悪人
2010年10月 3日(土)
李相日監督 妻夫木聡、深津絵里、 樹木希林
海外の映画祭で主演女優賞をもらった作品。
賞をもらう前に見たほうがより感動したかもしれん。
それは・・・あまりに期待をしすぎたせいかも。
良い作品だと思います。
だけど・・・丁寧なつくりじゃないから色々考える必要があるんよね。
受け取り方も人それぞれだと思う。
出会い系サイトでいとも簡単に目的の同じ男女が出会う。
それすら私には理解できんことだけど、それでも殺される必要はないと思う。
でも人が人を見下すのはいけないと思う。
社会に出たら、そんなことだらけよね~。
映画の焦点は、妻夫木聡だと思うけど・・・
いろんな見方があると思うんよね。。
私は大学生の友達の一人にすごく興味を持ったけど。
やっぱり同じ年頃の子供を持った親の視線だと思うわ。
友達が好き勝手言ってるのを一人だけ輪の外から冷静に見てて
間違っているのを感じていたのかもしれない。
ただ・・・そこに焦点を当ててるわけじゃないからさらっとね。
深津絵里が主演女優賞を受賞したわけだけど私は
樹木希林の演技がすごいと思った。
特に台詞のない演技がすごいと思った。
マスコミに囲まれてバスに乗り込む時のシーン。
家に入る前にマスコミに囲まれて頭を下げるシーン。
下手な台詞よりもより伝わったような気がする。
最後は、すごい中途半端な終わり方だったけどあれはあれで
また人それぞれが考えることなんだろうな。
悪人のタイトルもそこから来てるんだろうな。
悪人に徹したから彼女も元の生活に戻れたわけだし・・
帰る車の中で夫と久々に家族のことを話してみた。
やっぱり家族って大事なんよね~。
少々、仲が悪くったって(限度もあるけど一般論)やっぱり血のつながった
親がいて家族がいて、それが一番落ち着けるんだろうな~。
義理の関係だって、一生懸命に育ててくれてるだろうけど
受け取る側も、育てる側も無条件に感じられない何かが存在して
余計なことを考えるんだろうな~。
自分のおかれた立場で、それを受け入れるか人と比べて
損(理不尽)だと感じるか・・・
これも人それぞれかも知れんけど・・・
本当に家庭環境って大切なんよね~。
出て行ったお母さんに代わっておばあちゃんに育てられるわけだけど・・・
悪いことが起こった時におばあちゃんが
「私が育てたので私が親です。」
ときっぱりと言い放ったところが気持ちよかった。
育てるほうはそんな気持ちで育てたんだよね。
でも親じゃなく、祖父母だと大人になった時にはすでに老人で
介護の心配も出てくるとなるとちょっと可哀想かもね。
優しい気持ちを持つことは大切だけれど、やはり順番ってこともあるし。
本当の意味での悪人は誰なんだろう
そんなことを考えさせてくれる映画だったね。
息子には、映画の中の大学生のようにはなってほしくないし、たぶん大丈夫と思う。
出来たら事の善悪を見極められる一人の友だちのようになってほしい。
たぶんなってると思う(笑)
思春期に修羅場を見て育ったんだもんね。
男の子は会話が少ないから娘と違って遠くから見守ることの方が多くて
どこまで理解できてるんか自己満足の世界でわからん。
無言の台詞のないシーンが多すぎて夫にはわかりにくかったみたいね。
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