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乳がん発覚から乳房再建までの奮闘記

乳腺外科医の有罪判決

2020-10-16 16:12:00 | 日記
乳腺科の先生が、7月に出た乳腺外科医に対する準強制わいせつの有罪の高裁判決に怒り心頭だった。

事案は、ごく簡単にまとめると、全身麻酔による乳腺腫瘍摘出後、病室(4人部屋満床)に戻ってから、執刀した乳腺外科医が回診にきて、健側の乳頭を舐めるしゃぶるという行為をしたというもの。

一審は無罪、高裁では有罪となり、現在最高裁に上告中。

一審と高裁の判断が分かれたのは、被害者がせん妄により性的な幻覚を見ていた可能性があるかないか、舐める以外の方法で乳腺外科医の唾液やDNAが健側の乳頭に付着する可能性があるかどうか。

被害者の証言によると、14:55から15:12までの僅か22分の間に、乳腺外科医に乳頭を舐められ、ナースコールをして、看護師が来ると、乳腺外科医が出ていき、その後一度眠り、目が覚めると乳腺外科医がまた来て、付き添いの母を外に出し、服をめくって健側の乳房を見ながら自慰行為をしていたので、大きな声で母を呼び、母が来ると乳腺外科医は逃げていった。

1回目はありうるとしても、被害者に気がつかれたにもかかわらず、数分後にまた来て、自慰行為をするか???周りには母も同室の入院患者もいるし、手術直後で看護師も頻繁に出入りしているのに。

被害者も乳頭を舐められた直後に、乳腺外科医が来て、母に退出するように指示したとき、なぜ母に居てくれと言わなかったのか?ナースコールをして看護師の立ち合いを求めなかったのか?

もっとも、この時間に乳腺外科医が2回被害者のところに来たことは事実らしい。被害者は傷の痛みを訴えていたのだが、それでも僅か22分の間に医師が2回も傷を確認する必要があったのかしら?

他方、乳腺外科医は、乳頭に唾液やDNAが付着したのは、当日朝手を洗ってから、午前中、他の患者の触診などをし、被害者の乳頭の触診もしたが、手術の直前まで一回も手を洗わなかったからだという説明をしている。また、手術室での他の医師との会話の際、唾液が飛んだ可能性もある。確かに、昨今の新型コロナの報道では意外と遠くまで唾液の飛沫が飛んでいることが分かっているが、舐めたのと同じ量が飛ぶとは思えない。

どっちの判決を読んでも、歯切れが悪く、真実は闇の中という感じ。

乳腺科の先生は、乳腺外科医にとって、(手術後の)患者の皮膚は、細菌等に汚染されている可能性が高く、舐めようなんて絶対に思わない。必要がなければ、素手で触るのも遠慮する。裁判官は分かってない!と怒っていた。

確かに、これも昨今の報道で、感染症のことが分かってくると、素人でも、おいそれといろんなところに触りたくない。ましてや、他人の肌を舐めるなんて。。。でも、感染症の知識があるはずの医師なのに朝から1回も手を洗わなかったと言われると、この人なら、舐めるかなと思ってしまう。ちなみにこの事件は新型コロナの流行前の事件。

これが冤罪なら、本当にお気の毒。



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