湯めぐりシリーズNo.23
平成16年3月13日(土)~14日(日)
ニセコアンヌプリ温泉 湯心亭 ニセコ町ニセコ438番地 0136-58-2500
泉 質 ナトリウムー炭酸水素泉・硫酸塩、塩化物泉(低張性中性高温泉)
泉 温 56.7℃
適 応 症 神経痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、うちみ、くじき など
宿泊料金 ¥5,950~( ¥6,950)
おとといの黄砂で、道中あたり一面が融雪剤を散布したように変色している。
遥か中国大陸から、計り知れない量の砂が偏西風に運ばれ、海を越えて飛来したものだ。
毎春の珍事で「春告げ魚」ならぬ「春告げ砂」だ。
途中、日本海に降った分も加えると、途轍もない量だ。
ニセコのスキー場は「東洋のサンモリッツ」と称されるスキーヤーのメッカなのだが、せっかくの
パウダースノーも、すっかり変色してしまった。
宿の窓越しには、秀峰羊蹄山(マッカリヌプリ)1,898メートル、背後にはニセコアンヌプリ,
イワオヌプリ、チセヌプリなど、ニセコ連山がある。ニセコといえば、いまでこそトマムやキロロ、
ふらのに押され気味だが、ひと昔前までは本州からスキーを抱え、写真のみを撮って帰るエセ
スキーヤーがこぞって来たものだ。
最近は、スキー人口が激減していると聞くが、ここニセコスキー場は近年オーストラリアからの
スキー客が増えているという。豪州の地価高騰で、先行投資の為もあるようだ。
時差がないし、南半球とは季節が真逆だから、くちこみで広がったらしい。
この温泉は何と言っても露天風呂のスケールが違う。
湯けむりで全体を確認できないが、少なめに換算しても50人は入れる広さだ。
お湯はドンドンと浴槽に流れ込んでくる。
ごうごうと噴出する源泉に近いほど高温で、入浴するポジションで好みの湯温を楽しめる。
露天風呂に入浴中、天から牡丹雪、湯面から水蒸気、目線の高さでバッティングし、なにも見えない。
しかし、身体はしっかりお湯の中。
一瞬真っ白に閉ざされた世界だが、裸になれば怖いものなど、なにもない。
この宿の自慢は、差し水や追い炊き、塩素や浄化装置など、一切使っていない100%純天然温泉で
「湯上りにはシャワーなど掛けずに味わってください」…と薦めている。
ニセコゾーンは、かつてのバブル時代に土地が分譲され、こぞって別荘や、ロッジ、ペンションなど、
ログハウス調の山荘が建てられたものだが、引き続く不況の中で、その面影や余力はもうない。
この地区は高山植物群が自生しているし、山菜の宝庫でもある。
春にはギョウジャニンニク、ふきのとう、ふくびら(二輪草)、たけのこ、やちぶき、たらんぼなど。
秋には、いろいろなきのこが採れる。
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