エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

マイ箸使用お断り!さてその理由は?

2008年12月12日 10時45分19秒 | エ・ビ・スのマイ箸と外食
中国の対日割り箸輸出禁止により、現在使用されている割り箸は
年間約240億膳にものぼる。
その殆どが中国産だ。

その中国が対日割り箸輸出禁止措置をとったことから今後割り箸の供給は
困難になることは明白だ。

その為、飲食関係店の多くで、洗い箸や新素材の箸の導入の検討に
やっきになっているし、大手チェーン店などでは実際に導入しているところも
増えてきた。

しかし、この不況下において、導入にもっと大きな障害はコスト面であり、
すんなりとは導入できないところも多く存在する。

そうなれば、マイ箸の使用を推奨し、マイ箸持参者には、割引を出したり
特別サービスを行うシステムをとる店舗も今以上に増えるだろう。

こうなるとマイ箸の普及にもますます拍車がかかる。
マイ箸の使用が増えれば、箸の購入費用だけでなく、洗い橋の洗浄用の水、
洗剤の節約など店舗のコストダウンにもつながる。
こういう面で見ると中国の対日割り箸輸出禁止措置は、エコにとって
いいことずくめの様に思える。

しかし、そんな風潮のなか、最近マイ箸の使用を断る店も出てきた。
一瞬けしからんと思ったのだが、理由を聞けばなるほどと思った。

さてその理由なのだが、事の始まりはノロウイルス感染による
食中毒の流行だった。

マイ箸を使用する人は、食べ終わった後、水ですすいでティッシュなどで
拭き取り箸箱なり箸袋に仕舞う。
そうして仕舞った箸を自宅などで洗い直す事は殆どなく次回そのまま使用する。

ノロウイルスに汚染された食材を食べてもすぐ発症するとは限らないし
しない場合もある。

しかし、そのマイ箸にはノロウイルスが付着したままだ。

後にその箸を使って食事をし、何人かで同じ皿に盛られている料理を食べた場合、
ノロウイルス汚染のマイ箸で触れた皿にもノロウイルスが付着する。
その皿のものをを他人が食べれば、感染発症する可能性も出てくる。

そうなってしまうと最初の店でなくその店が食中毒を出した事になってしまう。
食中毒となれば、営業停止に追い込まれ、再開してもその後の営業にも
悪い影響をもたらすため店にとっては死活問題になる。

運が悪かったと言うだけでは済まされない。
食中毒はノロウイルスだけとは限らないし、殆どが菌によるため、
店側はマイ箸の衛生面を管理できないことを恐れており、
その為マイ箸使用お断りにしている。
これを聞けば使用お断りもいたしかたなしと思った。

他にもマイ箸は持ち帰り忘れも多く、捨てるわけにも行かず、
保管しておかねばならず結構迷惑しているとも聞く。

エコが求められるこの時代に、マイ箸を使うことは悪いことではない。
しかし使う側も衛生面を考慮しマイ箸は常に清潔にし、それを使用して
店に迷惑がかからないようにしなければならない。
それが店に対する礼儀だと思う。

勿論マイ箸は忘れず持ち帰ることも言うまでもないが。


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by エ・ビ・ス







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