Santander経由でSantillana der Marに移動し、Museo del Altamira&Cuevas de Altamira(アルタミラ洞窟はかなり前もって連絡して予約しておかないと見られないので、予約外でも壁画を見れるように博物館と洞窟の見本のようなものを作ったらしい)を見学。Santanderにバスで移動。サンタンデールは落ち着いていていい雰囲気だが銀行が14時で閉まるのは早すぎる。Palacete del Embarcadero、Pereda公園、Catedralなどを見る。そして夜にBilbaoに移動。Monumento del Bilbaoを見学し、睡眠。
5日、Bilbao、Gernika、Burgos、Madridがメイン。早朝に朝食を買い込んでGernikaへ移動。ここはピカソにより絵画に描かれたことで有名(ドイツによるゲルニカ爆撃を描いた)。Arbol de Gernika(ゲルニカの木。バスク地方の独立の象徴だ)、Casa de Junta(バスク議事堂。10時にならないとOpenしないが私がみたがっていたら守衛のお兄さんが2時間も早いのにあけてくれた)、Cuevas de Santimamine(サンティマミーニャの洞窟。ゲルニカの北4kmにある。ロンダのピレタ洞窟と違い案内人が若くて英語が話せた。教会、女性、クラゲ、珊瑚などの壁画が見られた)を見学。Bilbao経由でBurgosへ移動。Santa Maria門、Catedral(スペインで最も美しいカテドラルと言われているそうだ。工事中だった。中にはダ・ヴィンチ作のマグダレナのマリアの絵があるので堪能した)、を見学。Burgosを20時に出発し、Madridに23時頃に到着。美しい満月の夜だった。何とかユースにもぐりこんだ。
6日、Madrid、Campo de Criptana、Argamasilla de Albaがメイン。銀行でお金をおろす。MadridでMinisterio de Agricultura、国立ソフィア王妃芸術センター(ここでピカソの「ゲルニカ」や、ダリの絵画をいろいろ堪能した)、を訪れた。駅で男性に英語で「お金を落としましたよ」と声をかけられ、床をみると小銭が、、、そのすきに荷物を盗もうとしていたらしく、現地人の黒人女性が怒鳴りつけて追い払ってくれた。金目のものはないんだけどね、、、彼女曰く「あいつらはモロッコ人よ!安いからって船でスペインに渡ってきて、職がないからこういうことをするの。よく荷物を盗むから気をつけなさい」と教えてくれた。モロッコ人、やっぱりイマイチ。午後、電車でCampo de Criptanaに移動。このあたりの電車は5分前にならないとどのホームに入るか表示しないので不便だ(ものによっては1時間前に表示することもあるが、5分前なので、表示をみて重い荷物をかかえてそのホームまで走っていかないと間に合わないのでとても微妙)。Campo de Criptanaでは、Monumento a D.Quijote、Molino(風車)を見た。風車は中も見学できた。そして、バスはないのでタクシーでEl Tobosoへ移動しMonumento a D.Quijote y Dulcinea、Casa de Dulcineaを訪れ、タクシーでまたCampo de Criptanaに戻った。電車に乗ったが駅員がおらず、チケットも買わずに乗れてしまった、、、無銭乗車?Alcazar de San Juan経由でArgamasilla de Albaに移動。ここはドンキホーテの故郷という設定だ。Casa de Civil、Casa de Medrano(メドラノの家。白い二階建て。ここにセルバンテスが投獄されていたらしい)を見物。この日も満月に見えた。この日はドンキホーテに思いをはせながらArgamasilla de Albaに宿泊。
7日、Alcazar de San Juan、Madridがメイン。早朝にAlcazar de San Juanに移動し、Monumento a D.Quijote y Sancho Panzaを見て、風車を見た。その後Madridに移動し、Plaza Mayor、王宮、Plaza de Espana(スペイン広場。中央にセルバンテスの白い像が、ドンキホーテとサンチョパンサの黒い像を見下ろしていた)を見学。Madridのユースをとろうとするが満室でとれず、他にもあぶれた元ナースのエミコ.Mさんという日本人と「Pension Antonio」に宿泊することにし、Museo del Jamonで一緒に昼食をとった。一日、エミコさんと行動したが、スペイン広場で画家ケイ・マサト氏に出会った。