健康には菜耕! 

北海道に生まれ育ち、四季折々大地の恵みと自然美豊かな充実の日々
道内をめぐり未知の世界を発見できることに、ただ感謝!

28 大雪高原山荘(1)

2012-12-14 | 温泉めぐり

 湯めぐりシリーズNo.28

平成16年6月19日(土)~20日(日)

大雪山国立公園Daisetsuzan National Park 

 大雪高原山荘(1)        上川郡上川町層雲峡高原温泉  TEL/FAX 01658-5-3818

泉  質  酸性硫化水素泉(緊張性低張性高温泉)

泉  温  96℃ 自然湧出 毎分200L

症  高血圧症、動脈硬化症、抹消循環器障害、リュウマチ性疾患、糖尿病、湿疹、凍傷、

        切り傷、神経性運動障害

症  重度の心臓病、高度の高貧血症、悪性腫瘍、進行性結核

宿泊料金  ¥10,000~¥17,000

国道12号線~39号線を石北峠にむかって進み、大雪ダムを右折、樹海橋を渡り273号線を

三国峠新得方面にハンドルを取ると、少しで大雪高原の立て看板が見える。     

無舗装の道を10キロあまりで「通称、裏大雪」とよばれる標高1,350メートルに位置するところに、

如何にも山間の温泉らしい山荘風の頑強な建物が迎えてくれる。

途中、道路のど真ん中に寝そべっているキタキツネがいた。車が近づいても逃げも隠れもしない。

このあたりの地主なのだ。帰路には鹿が道路を先導してくれる。

道端には、山桜が満開だ。この湯宿は、積雪のため6月10日から10月10日までの、たった4ケ月間

だけしか営業できない。

北海道の宿泊施設のある温泉としては、もっとも高いところにあるだけに、秘湯と言うに相応しい

天国にいちばん近い温泉だ。

日本秘湯を守る会にも名を列ねており、北海道では当山荘、旭岳勇駒荘、かんの温泉、支笏湖丸駒、

八雲銀婚湯、足寄芽登温泉、ニセコ新見本館、昆布鯉川温泉旅館など、本物嗜好の温泉ばかりだ。

全国の名だたる温泉が加盟しているこの会の宿泊利用で押印してくれる、スタンプ帳10ケで一泊

無料招待の恩典がある。当山荘の湯味は、乳白色でほのかな硫黄の香りがする。

露天風呂に入浴中、大雨が降り出した。これもまた、雨の製造元に近いせいか機銃掃射のようだ。

部屋からは、高根が原の山並みが見える。

残雪の白と、とど松やエゾ松、ダケカンバの大木。そこに浮雲が流れ、北海道の最高峰大雪連山の

真っ只中にまぎれもなく今いることを実感する。宿の前には「熊の情報センター」があり、環境庁の入山

チェック事務所もある。早朝4時頃に小鳥のさえずりで目が覚めた。午前7時には、明美沼~コケ沼~

七福沼~空沼~淵無し沼~高原沼~大学沼~式部沼~黒沼~鴨の沼~えぞ沼~湯の沼~皐月沼~

紅葉沼~熊沼~滝見沼~緑の沼~土俵沼~バショウ沼~長沼、一周6キロの高原沼めぐりの登山者

が続々やってくる。

岳人たちが憧れる大雪連峰の山岳重畳は、この山荘にすべてがつながっている。

順路は別として、最高峰の旭岳2,290M,北鎮岳2,244M、白雲岳2,230M,比布岳2,197M、間宮岳

2,185M、小泉岳2,158M、凌雲岳2,125M、愛別岳2,112M(標高順)など…。

最近は山歩きより、温泉でくつろぐ方がラクチンの年代に入りこんでしまった。


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