・ うがい
いままで風邪予防にうがいが効果的であることが知られてはいましたが、それが科学的に証明したとして発表になっている記事です。
だいぶ古くなりますが京都大学保健管理センターのグループは2005年(平成17年)に、水でうがいすると、しない場合に比べ風邪の発症が4割減ることが全国調査によって確かめられていました。その結果が米国予防医学会の機関誌に発表していまた。うがいの効能を科学的に調査したのは初めてで、ただ殺菌作用のあるうがい薬(ヨード液)のよりよい予防効果は確認できなかったとしています。
2002年暮れから03年にかけての冬に全国で18~65歳の男女384人の健康な人を対象に「うがいをしない」、1日3回以上「水でうがいをする」、「うがい薬でうがいをする」の3グループに分け、風邪を引くかどうか調査しています。インフルエンザ患者は除いてあります。
1ヶ月の発症率は、うがいをしない人の26%に対し、水でうがいは17%と低く、データーに年齢構成などを考慮し補正した発症率は4割ほど低く、かぜの予防効果が認められたといいます。ヨード液うがいの発症率は24%、うがいしないと統計的に明確な違いはなかったとされています。
また、風邪をひいた人への抗炎症薬の効果も別の集団で調査研究された結果、初期の重い症状を和らげる効果は認められているが、投薬しない人に比べ治癒が遅くなる傾向も見られています。
早く風邪を治したいからと解熱鎮痛薬を飲み続けるのは考え直した方がいいのではということです。薬への抵抗力のついたウイルスが侵入してきたのかもしれません。風邪を引いていないのに予防で薬に頼ることは避けた方がよいようです。食事で栄養バランスに気をつけ抵抗力のある体を作ることが大切ではないでしょうか。
アメリカのメリーランド大学などのグループは2020年3月上旬までの世界の50都市について、気温や湿度と新型コロナウイルスの流行の関係を分析しました。その結果、感染者が多かったのは平均気温が5℃から11℃で、比較的、湿度が低い地域に集中していたということです。北京大学のグループは3月27日までのデータから気温が1度上がると新たな感染者がおよそ3%少なくなるという解析結果を発表しています。
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