彼は弁護士試験に二度落ちて、Swedenに渡りヒッチハイクで1年うろつき、元外科医だったが羊の改良のためにスペインにきた妻(このときには亡くなっていた)と知り合いスペインに住むようになったらしく、TV「波乱万丈」にも出たとのこと。彼の話は自慢も多かったが、スペイン広場で最近はいきなり首をしめて荷物を盗む人が居るから気をつけろ、とか、マドリッドのユースは毎年1回はモロッコ人やイラン人による強盗や強姦があるから注意しろ、と注意された。この後、アルルでパーティした日本人男性に偶然遭遇し(しかも偶然にもこの前々日、彼とエミコさんも知り合っていたのだ)、この夜はエミコさん、偶然の日本人男性、画家さん、画家さんの娘さん、と私の5人でバルに飲みにいった。
8日、Madridがメイン。エミコさんに別れを告げ、ユースにうつろうと計画。朝8時ですでに10人くらい空き待ちのバックパッカーが並んでいたが、早めに待ったおかげでユースにベッドをとれた。事件があるといったって、皆がいる時間なら大丈夫。Panteon de Goyaなどを見学し、マドリッドで一番美味しいローストチキンの店とされる「Sidras MINGO」で食事。当然、食べたのはローストチキンの丸焼き。ちょっと塩味が強いが美味しかった!そしてSidra(シドラ酒。シードルのことね。リンゴの味が美味しい)も飲んだ。昨日の画家、Keiさんと会う約束だったので待ち合わせ場所に移動。でも、1対1だと微妙だった。「あの店では俺の作品を扱ってる。行くか?こないだ会った日本人の女の子3人も買って行ったぞ」と勧誘され「お金がないので」と言うと「3万ペセタくらい出して後は少しずつ払えばいい」と言われた、、、押し売りか。その後「彼氏はいるのか?」「家に絵を見に来るか?娘がいなくて今は俺だけだけど、襲われるかもしれないぞ。いいのか?」「俺をスペインの男にしないか?スペインだけでもいいから」などなど変な口説きモードに入られ、幻滅し、別れを告げた。その後はEncarnacion修道院、王立医学アカデミー、Canovas del Castillo広場のネプチューンの噴水、Cibeles広場のシベーレス(大地の女神)の噴水、国立考古学博物館(14:30すぎに入ったので無料でよいとのことだった。アルタミラの壁画のレプリカが17:30に見せると言われて待つ。他にも頭蓋骨やマンモスの骨が展示されていた)、コロンブス記念碑、と見物してまわった。エル・コルテ・イングレスで黄色いバッグを買ってユースに戻り、お風呂を使って熟睡。
9日、Madrid、Toledoがメイン。Madridで朝食をとり、Toledoへバスで移動。バス停までホセという親切なスペイン人のおじさんが車で送ってくれた。Toledoでは、太陽の門、サンタ・クルス美術館、Alcazar、Castillo de San Servacdo(元お城のユース。大人気でなかなか宿泊できない)、Catedral、Casa del Greco(エル・グレコの家)、エル・グレコ美術館、Transito教会、Santa Maria la Blanca教会、San-Juan de los Reyes教会、Tavera病院を見学。トレド名物のMazapanを立ち食い(アーモンド丸ごとを砂糖と練り合わせて作ったお菓子)。その後、「Cafeteria Restrante el Delfin」でランチ。Peridiz a la Toledana(トレド風うずら。ワイン煮。玉ねぎとビネガーが入っている印象。1200pts)を食べ、ハーフサイズなのに満腹。少し残すと親切にもご主人が「美味しかったかい(グスタード)?どうだい?」と心配してくれた。バスでMadridに戻った。
9日、Madrid、Aranjuezがメイン。 MadridからAranjuez(アランフェス)に移動。Horchata de Chufa(オルチャタ・デ・チュファ。チュファという植物の根で作った清涼飲料水。ガイドブックではカルピスのような、、、と書いてあったが、牛乳と整腸剤を混ぜたような味をしていた)を飲んでみた。王宮、Casa del Labrador(農夫の家、、、と訳すが、農夫といっても王族が住んでいた家だ)を見た。Madridに戻り、プエルタ・デル・ソルの熊の像を見に行った後、1ヶ月もヨーロッパにいるとさすがに和食が恋しくなり、和食レストラン「秋」で鮭茶漬け(750pts)をオーダーしたが、チップを払うのが悔しいくらいカウンターの従業員は愛想が悪かった。スーパー「Shimago」に行くがスイカが安く、半玉81pts、、、なのでつい買ってしまう。夕食はスイカだ!
