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温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の見た温暖化

2009年05月29日 16時15分26秒 | ニュース拾読み
今年1月に打ち上げられた温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」
そのデータ分析結果が初めて公表された。

今回発表されたのは、4月20日から28日にかけて観測できた約1300カ所の
データを解析し、地表から高度約20キロまでの平均濃度(カラム平均濃度)を
算出したもので、地球温暖化の原因である全世界のCO2とメタン濃度が
色分けで示されている。



その解析によれば、CO2の濃度は米国東部や中国などが高く、オーストラリアや
アフリカ南部などでは低いとい結果がでた。

又中国においてはメタン濃度も高かった。
全体的にみれば、北半球は高濃度、南半球は低濃度の傾向があり、地上での
観測結果と一致するが、この時期の中国などでは、黄砂の影響等も考えられることや、
濃度の数値が地上観測との間で約5%の誤差が生じるため、今後はその精度を
高めて行くことが課題の一つとなっている。

今回の分析結果を見れば、今までアメリカと中国には環境政策に消極的だった
ツケが来ている事は明白だし、ある意味誰でも予測出来る結果だ。
今後両国の今までの遅れを取り戻す環境政策を望みたい。

尚、いぶきの観測データや分析結果は、今年10月から一般に提供される。


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