健康には菜耕! 

北海道に生まれ育ち、四季折々大地の恵みと自然美豊かな充実の日々
道内をめぐり未知の世界を発見できることに、ただ感謝!

湯めぐりシリーズ No.142 夕陽荘

2016-11-05 | 温泉めぐり

2016.10.24(月)~25(火)

142 岩尾温泉宿夕陽荘(せきようそう) 増毛郡増毛町岩尾140-1  TEL/FAX:0164-55-9611

 

泉   質:単純酸性泉                          

泉   温:13℃ 冷鉱泉  

湧 出 量:300ℓ/min 自然湧出

p H 値:3.1

成分総量:0.496g/Kg

効   能:皮膚病、リュウマチ

岩 盤 浴:岩盤に使用している鉱石は麦飯石とトルマリン石。これらを加熱すると育成波エネルギー.を発し、体内の血液、細胞が活性化される。更に、新陳代謝を促進することで発汗し、体内にある余分な老廃物、体脂質が排出され、肥満減量、体質改善、老化防止、冷え性、腰痛、肩こり、二日酔い、美肌美容効果などが得られるという。(当宿HPより)

宿泊料金: \11,000(岩盤浴は別途\600)

 

5月1日より10月末日まで6ケ月間の営業。3室のみの小ぢんまりとした規模のため中々予約を確保できない。いつも「2ケ月後であれば・・・」とのことで、現役を離れてはいるものの、2ケ月後の予定を確定できず延々になっていたが、インターネットの空室状況を確認し、意を決して予約を取った。

今年の最終営業日は10月30日まで。きょうの宿泊客は年配のご夫婦とそのどちらかの母親と思われる三人連れと我々の二組。

自宅を出ての 順路は、当別町青山十万坪にある当別ダムと、滝川~浜益線から少し入った石狩川水系徳富川上流にある徳富ダムに立ち寄った。

ことし7月8日に見学した徳富ダムからは、白雪を冠った増毛連峰の暑寒別岳(1,492m)がダム湖奥の山々の合間から遠望できる。増毛連山が徳富川の源流だ。すでに紅葉シーズンは過ぎたが、まだ赤や黄、緑の色彩が残っている。突風降雪の中を浜益に出た。

日本海の荒波が遥か沖合で盛り上がり海岸に向かって強風に操られ怒涛のように押し寄せる。まるで葛飾北斎の富獄三十六景のうちの「神奈川沖波裏」か、東映映画のオープニングで放映される「荒磯の海」に似ている。寄せた波はテトラポットで波頭が砕け、白波となって荒れ狂い、砕け散った波飛沫が海岸線に沿って走るR231の車に襲いかかる。どこを見ても砕波帯は白一色、「白い海」だ。

こんな悪天候での走行はトンネルに入るとひと安心する。長いガマタトンネルを抜け、雄冬まで来ると間もなく目的地だ。岩尾漁港手前を右折すると、町営の日帰り専用温泉「あったまーる」があり、もう一つ奥まったところにひっそりと佇むのが「夕陽荘」だ。日本海に沈みゆく夕陽がとても美しいことから宿名にした。

この宿は町営の温泉だった建物が老朽化し閉館したものを建築業の社長が買い取ってリニューアルし、営業を再開したらしい。社長は本業の建築業と当温泉宿、さらには町会議員にも名を連ね、ひとり三役。宿泊の翌日「通年営業はできないですか?」と社長に聞いてみた。

国道から登坂し、町営温泉側へと右折するカーブの坂道が急で冬期間は走行不可とのこと。これだけリピーターや新たに訪れたいお客さんが心待ちにしているのに、IOCのトーマス・バッハ会長ではないが“もったいない” さて、一歩入館すると全てが小ぢんまりしているが、館内は落ち着きと配慮があってとても寛げる。

海に面した2階の客間は「白銀の滝」「ペリカの滝」「銀鱗の滝」と、増毛町にある三つの滝を室名に付けた。広い和室の窓側にはキッチンがあり、電子レンジやIHヒーター、流し台、冷蔵庫が備えられ、小さなお子さん連れには便利だ。浴槽は小さめだが、この部屋数では充分すぎる。

宇宙一大浴場には宇宙一入浴客が多いのだ。成分総量は少なめでも、単純酸性泉はつるつる、しっとり感に乏しいが、皮膚病やリュウマチに効能がある。希望者には別料金で岩盤浴も楽しめる。何と言ってもこの宿の特色は「海鮮炉端網焼き」だ。

炭火を用いた魚貝類の網焼きでは、遠赤外線が食材に突き刺さり、ガス焼きの赤外線効果は約2KW。これに比し炭火は4倍の8KWもの効果を発揮するという。更には、食材の鮮度が抜群で、旨いはずだ。

網の上で焼く海の幸と少しの山の幸は:ぼたんエビ、ホタテ、甘エビ、青つぶ、八角、ハタハタ、牡蠣、いか、ピーマン、かぼちゃ・・・

刺身:タコ、ホタテ、甘エビ(増毛名物)

なべもの:糠ニシン、うに、えのき茸、白菜、長ネギ。食後の果物は増毛の果樹園で採れた数々。

湯上りに缶ビールを呑み、夕食時に乾杯のジョッキ。この料理には地酒がいちばんと、暑寒別岳の伏流水で仕込まれた辛口の国稀を、これではつぶれて寝込むのが当たり前。料理、ロケーション、入浴に満足し、すっかり出来上がって波音に誘われ白河夜船“ 堪能し充実したひと時を過ごし、帰宅。

生憎の天候で夕陽の絶景を楽しむことができなかったが、宿の眼下に広がる海原と岩尾漁港に押し寄せる荒波を守り切るよう構える小山のような岩塊があり、怒涛となって押し寄せる波がその岩を真っ白になってよじ登る光景はすざましい。

 

      『夕陽荘 全景』

            

10/24 到着当日の白い海       10/25 翌朝(嵐が静まる)

   

    白波

   

 炉端網焼き海鮮                                 客室内キッチン

    浴槽

  

 


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