10日、Madridがメイン。Madridで朝食をとり、Colom広場からAerobusに乗り、Singaporeへ飛ぶ。このフライトでは、前の月にアルヘシラス行きの列車で会った男の子、池野谷さんと偶然出会う。彼は帰国後も手紙をくれた。
11日、SingaporeについてKhomarに電話し、迎えにきてもらった。Khomarはシンガポールに出稼ぎ中のマレー人でイスラム教徒だった。アウグストゥス、ルディという友達と同居している。私のために一部屋あけておいてくれた。Khomarは蛇使いだが、Augustusは火吹きで、二人ともこの後もよく手紙をくれた。周辺を散歩してゆったり過ごした。
12日、アグ(アウグストゥス)の兄ビザーが遊びにきた。Khomarといろいろ話したが、彼は日本人では竹野内豊(と木村拓哉)が好きなの~、と言って照れてキャッと飛び跳ねて見せた。女装していただけあってやっぱりゲイなんだろうなと納得。前回シンガポールに行った時のホテルに、王さんに会いに行くと、相変わらずランチをおごってくれ、お土産にと「Titanic」のCDを2枚くれた。午後、Khomar宅に戻ると、歓迎のためにドリアンを買っておいてくれた。結構ゴチソウらしいのだが、濡れた靴下を放置してかびさせたような臭いがやっぱり気になってしまった。でも歓迎なのだし食べないと、と思って笑顔で頑張って食べてみる。味的にはマヨネーズをかけたバナナのような感じ、、、だけど、フルーツの王様っていうほどの味ではないのでは?16時からKhomarが夕食を作り始めたが、出来上がったのは21時。この間、酒井法子の「蒼いうさぎ」のリリックを覚えたいと言っていたので、歌の歌詞を書き取って、翻訳してあげた。夕食はチキンカレーだった。マレーシア人は手で食べるので、手を洗って、右手に持ち、親指で押し出して食べる。私も、手づかみで食べた。日本に戻るのが夜中のフライトだったので、22時半すぎてからKhomarとAugがTaxiで空港まで送ってくれた。お別れが悲しい、とみんなで部屋で写真を撮ってくれ、ハグをされた。お土産に、とハガキやワニの置物をもらった。
13日、日本に帰国。
モロッコでは反省すべき点も多かったけど、シンガポールで温かく歓迎され、やはり旅ではおおむね人を信じてみたいな、と思った旅だった。
2日、Madrid、Cuenca、Taranconがメイン。Madridで朝食をとり、奇岩の崖で有名なCuencaにエキスプレスバスで行く。1600ptsだったがシートはソファ風で、席も広く、TVや電話付きで立派だった。CuencaではCatedral、川、Rio Huecarの崖、Casas Colgadas(不安定な家)を見てきた。チンチョンの名物“パン・デ・アニス”(アニス酒で作ったパン。直径30~40cmと大きいが150ptsと安い)を食べた。その後、Taranconでひまわり畑を見てなごむ。その後Madridに戻り、闘牛場でスタンバイ。19時からのスタートだが、30分くらい前から地面の砂に水を撒いている。闘牛は普通、ピカドール(牛の首を槍で突く)、バンデリリェロ(モリを3対撃ち込む)、マタドール(闘牛士)、の順で出てくる。牛が6回出てきたが、6回のうち4回はマタドールなしに死んでしまった。モリなどの撃ちすぎ??マタドールが出た時にも、ムレータ(赤い布)をあなり使わないうちに牛が死んでしまい、なんだかあっけなくて残念だ。観客の殆どはお年寄りだった、、、若者には人気がないのか。
3日、Salamanca、Valladolidがメイン。スーツケースはホテルに無理やり頼み込んで預け、バスでサラマンカへ向かう。エキスプレスバスなので2220ptsと高いが、快適。サラマンカは清潔で安全そうな街だった。Catedral Vieja(とても美しい教会だった)、Mayor広場(スペイン一美しい広場と言われている)、San Esteban修道院(これもとても美しい)、Lis邸(ステンドグラスが美しい)、Gallo塔(カテドラルの一部。スペインで最も調和の取れた美しい塔と言われている)、Catedral Nuevo、Salamanca大学(スペイン最古の大学。パリ大学、オックスフォード大学と並ぶ名門)、Casa de las Conchas(貝の家。