薬の飲み方

私はまずめったなことでは病院に行かないし、薬をもらっても飲まなかったりする、悪い患者である。

でも今回はさすがに病院に行って、出た薬はちゃんと飲もうと決意していたので、処方箋をもって薬局にいった。
そんで、ちゃんと飲んでいる。

飲んだら、なんとなく良くなってきたような気がする。
なんだか内蔵が「うごきはじめた」という感じがする。
がんばれがんばれ〜。


薬は食後なので、ごはんの後に薬の袋をゴソゴソと取り出して、並べて飲む。
これが、年寄りくさくていやだ。
ごはんをちょびっと食べた後に、薬の袋をゴソゴソする自分。
かなり嫌だ。
こういう現実は直視したくない。

とはいえ、これが現実だから諦めようと思う。

あるがままに、自分を受け入れよう。




、、、と、頑張ってみたもののやはり受け入れる事が難しく「あー」とか「やーだーな」とか言ってたら、オットが「んー、じゃあ、ほら、薬を擬人化したりしたら？」というアドバイスをくれた。

そうか！

「ボク、クスリだよ！イサンをおさえるよ！」
え〜、そうなのお〜？じゃあ食べちゃおっかな〜？
「ウン！食べて！食べて！！」
よお〜し、パクリ！！

結構楽しくなってきた。
子どもたちの冷たい視線など気にはならぬ。オマエタチニハ、コノ気持チナド、ワカランノダ。

てことで、薬の袋にも絵を描いた。


うん。
なんかいい感じになってきたよ。
飲む気が起きてきたよ。

年寄りくさいのが嫌なときは、くるりと回って子供みたいになればいいんだな。
そうかー。こうやって年寄りは子供になっていくのかな。