湯めぐりシリーズNo.33
平成16年10月23日(土)~24日(日)
雌阿寒温泉(阿寒国立公園雌阿寒岳山麓)
民営国民宿舎 野中温泉別館 足寄町茂足寄159 01562-9-7321(携帯圏外)
泉 質 含食塩―石膏硫化水素泉(硫黄泉)(緊張性低張温泉)
泉 温 42.0℃ 自然湧出 毎分310L 無色(やや白濁)弱苦味(飲用)
適 応 症 飲用 糖尿病、リュウマチ性疾患、痛風、蕁麻疹、肥満症、慢性便秘
浴用 高血圧症、動脈硬化、抹消循環障害、リユウマチ性疾患、糖尿病、運動障害、
にきび、しもやけ、創傷、卵巣機能障害、支給発育不全
食 事 夕食 部屋食 朝食 食堂
宿泊料金 ¥6,350
なんとも、遠くへ来たもんだ!
札幌から320キロ、日勝峠では今年最初の積雪で峠越えできるか?ハラハラしながらの走行だった。
きょうは、温泉博士松田忠徳教授が個人的に一番お気に入りだという湯宿だ。
チェックインする前に、宿から2キロほど先にあるオンネトーに向かう。
オンネトーとはアイヌ語で「年老いた大きな沼」を意味し、時刻、天気、風向きで様々に湖の色が変化
することから「五色沼」ともいわれている。
雌阿寒岳の西側に位置し、標高610メートル、水深11メートル、周囲4キロの小さな湖だが、陽ざしの
角度により、エメラルドグリーンやコバルトブルーに変色し、また湖面に雌阿寒岳・阿寒富士の両雄姿を
投影させる。北海道で、いま一番人気の神秘的な湖だ。
野中温泉は、周囲をエゾ松の原生林に囲まれた海抜700メートルに位置し、大自然そのものに抱かれ
た湯宿である。
入館すると、硫黄泉独特の臭いが漂う。いつものように、浴衣に着替えてまずはひとっ風呂!
大正7年に開湯した初代野中増次郎氏からかぞえ三代目の現在の野中さんが20年前に完成させた
という浴場は湯槽、壁、床のすべてを総エゾ松造りで、釘など一本も使っていないという。湯気は心身を
癒してくれる。
浴槽には、自然湧出の源泉100%のお湯をドンドンと掛け流し、湯船の中には湯花が揺らめき浮遊
している。露天風呂も、現在の野中おやじさんの手造りだ。
溶岩の巨岩を積み上げ、ここにも地上に誕生したばかりのお湯がトウトウと流れている。
チラチラと天から舞い降りてくる初雪を見上げながらの湯浴みは格別だ。ヌルメのお湯だが心地よい。
床に就いてからもポカポカだ。
ウトウトしながらTVを見ていると、とんでもないニュースが飛び込んできた。新潟地震の報道である。
台風も地震も、うんざりだ。
帰路は日勝峠を避け、紅葉の天馬街道を経て午後5時半帰宅。総走行距離760キロ。
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