女医EMIのJOY HAPPY LIFE

旅行・映画・イベントなどとにかく遊びが(遊びも)好きな毒舌ママ女医EMIが楽しくすごす毎日のエッセイ。株もはじめました

恐山の旅 & 恐山宿坊

2007-05-08 17:08:21 | Weblog
GWの青森旅行日記の続きです。

恐山の手前には、恐山街道があり、そこには湧き水があります。この、恐山の冷や水は「1杯飲めば10歳、2杯飲めば20歳、3杯飲めば死ぬほど若返る」と言われています。とりあえず2杯飲んでみました。これでワタクシ、小学生になりました♡(笑)一緒にいたダーリンも2杯飲んでみましたね。

実家の母のところも寄るかも、と思って2杯分、水を汲んでおきましたが、結局、寄らなかったので、救急外来のナースにあげました。

恐山の入り口には「三途の川」があり、そこにかなり急な傾斜の橋があります。ここは「悪人にはこの橋が針の山に見えて渡れない」と言われているらしく、ダーリンと二人で登ってみました。とりあえず悪人ではないってことで、、、(笑)

恐山自体はなんと5月1日から10月31日までしか開山しないので、5月1日に開山したところを5月4日に訪ねるという、すごくタイムリーな訪問でした。硫黄の匂いが強くて頭が痛くなりましたがとりあえず門前のパーキング(広い!)に車を止めました。恐山の門の前には、恐山アイスのお店がありました。バナナ(白)、ブルーベリー(紫)、ヨモギ(緑)のミックスシャーベットを食べました。

http://simokita.org/sight/osore/

恐山の門から、宿泊の有無を問わず500円の入山料を払い、門の中に入ります。支払い後に入山チケットをくれますが、これを持っていればその日は何度でも入出できます。が、何度出入りしてもチケットを見せろとは言われなかったので、こっそり払わず入ることもできそうでした。ま、恐山にくる様な信心深いかもしれない人は、そんなバチあたりなことはしないと思いますが、、、、。

恐山の門を入るとすぐ、正面に地蔵殿が見えます。

左手には古い小屋があり、イタコさんがいます。東北でない人にはなじみが薄いかもしれませんが、イタコさんというのは死者の口寄せをする、つまり死者の霊を降霊してお話をさせてくれる職業のことです。といっても、福島生まれ、岩手育ちの私も会うのは初めてです。特に頼むこともないので覗いてみました。細長くて小さな小屋に30人くらい待っている人がいました。イタコさんが1人いて、脇の小部屋で1人ずつお話をしていたみたいです。ここで話すと周りの人に聞こえちゃうんじゃないか?と他人事ながら心配になりました。

ちなみに、この日は恐山に泊まるつもりだったので、とりあえず、チェックインしにいきました。
5月4日のお宿は、、、、なんと、恐山の境内(っていうか門)の中にあるお寺です。
「恐山宿坊」
http://syukubo.com/spot/01tohoku/aomori001.html
青森でホテルは空いてないけど、ここなら空いてるかも?!と思って電話したら、ラッキーなことに空いてたので。しかも、お寺って一度泊まってみたかったんだぁ~♡

一人12000円、二人24000円で精進料理2食付き。宿坊内は、硫黄の匂いがあまりしないせいか、落ち着くところでした。お部屋は15畳+4.5畳の千寿18というお部屋に泊まりました。すがすがしく広いお部屋でした。室内にはきちんとドアに鍵もついており、トイレ1つ、洗面所(シンク2つ)があり、お茶も用意されており、宿坊の職員がお布団を敷きに来てくれました。

ウキウキして、とりあえず恐山の朱印帳と朱印をGET☆嬉しさのあまり、いくらだったのか覚えてません(笑)

そんなこんなで、恐山を探索。

恐山は風車が結構、回っている。ちょこちょこ石を積んである。水子や、若くして亡くなった子は、賽の河原で、親を幸せにするという功徳を積まなかったために、石を積んで功徳を積むのだという話はたぶん仏話で聞いたことのある人が多いと思うんだけど、、、。周りの草が結んであったりするが、これは鬼が子供の積んだ石を蹴り崩して追いかけてくるのを、鬼をひっかけて転ばせてジャマするため、子を思う親がやるらしい。やるじゃん、親!(◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)