15C後半に作られたが聖ヤコブを象徴する貝模様が壁に多い)を観光。Valladolid(バリャドリッド)に移動し、また観光。Cervantesの家(晩年に住んでいた。中も公開している)、Valladolid大学、Catedral(塔に丸穴が開いていておもしろい)、Iglesia de Santa Maria la Antigua(ロマネスク塔の女王と呼ばれる美しい塔があるが、私は教会本体の方が美しいと思った)、San Pablo教会、Casa Consistorial、Campo Grande(カンポ・グランデは広い公園でアヒルやカモが多くのどか)を見た。夜行でLeonに移動。
4日、Leon、Santillana der Mar、Santander、Bilbaoがメイン。レオンの橋(橋の手前と奥に2頭ずつ白ライオン像がある)、Monasterio San Marcos(旧サン・マルコス僧院。横に長い建物)、Catedral、Guzmanes宮殿、傘でぉsBotines(ガウディ作品。現在はCaja Espanaという銀行に使われている)、San Isidro教会を観光。その後、Santander経由でSantillana der Marに移動し、Museo del Altamira&Cuevas de Altamira(アルタミラ洞窟はかなり前もって連絡して予約しておかないと見られないので、予約外でも壁画を見れるように博物館と洞窟の見本のようなものを作ったらしい)を見学。Santanderにバスで移動。サンタンデールは落ち着いていていい雰囲気だが銀行が14時で閉まるのは早すぎる。Palacete del Embarcadero、Pereda公園、Catedralなどを見る。そして夜にBilbaoに移動。Monumento del Bilbaoを見学し、睡眠。
5日、Bilbao、Gernika、Burgos、Madridがメイン。早朝に朝食を買い込んでGernikaへ移動。ここはピカソにより絵画に描かれたことで有名(ドイツによるゲルニカ爆撃を描いた)。Arbol de Gernika(ゲルニカの木。バスク地方の独立の象徴だ)、Casa de Junta(バスク議事堂。10時にならないとOpenしないが私がみたがっていたら守衛のお兄さんが2時間も早いのにあけてくれた)、Cuevas de Santimamine(サンティマミーニャの洞窟。ゲルニカの北4kmにある。ロンダのピレタ洞窟と違い案内人が若くて英語が話せた。教会、女性、クラゲ、珊瑚などの壁画が見られた)を見学。Bilbao経由でBurgosへ移動。Santa Maria門、Catedral(スペインで最も美しいカテドラルと言われているそうだ。工事中だった。中にはダ・ヴィンチ作のマグダレナのマリアの絵があるので堪能した)、を見学。Burgosを20時に出発し、Madridに23時頃に到着。美しい満月の夜だった。何とかユースにもぐりこんだ。
6日、Madrid、Campo de Criptana、Argamasilla de Albaがメイン。銀行でお金をおろす。MadridでMinisterio de Agricultura、国立ソフィア王妃芸術センター(ここでピカソの「ゲルニカ」や、ダリの絵画をいろいろ堪能した)、を訪れた。駅で男性に英語で「お金を落としましたよ」と声をかけられ、床をみると小銭が、、、そのすきに荷物を盗もうとしていたらしく、現地人の黒人女性が怒鳴りつけて追い払ってくれた。金目のものはないんだけどね、、、彼女曰く「あいつらはモロッコ人よ!安いからって船でスペインに渡ってきて、職がないからこういうことをするの。よく荷物を盗むから気をつけなさい」と教えてくれた。モロッコ人、やっぱりイマイチ。午後、電車でCampo de Criptanaに移動。このあたりの電車は5分前にならないとどのホームに入るか表示しないので不便だ(ものによっては1時間前に表示することもあるが、5分前なので、表示をみて重い荷物をかかえてそのホームまで走っていかないと間に合わないのでとても微妙)。Campo de Criptanaでは、Monumento a D.Quijote、Molino(風車)を見た。風車は中も見学できた。