湯めぐりシリーズNo.27
平成16年5月22日(土)~23日(日)
芽登温泉ホテル 足寄郡足寄町芽登2979 01562-6-2119
泉 質 単純硫黄泉(低張性高温泉)
泉 温 58℃ 自然湧出 230L/min
効 能 リュウマチ、神経痛、糖尿病、アトピー性皮膚炎
宿泊料金 ¥9,000 夕食 別途部屋食 朝食 食事処
きょう、明日は札幌市のライラックまつりだ。
リラ冷えのする中、朝9時に出発。石勝樹海ロード~日勝峠を経て清水町へと向かう。
日勝峠は、合目を重ねるにつれて緑が消えうせ、日高側の第一鹿鳴覆道と第二覆道の
間にそそり立つ山の中腹あたりでは、いまごろやっと山桜やこぶしが咲き始めた。
峠の頂上付近は濃霧が立ち込め、視界は50メートル程度だ。昨晩は五月下旬では28
年ぶりという10センチの積雪で交通がストップした。道路の両端に、除雪車がかき分け
た残雪があり、直前を走る冷凍箱車に追随する。それでも清水町まで下ると、霧は消え
新緑が色鮮やかに甦ってくる。清水町の入口で「和風レストラン潮」に入り昼食タイム。
鹿追山菜そばと天丼のセットを注文する。店内ホール、トイレなど清潔感がある。
こういう店は、味の裏切りはないはず。なるほど味は抜群で期待通りの昼食をとった。
通過地の鹿追町で、神田日勝記念館に立ち寄る。未完の馬(ベニヤ板2枚)の絵は、
馬の目を見ればよく解る。農業を営みながらの創作は多分つらかったろう。
強いはずの農耕馬の眼は虚ろで、氏の内面を見事の表している。燃焼しきった画家であれば
別だが、32才8ケ月で逝った氏の生き様を、豪快で緻密なそのナイフタッチを鑑賞し、人生とは?
仕事とは?…の迷路にはまり込んでしまった。
さらに進むと、農道特有の 〇号、〇線と広大な大地を四角形に区画されている道路が続く。
ナビを頼りに芽登の町まで到着した。芽登から留辺蘂方面に舗装道路を進行すると「芽登温泉入口」
の立て看板が見えた。無舗装の道路を4キロほどの目的地に向かう。
ヌカナン川の橋を渡ると目前に芽登温泉がある。川は雪解けで増水し流れがきつい。
芽登とは「メット」(山奥)の意で、北海道の地名は大体アイヌ語が原語。
漢字は当て字だ。お湯は毎分230リットル自然湧出しているだけに湯量が豊富で、ドンドン
掛け流している。混浴の大露天風呂や、部屋から見える桜が満開で、桜見物をしてい
ると、木の下に三頭のエゾシカがわれわれを歓待?し、そろって迎えてくれた。
多分、鹿家のご家族様なのだろう。夜半にも露天風呂に入浴中、一頭の鹿が露天の掛け流し湯
を呑みにきていた。効能があるからだろう。湯は、まろやかでツルツル…しっとり感があり、
塩別のつるつる温泉と甲乙つけがたい。今晩こそ目が覚めたら何回でも入浴しようという誘惑に
駆られる(実入浴5回)。翌日、東藻琴の壮大な芝桜公園を観て帰路につく。全行程775キロ。
チョットきつかった。
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