湯めぐりシリーズNo.34
平成16年11月13日(土)~14日(日)
ニセコ昆布温泉
鯉川温泉旅館(日本秘湯を守る会会員) 蘭越町湯里592 0136-58-2111
泉 質 含土類食塩泉
泉 温 70.5℃(飲用可)
効 能 リュウマチ性疾患、運動器障害、創傷、慢性湿疹、虚弱体質
食 事 夕・朝食とも部屋食
宿泊料金 ¥7,000~¥9,000
ここは、昆布温泉郷のニセコ~岩内線から二百メートルほど木立の森に入ったところにある
一軒宿だ。
宿の前庭には広い池があり、時期によっては鯉が悠々と泳いでいるという。
それが館名の由来だ。
創業以来100年有余の歴史を重ねた老舗の温泉旅館で、かつては湯治場として賑わった湯宿だ。
これぞ、温泉旅館の典型だろう。
板張りの廊下、漆喰壁、次の間つきの部屋、すべてがレトロ調で落ち着きくつろげる。
浴場は、導パイプから溢れ出たばかりの熱めの浴槽と、広めの浴槽の二槽からなり、それぞれ深く、
湯量はかなり豊富だ。
それは、湯に身をかがめることが難しい湯治客が、立ったままで入浴できるように設計したからだ
という。
洗い場のタイルが湯の花で赤く染まっている。おそらく効能も身体に浸み込むだろう。
浴場から、小さな階段を登ってドアーを開けると、露天(滝見の湯)風呂がある。
岩盤をすべるように流れてくる水音が、露天の湯に委ねている身になんとも心地よく、癒される。
初冬のこの時期、周囲の木々はすっかり葉を落とし、丸裸にされて寒々しいが、露天風呂につかって
いると寒さもどこ吹く風で、長湯をしても疲れない。
羊諦山麓、ニセコ連山の麓、昆布温泉、蘭越、湯の里、このあたりには温泉郷がひしめきあって
いるが、泉質は異なる。
二度目の湯浴みの際、露天風呂で出会った江別市在住のSさんが、沖縄焼酎泡盛と、ドラフトワンを
持参して来室。温泉談義に花を咲かせる。
道内の温泉めぐりをされており、かなりお詳しい。社会人のお嬢さんとふたりで出かけることが多い
という。それも、一泊2食付¥7,000以下で、お湯は源泉かけ流しが条件だという。
その席で弟子屈和琴半島の「三香温泉」を薦められる。10時半頃まで談笑し就寝。
翌朝、5時半起床。木々のこずえや笹の葉、池の周り、すべてが白一色に染め上げられた。
今年2回目の積雪だ。
天空から舞い降りてくる牡丹雪を見上げながら、一目散に露天風呂へと駆け込む。雪見のお湯も
また格別だ。
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