いのちのつとめは
タゴール
いのちのつとめはすべて
終わったわけではなかった
わたしは知っている それでも
失われたのではなかったことを。
花は ひらくことなく
地におちた
河は 砂漠で
水のすじを消した
わたしは知っている それでも
失われたのではなかったことを。
・・・・・・
内山眞理子 試訳
* この詩はとてもよく知られた詩です。
次回は、本「コルチャック先生」をご紹介します。
ヤヌシュ・コルチャック(1878-1942)はポーランドのユダヤ人です。
ワルシャワに、戦災孤児たちを受け入れる寄宿学校をつくりました。
1942年7月18日に、寄宿学校の子供たちが、タゴールの戯曲「郵便局」を上演しています。
コルチャック先生の子供たちへの贈り物として、この戯曲がえらばれたのです。
それからまもなく8月6日に、コルチャック先生と孤児たち200名がトレブリンカヘ移送されました。