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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[リンゴ] 食生活について語ろう

2021年10月16日 | 美容ダイエット

・🍎林檎Apple りんご  

 バラ科、中央アジア原産。林檎は日本の文献で新修本草(しんしゅうほんぞう:白鳳時代)、和名抄(わみょうしょう:平安時代)に利宇古宇(りうこう)と読んで載っている。リウコウ→リウゴウ→リウゴ→リンゴと変化していったのでないかと推測する。中国語でリウコウから転化したと言われ、檎は漢音では「キン」呉音で「ゴン」「ゴウ」と読むが、本来は家禽の禽で鳥を意味し、果実が甘いので林に鳥がたくさん集まったところから林檎と呼ばれるようになったといわれる。

10~12月に収穫し旬とし寒冷な青森、長野、北海道を主な産地とする。現在のリンゴは1875年アメリカより日本で輸入してその苗木を配布、植樹したことによるもので、🍊みかんについで生産量が多い。姫りんごは、わりんごとも呼ばれ古い時代に中国よりもたらされたものでさくらんぼのように実がなり盆栽としても利用している。

食用のりんごは以前は、紅玉(こうぎょく)、国光(こっこう)、祝いが主体であったが、酸味より程よい甘さのほうが好まれさまざまに品種改良がおこなわれ近年主に出荷されているのは約20種程度といわれる。 CA貯蔵によって酸素と二酸化炭素量を調節し翌年4~6月頃まで鮮度が保てるようにして貯蔵、出荷調整している。出始めの最初はつがる(8月下旬から9月)からで、その後9月下旬に千秋(せんしゅう)、紅玉、ジョナゴールド、晩生の王林と続き、後のほうはふじ(10月頃より)」が多く見られる。このほかにもさんき、旭、スターキング、ゴールデン・デリシャスなどがある。

主に生食用で80%を占め、ほかに、サラダ、焼きりんご、アップルパイ、コンポート、ジュース(褐変防止にアスコルビン酸添加)、ジャム、りんご酒にも多く利用し最近は、りんごのチップに人気がある。

生りんご(果肉)100g中でエネルギー54kcal、水分84.9g、タンパク質0.2g、脂質0.1g、炭水化物14.6g、灰分0.2g、ナトリウムTrmg、カリウム110mg、カルシウム3mg、マグネシウム3mg、リン10mg、鉄Trmg、亜鉛Trmg、銅0.04mg、マンガン0.03mg、ビタミンA効力:3μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:0.2mg、ビタミンK:Trμg、ビタミンB1:0.02mg、ビタミンB2:0.01mg、ナイアシン0.1mg、ビタミンB6:0.03mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸5μg、パントテン酸0.09mg、ビタミンC4mg 、食物繊維1.5gを含む。

 切り口の褐変は、りんごに含まれているクロロゲン酸が空気に触れ酸化する為におこる。食塩、ビタミンC、亜硫酸液につけることによって防げる。カットりんごをビタミンC液に2分ほど浸しておくことにより2週間ほども褐変を防いでいるという記録がある。リンゴは、完熟すると果肉に糖分がたまり一部が水浸状(すいしんじょう)になるが、この部分をみつといい、みつは品種によって発生程度が異なり、完熟の証で「ふじ」などの品種に多く発生している。ただし、みつが発生した果実は貯蔵性が低いので早く食べるのがよい。

糖は、糖(主にブドウ糖2~4%と果糖5~6%、ショ糖2~3%)10~15%内外で果糖、ブドウ糖で大部分を占める。酸は、0.2~0.65%含みリンゴ酸は、0.5%程度と多く甘味の強い種類では少なく他にクエン酸、酒石酸などで香り成分とともに品種により含む量に差がある。食物繊維(1.5g/100g中)のペクチン(皮に多い)の整腸作用で便秘解消に役立つ。アラビノオリゴ糖(有用菌増殖)がビフィズス菌を増やす。ボロンBoron(ホウ素、熱に弱い)がエストロゲンの代用をしてCaの吸収を高めることが解っている。微量に含むテアフラビン酵素が抗がん、抗酸化作用をもつ。表皮の赤い色素は、アントシアニン系色素でイデインIdaeinによる。

1日一個のりんごでヒスタミン濃度が低下しアレルギー予防によいこともいわれる。バラ科であるリンゴアレルギーでアナフィラキシーAnaphylaxisの強い症状を呈することもあり花粉症などより増加傾向にある。リンゴには、プロシア二ジンProcyanidin 、カテキン、エピカテキンEpicatechin、クロロゲン酸、ケルセチンなど様々なポリフェノールを含み、まとめてリンゴポリフェノールと呼び、リンゴ1個の果肉に100~150mg含む。

 

     &リンゴ酸Malic acid,Apple acid りんごさん

  有機酸でありりんご、いちご、ぶどう、梅、みかん、レモン、梨の未熟なものに多く含む。リンゴから1785年にスウェーデンの化学者カール・ヴィルヘルム・シェーレ(Karl (または Carl) Wilhelm Scheele(1742年-1786年)によって最初にみつかったことから名前がつけられた。フランスの科学者 アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエ(フランス語: Antoine-Laurent de Lavoisier、1743年-1794年)によってMalic acidは、ラテン語のmalum(りんご)に由来し1787年にacide maliqueという名を提唱している。

潮解性(ちょうかいせい:空気中の湿気を吸収して溶ける性質)の無色の針状結晶をしており爽やかな、クエン酸と同程度の酸味があり体内で酸化されエネルギー源となる。水、アルコールに可溶で主に清涼飲料水、ゼリー、キャンデー、ガムの酸味料、pH調整、褐色防止剤として合成品が利用される。リンゴ酸を強く熱することによってフマル酸Fumaric acidと無水マレイン酸Maleic anhydrideを生ずる。工業的に無水マレイン酸(無水マレイン酸の主原料はベンゼンの接触酸化物)という物質からつくられている。マグネシウムと同時に摂取することによって吸収がよくなる。疲労回復、抗アレルギー、活性酸素の抑制、神経や筋肉の弛緩作用などがある。

 

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