そして、バスはないのでタクシーでEl Tobosoへ移動しMonumento a D.Quijote y Dulcinea、Casa de Dulcineaを訪れ、タクシーでまたCampo de Criptanaに戻った。電車に乗ったが駅員がおらず、チケットも買わずに乗れてしまった、、、無銭乗車?Alcazar de San Juan経由でArgamasilla de Albaに移動。ここはドンキホーテの故郷という設定だ。Casa de Civil、Casa de Medrano(メドラノの家。白い二階建て。ここにセルバンテスが投獄されていたらしい)を見物。この日も満月に見えた。この日はドンキホーテに思いをはせながらArgamasilla de Albaに宿泊。
7日、Alcazar de San Juan、Madridがメイン。早朝にAlcazar de San Juanに移動し、Monumento a D.Quijote y Sancho Panzaを見て、風車を見た。その後Madridに移動し、Plaza Mayor、王宮、Plaza de Espana(スペイン広場。中央にセルバンテスの白い像が、ドンキホーテとサンチョパンサの黒い像を見下ろしていた)を見学。Madridのユースをとろうとするが満室でとれず、他にもあぶれた元ナースのエミコ.Mさんという日本人と「Pension Antonio」に宿泊することにし、Museo del Jamonで一緒に昼食をとった。一日、エミコさんと行動したが、スペイン広場で画家ケイ・マサト氏に出会った。彼は弁護士試験に二度落ちて、Swedenに渡りヒッチハイクで1年うろつき、元外科医だったが羊の改良のためにスペインにきた妻(このときには亡くなっていた)と知り合いスペインに住むようになったらしく、TV「波乱万丈」にも出たとのこと。彼の話は自慢も多かったが、スペイン広場で最近はいきなり首をしめて荷物を盗む人が居るから気をつけろ、とか、マドリッドのユースは毎年1回はモロッコ人やイラン人による強盗や強姦があるから注意しろ、と注意された。この後、アルルでパーティした日本人男性に偶然遭遇し(しかも偶然にもこの前々日、彼とエミコさんも知り合っていたのだ)、この夜はエミコさん、偶然の日本人男性、画家さん、画家さんの娘さん、と私の5人でバルに飲みにいった。
8日、Madridがメイン。エミコさんに別れを告げ、ユースにうつろうと計画。朝8時ですでに10人くらい空き待ちのバックパッカーが並んでいたが、早めに待ったおかげでユースにベッドをとれた。事件があるといったって、皆がいる時間なら大丈夫。Panteon de Goyaなどを見学し、マドリッドで一番美味しいローストチキンの店とされる「Sidras MINGO」で食事。当然、食べたのはローストチキンの丸焼き。ちょっと塩味が強いが美味しかった!そしてSidra(シドラ酒。シードルのことね。リンゴの味が美味しい)も飲んだ。昨日の画家、Keiさんと会う約束だったので待ち合わせ場所に移動。でも、1対1だと微妙だった。「あの店では俺の作品を扱ってる。行くか?こないだ会った日本人の女の子3人も買って行ったぞ」と勧誘され「お金がないので」と言うと「3万ペセタくらい出して後は少しずつ払えばいい」と言われた、、、押し売りか。その後「彼氏はいるのか?」「家に絵を見に来るか?娘がいなくて今は俺だけだけど、襲われるかもしれないぞ。いいのか?」「俺をスペインの男にしないか?スペインだけでもいいから」などなど変な口説きモードに入られ、幻滅し、別れを告げた。その後はEncarnacion修道院、王立医学アカデミー、Canovas del Castillo広場のネプチューンの噴水、Cibeles広場のシベーレス(大地の女神)の噴水、国立考古学博物館(14:30すぎに入ったので無料でよいとのことだった。アルタミラの壁画のレプリカが17:30に見せると言われて待つ。他にも頭蓋骨やマンモスの骨が展示されていた)、コロンブス記念碑、と見物してまわった。エル・コルテ・イングレスで黄色いバッグを買ってユースに戻り、お風呂を使って熟睡。
