迷い鳥

ある日の夕方、玄関のチャイムが鳴った。
宅配の荷物かなと印鑑を持って外に出ると
我が家の斜め裏の人で

「お宅は鳥、飼ってますよね」

その人の肩には真っ白の文鳥がとまってる。
裏の自宅から我が家まで歩いて来てるのに逃げてないなんてすごいや

「うちの庭に飛んできたんですよ。」

“うちの鳥じゃないですけど・・・
なんだったら飼い主が見つかるまで預かりましょうか
餌とか水のこともあるし、困るでしょう
もし飼い主がみつからなければ飼ってもいいけど
ここまで人間に慣れてたらきっと探してるはずですよ。」

ってことで・・・
家の中にはぼ～ちゃんが飛び回ってて…
ぼ～ちゃんよりも人間にはなれてるから、
この文鳥も家の中では出しっぱなしにされてるんだなとわかったんよ。
そしてかなりの愛情を注がれてるのもわかったんよ。
でも急に、ぼ～ちゃんと一緒にするとまたQ&Oの時みたいに
ぼ～ちゃんが拒否ってもいけないんでね。
とりあえずトップ画像のような移動用の籠におはいりいただいて。

近所の人には電話をかけたり、メールしたりして情報網を網羅。
そして自治会の副会長さんに連絡すると
団地内にすぐに放送をしてくれたんよ。
声が割れてて私には聞こえんかったんだけど（マイクだから）
その放送を聞いた人が鳥の飼い主にメールで

『見つかって良かったね』

と知らせたらしいんよ。
でお迎えに来てくれた人を見てびっくり。
息子の同級生のお母さんのTさん。
とても慣れてて可愛いのでお父さんが
誰か人が来るとかごから出すらしくて、帰る時にお見送りで
肩に乗せたまま外に出たらしいわ（笑）
いくら慣れてるとはいってもそこは鳥よ。
広い外に出たら飛びたくなるのが鳥の本能ってもんよね～。

でも飼い主の元に戻るのが一番の幸せだから良かった。
文鳥の毛並みはシルクのごとくで・・・健康な証拠。
それに比べてぼ～ちゃんは毛引きをしていつもつっついてるから
ごわごわもいいとこ。
何が不満なんやらね～。

文鳥は声がとってもきれいできれいな鳴き声を聞かせてくれたよ。
それに比べてぼ～ちゃんは・・・（笑）
ギョエッとか甲高い声でぴ～～～～っとしか鳴かん。
でもなぜ我が家がインコが好きなんか…
それは・・・文鳥はスタイルが良すぎるんよ。
足が長くてね・・・かっこいいんだけど・・・
一度足の短いインコを飼うとその可愛さにメロメロよ。
野鳥は両足そろえてピョンピョン飛ぶように歩くけど
インコは人間と同じように片足ずつ足を運んで歩くんよ。
そしてなんといっても糞がきれい。
きれいというか…する時がわかるし、してもすぐに取れるんよ。
ただし…スリッパで踏むと駄目よ（笑）
最近ぼ～ちゃんは外に出てる時に糞をしそうな時には
指をゴミ箱の上に持ってくとか、お尻の下にティッシュＰを
持ってくとその上にしてくれるようになったからね。

鳥さんに振り回されてるようでいて、かなりの憩いをもらってるからね～。
犬とか猫とかと違った可愛さがあるんよね～。
そして十年前後の寿命で最後まで見てやることができるからね。

やっぱりぼ～ちゃんが一番よ

今日も一日ありがとう～




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