温泉めぐりシリーズNo.19
平成15年11月23日(土)~24日(日)
19 フゴッペ温泉 貴泉 天山楽 余市郡余市町栄町2001番地 0135-3-5211
泉 質 ナトリウムー硫黄温泉・ナトリウム炭酸水素塩泉(旧含重曹芒硝泉)
泉 温 30.2℃ 掘削350メートル 動力による揚水
効 能 浴 用 美肌効果、慢性皮膚炎、動脈硬化症、慢性婦人病、
神経衰弱リュウマチ、創 傷、やけど、神経痛など
飲 用 慢性皮膚病、慢性肝臓病、胆石病、慢性便秘、痔疾、糖尿病、肥満症
宿泊料金 ¥10,000
国道5号線を蘭越から余市へとつなぐ短い畚部(ふごっぺ)トンネルを抜けると、「北海道の別府温泉、
重曹芒硝泉 フゴッペ温泉 貴泉 天山楽」の看板が見える。
それを左折し、道々1092号線(余市~温泉線)を6キロあまり進むと目的の湯宿だ。
今年最初の積雪で、道々は山々の稜線に色なす木々の焦げ茶色と、進行するアスファルトの黒の
ほかは、すべて真っ白の世界だ。
この湯宿の良質な「芒硝泉(ナトリウム硫黄塩泉)」は、硫酸イオンを主成分のひとつとし、保温効果が
高く、血液に酸素を送り込む作用があり、血圧の低下や高血圧症の改善に効果ありとされ、開湯以来
[中風の湯]と言われてきたとか…
また「重曹泉(ナトリウム炭酸水素泉)」は、アルカリ性で、皮膚表面の角質層を軟化させ、脂肪や
分泌物を乳化して洗い流すことから[美肌の湯]とも呼ばれている。
さらに、この湯宿の人気NO.1は、ラオス式薬草サウナで、入浴者に評判がいい。
露天風呂にも利用されており、寒空をながめながら入浴すると、まさに「頭寒体熱」だ。
ラオスの寺院などで、病気療養に利用されている薬草サウナは、「おおばこ、どくだみ、よもぎ、
げんのうしょうこ、くま笹、くわ」など余市の山野で採取された10数種の薬草成分を利用した
漢方療法で、温泉熱で蒸した薬草の蒸気を体内に取り入れることで自然治癒力を高める。
このサウナを目当ての利用者が多い。
利用者が多いのは結構だが、朝10時から夜10時まで入浴可能で、日帰り客の多いのにはちょっと
困惑する。(それだけ効能があるということでもあるが…)
休憩のための大広間は、宿泊客とは別になっているが、玄関やレストラン、ロビーなどは共用だ。
浴場の洗い場や浴槽の混雑は、大衆浴場並みだ。
しかし、夕食の海鮮料理は舌鼓ものだし、大自然のなか、山渓の一軒宿は敷地約15万坪あり、
あたりは静寂そのもので、時を忘れさせてくれるいたって閑静な環境にある。
当温泉の入口にある「フゴッペ洞窟」も、一見の価値あり見逃せない。
帰路、温泉の奥にある個人所有の別荘地を見廻る。
以前、豊滝に別荘もどきものを建てたいと検討したことがあった…が、見送ってよかった。
冬期間の維持や管理がたいへんだ。
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