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渡辺謙主演の「沈まぬ太陽」を見てきました。日本航空ならぬ国民航空を舞台にした非常に重いテーマの映画でした。
有能で誠実で会社のことを本当に大切に思っていているけれども、信念を曲げることができず長期間の僻地の海外勤務を命じられる不器用な主人公。
主人公とは逆に成り上がるためには手段を選ばず会社の役員になり敵対することになる主人公の親友。
安全性よりも利権を第一に考える会社の役員や官僚や政治家たち。
そんなか、大きな航空機墜落事故がおきて、国民航空は大きな経営危機を迎えることになります。
誠実な人柄をかわれて主人公はこの経営危機を克服するための社内改革を支える役割をになうことになり、不正の調査に取り組むことになりますが・・・。
結局、このあとバブルがきて経営改革は先送りとなり、そしてリーマンショックによって現在の日本航空の状態となるということです。
今回の映画では、日本航空は一切協力をしているようには見えません。なので、飛行機が出てくるシーンの映像がしょぼいのが残念です。
ですが、この映画は今年のベスト1と呼んでいい内容でした。時期的にもナイスタイミングです。
お勧めです。