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小室直樹を読む

2010-01-14 18:01:38 | 日記
「天皇」の原理を読む
第二章 個人救済と集団救済
第一章日本とユダヤは神から約束された国まで読み進みましたが、まあこういった神話解釈をするとはさすが小室直樹と感心。奇人の面目躍如たるものがあります。
しかし、ユダヤ教の教義についての解説は奇人的解釈ではないようで、教えられる事大なるものがあります。

では、ユダヤ教教義の概略を頭に入れ次の第二章 個人救済と集団救済 を読みます。

宗教には大雑把に言って2種類あると小室は解釈しています。
一つは「個人救済型」今一つは「集団救済型」だそうです。
集団救済型宗教は「儒教」「ユダヤ教」
個人救済型宗教は「仏教」「キリスト教」「イスラム教」
が相当します。
「儒教」は個人を相手にしていないそうです。日本では昔から「儒教」というと「仁」とか「孝」とか「忠」とかが儒教の教えで、なんか道徳の時間の項目を思い出し個人個人の徳目を磨くのが儒教だと私なんか思ってましたが、小室は集団救済の宗教としています。

「儒教」が集団救済宗教の理由:
儒教の目指すものは個人の徳目磨きが主眼ではなく、権力者がよき政治を行う事にあるんだそうです。
徳の高いものが天命により権力を握り、その結果天下万民が救済されるのだから「儒教」は集団救済宗教だ・・・・・な~るほど
これも目から鱗的解釈。
目の前がパッと啓けた気がします。
啓蒙とはこのことです。
小室直樹ありがとう・・・山崎闇斎の「儒教」解釈もついでに解説してほしいものです・・

「儒教」解釈の後小室は「キリスト教」解釈に入ります。