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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[AGEs:終末糖化産物]食生活について語ろう

2023年10月15日 | 美容ダイエット

・AGEsえーじーいーえす
「AGEs」とは、Advanced(進んだ)、Glycation(糖化)、 End Products(終末産物)であり終末糖化産物の略称です。老化の原因物質として近年にわかに老化の指標として注目しています。
体内の様々なタンパク質が糖と結合してできる糖化物質の一つで、強い毒性を持つために老化を進める原因物質と言われます。
最終糖化生成産物(Advanced Glycation End-products:AGE)は、正常な血糖値であっても 加齢に伴ってさまざまなタンパク質の糖化反応が 進行することを確認しアルツハイマーとの関連性を指摘しています。
マウスに高糖質・高脂肪食を与えると記憶力が低下し、アミロイド(蛋白質)が多く蓄積するとの研究の報告もあります。
AGEが皮膚に蓄積すれば、シワやたるみ、血管内で心筋梗塞や脳梗塞、骨では骨粗しょう症、目なら白内障の一因になります。さらに、脳内のタンパク質がAGE化(糖化)すると、アルツハイマー型認知症を引き起こす要因 になるともしています。
AGEは、身体全身の健康に影響を及ぼしていると言えます。
体内でできるAGEの量は、「血糖値×持続時間」で表すことができ血糖値、つまり血液中のブドウ糖の量が多いほど、その分、多くのAGEが発生します。
さらに、食べ物に含まれるAGEの一部は消化の段階で分解されますが、約7%は排泄されずに体内に溜まっているといいます。そのため、AGEを多く含む食べ物を頻繁に過食することによって蓄積量が増加することになります。
AGEは様々な疾病のリスクになりえる物質といえます。AGEを体内で発生させないためには、血糖値を上げないこと、AGEを多く含む食べ物を頻繁に過食しない、代謝をよくすることがポイントです。
各企業・団体によって設立した「AGE測定推進協会」では、生活習慣を心掛けるように呼びかけています。
1)良く噛み、ゆっくり食事をする
2)野菜→肉・魚→ご飯・パンの順に食べる
3)食事の量は腹八分目を目安とする
4)甘いものは過食せず食後に摂る
5)食後に軽く体を動かす 
6)過剰に紫外線を浴びない
7)ストレスを溜めない
  血糖値が高くない人でもAGEを多く含む食べ物を摂取することで、体内にAGEが蓄積します。特に、動物性食品に衣をつけて揚げたり、焼いたり、炒めたりして調理した食品にはAGEが多く含まれます。ポテトチップス、フライドチキンにAGEが非常に多く含まれています。
反対に、生野菜や刺身など生の食品はAGEの少ない食品と言えます。
 
AGEは「加熱する温度が高いほどより多く発生する」という特徴があります。
マウントサイナイ医科大学は調理法によりAGEがどう変わるかを調べています。(単位=kUキロユニット)
100g中の鶏皮なし胸肉で生769kU 煮る15分1,076kU 電子レンジ 5分 1,524kU 直火焼き15分5,828kU オーブンでフライ25分 9,961kU ロースト45分 6,639kU
生牛肉707kU  ハンバーグ2,639kU  フランクフルト7,484kU  ベーコンは91,577kU
ゆでたジャガイモは17kU  フライドポテト700kU   ファストフードのフライドポテト1,500kU(色味を均一化させるためにブドウ糖溶液にジャガイモをつけている)
生の茄子100gあたり116kU 焼き茄子256kU
パン100gあたり23kU  トースト83kU
白米9kUです。
砂糖のAGE量はゼロです。AGEは糖質と主にたんぱく質が結び付いて生まれます。100%糖質である砂糖では、AGEが作られていません。体内に入り込んだ砂糖は「余った糖」となり、体内のたんぱく質と結び付き、AGEになるといいます。
そして揚げ物や炒め物は油の温度が170℃~200℃、オーブン焼きは200℃~240℃と高いため、AGEが多く発生しています。
一方、ゆでる、蒸す、煮るといった調理法は水分を使うため、揚げたり、焼いたりする料理に比べると比較的低温での加熱に抑えられ、発生するAGEが少なくなります。
食品別でのAGEの摂取量とすると、最も高いのは油(バター23,340kU/100g)肉(鶏皮なし胸肉で100g生769kU )、サーモン100g生528KU、ナッツ(ローストアーモンド 1995KU/30g・生5,473kU/100g)、イモ類(100gゆでたジャガイモは17kU)、チーズ(パルメザンチーズ 2535KU/15g)です。順次に、野菜(100g胡瓜31kUで、穀物100g(生米9kU)、卵(100g半熟卵90kU)、果物(100gりんご13kU)、豆類(100g488kU)、牛乳100g(5kU))、白砂糖0KU/5gなどの食品は、一般的にAGE含有が低いことを調べています。抗糖化力のあるクエン酸を多く含むレモンや酢などを利用するのもよいでしょう。
 さらに注意が必要なのが、ジュースや炭酸飲料、お菓子、缶詰などの甘味づけに使われる成分表示に「果糖液糖」、「果糖ブドウ糖液糖」、「異性化糖」などと書かれている場合は、ブドウ糖の10倍の速さでAGEをつくると言われています。摂り過ぎに注意が必要です。
バランスの取れた食生活を心掛けることが大切です。
 一方ではシアトルのフレッド・ハッチンソン癌研究センターでは、喫煙者に抗酸化物質(ベータカロテンとレチノール)をあたえ、心疾患の予防になるか調べてみたところ、結果は予想とは逆でした。抗酸化物質をあたえることで、寿命が短くなったとしています。
AGE(終末糖化産物)の研究者は、「抗酸化では寿命に影響をあたえることができない」と言います。酸化が進む疾病(例えば、慢性の炎症を起こすリウマチなど)で短命になることはありません。
しかし、糖化が進む疾病(糖尿病など)は寿命を平均10~15年短くするとしています。刺身などの生食の多い日本人の寿命が世界一であることも納得できることでしょう。
  今後の健康のキーワードは「抗酸化」に加え「抗糖化」も視野に入れなければならないようです。抗酸化力で知られるリポ酸(チオクト酸Thioctic acid )が糖代謝をスムーズにし、抗糖化反応をも示し注目しています。
リポ酸は牛・豚の肝臓、心臓、腎臓、ほうれん草🍅トマト🥦ブロッコリーなどに含まれています。

  AGEの測定方法には、血液からと、AGE測定器を用いた方法の2種類があります。AGE測定器は光を当てると発光するタイプのAGEに着目し、光の強弱で皮膚に蓄積されたAGE量を計測することができます。
将来的には、尿検査の方法も確立される見通しです。より身近になるAGE測定によって自分のAGE値を知ることにより、老化防止、健康維持の目安とすることもよいでしょう。

 



ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。

 


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