やっぱり捨てられない

急に涼しくなった。
今、外は大雨注意報が出るほどの雨。

扇風機ももういらないかなと、昨日片付けることにした。
あれれ？
玄関の棚に２つの扇風機のスペースがあるはずなのに・・・。
どこに入ってたんだっけ？
再度、入っているものの見直しを。

これなんだっけ？
そうそう、夫の靴だ。
母が見ていたので、
「これ、もう履ける人もいなさそうだから捨てるね」と言った。

我が家には、まだまだ夫の洋服や本がたくさんある。
母は、本当はそろそろ処分してほしいと思っているんじゃないかな。
なので、そう言った。
すでに靴は４足だけなっていたけれど。
結婚式で履いた靴、仕事で履いていた茶色のローファーと黒のひもの靴、
そして、病気になって車いすになって、いつもはマジックテープの布の靴だったけれど、
ちょっとお出かけの時に履くサンダル風の皮靴。

どれも思い出があって、捨てられなかった。
でも、もう思い切って捨てよう！と思って、
ゴミ袋に、結婚式の靴と、サンダル靴を放り込んだ。

けれど、茶色のローファーを入れようとした手が止まった。
夫がいつも自分で丁寧に磨いていた姿が蘇ったから。
母がキッチンの方に行ったので、その間に茶と黒の靴は戸棚の上の方に戻してしまった。

洋服も、本も、レコードも・・・
まだまだそばにいてほしい。


デルフィニウム。
ブルーのグラデーションがなんて綺麗なんでしょう。