9日、Madrid、Toledoがメイン。Madridで朝食をとり、Toledoへバスで移動。バス停までホセという親切なスペイン人のおじさんが車で送ってくれた。Toledoでは、太陽の門、サンタ・クルス美術館、Alcazar、Castillo de San Servacdo(元お城のユース。大人気でなかなか宿泊できない)、Catedral、Casa del Greco(エル・グレコの家)、エル・グレコ美術館、Transito教会、Santa Maria la Blanca教会、San-Juan de los Reyes教会、Tavera病院を見学。トレド名物のMazapanを立ち食い(アーモンド丸ごとを砂糖と練り合わせて作ったお菓子)。その後、「Cafeteria Restrante el Delfin」でランチ。Peridiz a la Toledana(トレド風うずら。ワイン煮。玉ねぎとビネガーが入っている印象。1200pts)を食べ、ハーフサイズなのに満腹。少し残すと親切にもご主人が「美味しかったかい(グスタード)?どうだい?」と心配してくれた。バスでMadridに戻った。
9日、Madrid、Aranjuezがメイン。 MadridからAranjuez(アランフェス)に移動。Horchata de Chufa(オルチャタ・デ・チュファ。チュファという植物の根で作った清涼飲料水。ガイドブックではカルピスのような、、、と書いてあったが、牛乳と整腸剤を混ぜたような味をしていた)を飲んでみた。王宮、Casa del Labrador(農夫の家、、、と訳すが、農夫といっても王族が住んでいた家だ)を見た。Madridに戻り、プエルタ・デル・ソルの熊の像を見に行った後、1ヶ月もヨーロッパにいるとさすがに和食が恋しくなり、和食レストラン「秋」で鮭茶漬け(750pts)をオーダーしたが、チップを払うのが悔しいくらいカウンターの従業員は愛想が悪かった。スーパー「Shimago」に行くがスイカが安く、半玉81pts、、、なのでつい買ってしまう。夕食はスイカだ!
10日、Madridがメイン。Madridで朝食をとり、Colom広場からAerobusに乗り、Singaporeへ飛ぶ。このフライトでは、前の月にアルヘシラス行きの列車で会った男の子、池野谷さんと偶然出会う。彼は帰国後も手紙をくれた。
11日、SingaporeについてKhomarに電話し、迎えにきてもらった。Khomarはシンガポールに出稼ぎ中のマレー人でイスラム教徒だった。アウグストゥス、ルディという友達と同居している。私のために一部屋あけておいてくれた。Khomarは蛇使いだが、Augustusは火吹きで、二人ともこの後もよく手紙をくれた。周辺を散歩してゆったり過ごした。
12日、アグ(アウグストゥス)の兄ビザーが遊びにきた。Khomarといろいろ話したが、彼は日本人では竹野内豊(と木村拓哉)が好きなの~、と言って照れてキャッと飛び跳ねて見せた。女装していただけあってやっぱりゲイなんだろうなと納得。前回シンガポールに行った時のホテルに、王さんに会いに行くと、相変わらずランチをおごってくれ、お土産にと「Titanic」のCDを2枚くれた。午後、Khomar宅に戻ると、歓迎のためにドリアンを買っておいてくれた。結構ゴチソウらしいのだが、濡れた靴下を放置してかびさせたような臭いがやっぱり気になってしまった。でも歓迎なのだし食べないと、と思って笑顔で頑張って食べてみる。味的にはマヨネーズをかけたバナナのような感じ、、、だけど、フルーツの王様っていうほどの味ではないのでは?16時からKhomarが夕食を作り始めたが、出来上がったのは21時。この間、酒井法子の「蒼いうさぎ」のリリックを覚えたいと言っていたので、歌の歌詞を書き取って、翻訳してあげた。夕食はチキンカレーだった。マレーシア人は手で食べるので、手を洗って、右手に持ち、親指で押し出して食べる。私も、手づかみで食べた。日本に戻るのが夜中のフライトだったので、22時半すぎてからKhomarとAugがTaxiで空港まで送ってくれた。お別れが悲しい、とみんなで部屋で写真を撮ってくれ、ハグをされた。お土産に、とハガキやワニの置物をもらった。
13日、日本に帰国。
モロッコでは反省すべき点も多かったけど、シンガポールで温かく歓迎され、やはり旅ではおおむね人を信じてみたいな、と思った旅だった。