0からの風
文部科学省選定、国土交通省後援
塩屋俊監督、田中好子、杉浦太陽、豊原功補、袴田よしひこ出演
若草町の社協で無料上映会があったので行ってきたよ。
私はこの映画を見るのは2回目。
前回は東京の丸の内まで行って日帰りで見たんだけど
今回はまた違った目で見たよ。
生命のメッセージ展の創設者の鈴木共子さんがモデルの映画。
田中好子さん(す~ちゃん)が主演で杉浦太陽くんが息子役。
ご主人をがんで亡くされた後、母一人子一人で
一生懸命生きていた。
憧れだった早稲田大学に1浪の末合格。
明日から授業という前日の夜・・・
無免許、無車検、無保険、スピード違反、飲酒…
ありとあらゆる違反を重ねての危険極まりない運転。
憧れだった早稲田の授業を1回も受けることなく
桜とともに散った尊い生命。
夫を失い、わが子を失い…何を希望に生きればいのか…
生きる目標を失ったしまったスーちゃんの演技は圧巻。
大雨の降る中、事故現場でずぶぬれになりながら
「わぁ~~~~~~~~~~~」
と泣き伏す・・・そう心から絞り出すような慟哭。
前回も思ったけど、私はこうすることが出来なかった。
いつも声をひそめて一人で泣いていた。
何か…人前で泣いてしまうと私のタガがはずれるような気がして・・・
怖くて泣けなかった。
当時の交通事故死だと加害者の刑は最高に長くてもたったの5年。
何十年も前に作られが法律そのままだった。
法律を変える署名活動をしながらアーティストとして
自分の表現の一つしてメッセージ展を考案し活動を始める。
最初はたったの16名からのスタート。
娘が加入した時もまだ70に満たないメッセンジャーの数だった。
それが今では135人。
多少の卒業もあるものの・・・
でも世の中の事件事故の被害者のほんの一部でしかないのも事実。
そして仲間とともに法律まで本当に変えてしまった。
ただ…残念なことにその新しい法律の適用が
なかなか実行に移されないこと。
刑に服して社会に出てきた加害者を許さないす~ちゃんを
映画を見ている人はもしかしたら・・・
加害者が可哀そう、あんなに謝ってるんだから
許してあげたらいいのに・・・
と思うかもしれない。
しかし・・・永久的に許すことはないと思う。
許せるはずもなく・・・
ただ…加害者の存在を認めることはできるかもしれない。
まさにその通りだと思う。
なにもかもなくしても(友人、家族、仕事)
それでも生きてるじゃない
す~ちゃんがどう頑張っても失った生命は戻っては来ない。
それが理解できた時、どう行動するかで生き方が変わってくるよね。
私たち遺族は可哀そうだけど可哀そうなんかじゃない
亡くなった子供たちは生きてる間は最高に幸せ者だった。
可哀そう・・・なんて薄っぺらい言葉で表現されてなるもんか
亡くなった我が子の命も輝きを失わせるのも光り輝かせるのも
その後の生き方一つで随分と考え方も変わってくると私は思う。
だから私は生命のメッセージ展に共感して参加した。
そして、娘の事故死を単なる交通事故死で終わらせないように、
無駄死にとしないように必死に生命の尊さを訴えている。
あっ映画の感想から脱線したわ。
私は、どうしても美香の母校の学生たちに見てほしい。
まず、そこからスタートしたい。
そして美香のメッセージを受け止めてもらいたい。
す~ちゃんは息子の行きたかった大学へ息子が学びたかった大学へ
社会人入学しようと決意。
2浪の末合格を果たす。
息子の残した参考書を使って勉強した結果が実を結んだ。
偉いよ、す~ちゃん。
別にす~ちゃんが偉いわけじゃないけれど・・・
やっぱり田中好子さんは私の中では
キャンディーズのす~ちゃんなんよ。
夢はかなう・・・かなえるために努力する姿が素晴らしい。
我が家の事故は飲酒でも何でもない事故だったけど
それでも尊い生命を失った。
失った生命は二度と元には戻らない。
でも同じ過ちを誰にも犯して欲しくないし、
同じ立場に誰にもなってほしくない。
そういう意味でたくさんの方に見てほしい映画です。
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