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名画館1 「ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実」

2023-05-05 21:50:43 | 映画
●感動作:2019年公開 米



ベトナムの戦場、決死の覚悟で多くの米・陸軍兵士を救助した実在の米・空軍兵ウィリアム・ピッツェンバーガー。戦士した彼には名誉勲章こそふさわしいと生き残った戦友らが長年奔走するが、なぜか却下される。

辞任表明したピ-タース空軍省長官(ライナス・ローチ)が汚れ仕事を嫌う上昇志向のエリート局員ハフマン(セバスチャン・スタン)に名誉勲章授与に値するどうかを調査せよと命じる。32年前に生還した帰還兵たちの間を回り、嫌々ながら泥臭い証言収集を始めたハフマン。だが調査を続けるうちに次第にピッツェンバーガーの献身的な行為に心を動かされ始める。そして32年間も名誉勲章が授与されなかった理由である隠されていた作戦の暗部が姿を現す。
エリートコースから脱落することを覚悟でハフマンは逆転劇を打つ。

・豪華キャスト:往年の名優がズラリ

息子の名誉勲章授与を長年願いガンを患い余命幾ばくもないピッツェンバーガーの父親役にクリストファアー・プラマー。彼に助けられたが戦争による心身の傷跡を引きずる生還兵たちに、ウィリアム・ハート、エド・ハリス、サミュエル・L・ジャクソン、ピーター・ホンダなどの豪華陣が名演技を披露。ピーター・フォンダはこれが遺作となった。

・名誉勲章は特別:勇気をたたえる最高の勲章

エンディングの説明によると、これまで兵役に服務し当時までに名誉勲章を受章したのは、たったの3498名。そのうち空軍兵はさらに少なく18名。しかも下士官となるとわずか3名。そのうちの1名がビル・ピッツェンバーガー。

映画の中でピ-タース空軍省長官、曰く
「将軍でさえ自分の地位と引き換えにしてでも欲しがる勲章」

・タイトル「ラスト・フル・メジャー(The Last Full Measure)」の意味

Wikiなどによるとリンカーン大統領がゲティスバーグで行ったアメリカの歴史上有名な演説の一節からとられたという。
—that from these honored dead we take increased devotion to that cause for which they gave the last full measure of devotion—
—これらの名誉ある死者から、彼らが最後の完全な献身の手段を与えたその原因へのさらなる献身を取ること—(このあとに、あの有名な一節、「人民の人民による人民のための」)

「究極の献身の姿」ということか。