血の池地獄もある。池の中になぜか仏像が。。。本当は水は酸性だから赤いらしい。

恐山に面する宇曽利湖。この手前に極楽が浜という砂浜がある。水が緑っぽい青で、キレイ。ほんと、極楽な感じ。中年のおじちゃん、おばちゃんは、ここで結構何かを叫ぶらしい。

また、恐山の中に、恐山温泉の露天風呂が4つほどある。混浴、女性、男性、僧侶用と別れているが、シャワーとかはついていない。宿坊に泊まっている人は内風呂に入れる。

うろついて小腹がすき、恐山の門外すぐにあるお食事庵、「蓮華庵」に入りました。
0175-22-9269
山菜うどんを2人で1杯、食べました。

その後、宿坊に戻って入浴。白っぽいお湯で、気持ちよかった。硫黄が強いので長風呂しないように、っていうお話でした。特に温泉の注ぎ口は硫黄の濃度が濃いので近寄らないように、っていう注釈までありました。広いところを偶然、一人で入れたので気持ちよかったです。

部屋で疲れたダーリンが一眠りしている間、読書。そして、、、、読み終わったので、ダーリンを猛烈に叩き起こしてもう一回、内風呂へ行く。ホントに叩いたわけではないけど、迷惑なヤツだわ、、、。

ちなみに内田康夫著「恐山殺人事件」という本もあります。今度買ってみよう♪

夜は18時から夕食。アナウンスが流れ、大食堂(じきどう、と読みます)に宿泊者が集まります。普段は部屋の浴衣を着ていてもいいのですが、朝・夕食の時だけは必ず服を着るように、ということでした。精進料理を食べたのですが、非常に美味しい。そして大量!お腹がいっぱいになりました。この時のお箸は、部屋に持ち帰り、翌朝も持参して同じものを使います。ちなみに、朝食後はこのお箸はくださいます。

夕食後は、19時から大食堂で法話があります。ダーリンは疲れたらしく、冷暖房完備の私たちの部屋でまた眠りました。コートを着てきたけど上着を忘れた私は、そこを揺り起こして上着を「それ貸して」と脱がせ、法話を聞きに行きました。

待っていたのは、住職代理。宿泊者の殆どはこの法話に参加していました。住職代理、まだ49歳らしく、わりと痩せ型で、若く見えました。おごそかなお話を期待してたけど、、、、話は上手でしたが、なんだかお笑いとか噺家さんみたいでした。重みはなかったなあ、、、。しかも、大食堂の前でタバコを吸ってたお坊さんがいたので、ちょっとガッカリ。でも、面白い話をいっぱいしてくれました。

恐山では、機械の類はすぐ故障するという話。鉄は1日でさびるし、パソコンは半年で煙が出る、携帯はそもそも圏外で使えないけど持ってきても3ヶ月で液晶が見えなくなる、デジカメは1週間で壊れる、門の外すぐの自動販売機なんか数日に1回は壊れるらしい。たしかに、部屋の水道の栓もさびてしまっており、宿坊に止めてあった車もさびていました。宿坊の建物自体も鉄筋だとだめだから、ステンレスで柱を特注して、お金がずいぶんかかったそうです。

あとは、イタコは恐山の寺とは関係ない、という話。イタコを推奨してなくて、いることを黙認しているだけであるというやや言い訳的なお話もしてました。仏教では死後の話はナンセンスだというような事をいってました。「そこそこ良い事をして、頑張って生きてたら、死んだってそうそう悪いことにはなるまいよ」と。「そもそも細木さんといい、江原さんといい、死後の話をしている人はみんな生きてますから。」という話で、ちょっと笑いつつ納得してしまいました。良い事言うね~。

法話が終わってすぐ、20時頃から、希望者は写経をさせてくれました。2種類の写経見本から好きな方を選び、写経すると、翌朝のお勤めで祈祷してくれます。写経は久々だし、したかったので、ウキウキ写経してきました♡

恐山宿坊はTVがなくて(壊れるから??)、携帯も圏外なので、本と温泉と対話を楽しみ、ゆったり時間をすごしました。

続きはまた明日♪


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