エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

ラーメン屋にあったプラスティック割り箸「イースティック」

2008年07月30日 13時38分20秒 | エ・ビ・スのマイ箸と外食
昨日久々にいきつけのラーメン屋で夕食をとった。
このラーメン屋はラーメン自体も旨いのだが、串焼き、串カツ、おでんなどの
サイドメニューが充実しており、それをつまみに酒を飲むことが出来、
エ・ビ・スにはもってこいの店だ。

まず壁際のカウンターに座り、串焼きの盛り合わせと、焼酎ロックを注文。
待っている間にふと箸立てをみると、割り箸でなく、
黒い箸が立っているではないか。



「洗い箸に変えたのか結構エコしてるやんこの店」と思ったが、
それと同時に「つるつるの洗い箸だとラーメン食いにくいんじゃないか」との思いも
浮かんだ。

ものは試しに使ってみようと早速箸をとってみたのだが、
よくみればプラスティック製で、根本がつながっている。
いわば、プラスティック割り箸だ。



麺が滑らないように切り込みを入れたりして工夫してある。
店の人に「これ使い捨て?」と聞いてみた。
「回収して再製品化するようになっていて、使い終わった分は
まとめて相手先負担で送り返します」という答えが返ってきた。

「壁にポスターを貼っていますので見て下さい」と言われたので、
それをみると「イースティック」という商品であることが解った。

ポスターによれば、すべて日本国内の清潔な工場で生産されており、
使い捨てではなく使用後はしっかりリサイクル。
海外製、木・竹製割り箸に多く用いられる危険な薬剤への心配もなく
CO2の排出量も大幅に削減されるとある。

ただ、製造過程と再製品化時のCO2排出量は不明なので、
本当に削減になるのかは、もう少し調べてみる必要はありそうだが。

「イースティック」にはプラスティック割り箸と
プラスティック洗い箸の2種類があり、前者は、回収した箸を粉砕し、
再製品化する。
後者は、1~3週間使用使用済み箸を回収した後、イースティックで洗浄して
繰り返し使う。
どちらもリサイクル商品だ。

食事内容に適した形状があり、特につかみにくいとされる麺類用には
端に長さ4mnの凹部と3mnの凸部分が交互に設けられ、つかみやすくなっている。

飲食店が割り箸から移行する要因は、勿論エコの事もあるだろうが、
中国の輸出規制による割り箸生産量の激減とそれに伴う、
価格の高騰も無関係ではないだろう。

そういえば、先日お会いした京都の老舗ラーメン店
「新福菜館 京都府立医大前店」の社長もプラスティック箸を
導入することに決めたとおっしゃっていたが、
多分この「イースティック」の事だったんだろう。

これが定着すれば日本の割り箸事情も大きく変わるだろう。


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by エ・ビ・ス





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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
エ・ビ・スEXさま (yoshi-ka)
2008-07-30 18:38:11
こんにちわ。エ・ビ・スEXさま。

ボクは豚骨ラーメンのメッカ、福岡に住んでいます。
ラーメンはよく食べに行きますが
この箸は見たことがありません。
この箸どろこか洗い箸も見たことがないっす。

福岡はラーメン屋はもちろん、屋台も多い。
どれだけの割り箸が捨てられてるんだろ?
ボクの行くラーメン屋さんがハズレなだけなのかな?
返信する
yoshi-ka様 (エ・ビ・スEX)
2008-07-31 08:36:29
yoshi-ka様

実を言えば、私もイースティックの実物を
見たのは、はじめてでした。

実際使ってみて使い勝手もよく
私は気に入りました。

これからの割り箸事情を考えれば
この「イースティック」は増えてくると思います。

とこで博多の屋台もう何年もいってませんが、
いいですよねえ。

飲んべえとしては、そそられます。
又行ってみたいですねえ。

返信する
エコではない (マツケン)
2008-12-23 11:07:33
プラスティック割り箸・・・私も最初は使い捨てではないいいアイデアと思いました。しかし、問題が2つありますよ。
(1)リサイクルで使うアイデアはいいですが、輸送にかかるCO2ははどうなりますか?新しい割り箸を運ぶ帰りに、古い箸を回収すれば、ある程度のCO2削減はできるでしょうが・・・。またリサイクル時のCO2はどの程度でしょう?
(2)この箸もいつかは廃棄されることになります。石油を原料にする限り、廃棄時にCO2発生します。木の割り箸では、CO2は出ません。これをどう考えますか?
返信する
マツケン様 (エ・ビ・スEX)
2008-12-24 10:11:47
マツケン様

コメントありがとうございます。

ご質問の件ですが、早速メーカーに問い合わせました。

その回答によりますと輸送時に関しては、
専用トラックなどは使用せず、従来の宅配便を
利用するため、専用トラックを使用するよりは、
CO2排出量は少なくて済む。

原料であるプラスチックは廃棄することはなく
箸以外にもスプーンなどに使用する。
と言うことでした。

なお、製造時、リサイクル時、及び輸送時の
CO2排出量の具体的試算数値や、何故廃棄せずに済む
のかの原材料の成分の詳細などの資料を送って戴くことに
なりましたので、到着次第、このコメント欄で
お知らせします。

イースティックがエコであるか否かの判断はその資料を
もとにして行いたいと思いますので。
それまで、少し期間を戴きたいと思います。
以上宜しくお願いします。

返信する
マツケン様 イースティックはエコではないに対するメーカーからの回答 (エ・ビ・スEX)
2008-12-26 10:59:47
マツケン様

イースティックがエコではないのでは?という疑問を
そのままメーカーにぶつけた回答が帰ってきました。

弊社のプラスチック製箸のリサイクルシステムの開発は、
17年程前にさかのぼりますが、木製割箸が一度使って
捨てられてしまうことに何か変わるものはないのか
そんな疑問の中から開発が始まりました。

日本国内で木製割箸が製造されている時代は、
端材、間伐材等を使い、無駄にすることなく
山林に手を入れることで治山維持もできましたが、
安いものを求め中国に大部分を依存することで
大きな変動がおきました。

日本の山に手が入らず、日本の割箸製造の衰退。
海外産への依存を高めたカントリーリスク。

現状、プラスチックリサイクルはまだまだ発展途上にあり、
マテリアルリサイクルをはじめ、ケミカルリサイクルなど
いろんなリサイクルがためされております。

弊社は、使用後のプラスチック製箸を
マテリアルリサイクルいたしますが、再生原料に戻し、
リサイクル材として活用していきますが、
何回ものマテリアルリサイクルの中で
物性の低下は起きますが、バージン材を2~3割混ぜ
物性を上げたり、また、物性低下があまり影響のない
箸立てにしたり、いろんな手法でプラスチック寿命を
長くできるよう考えております。

木製の割箸は、使用後の処理で焼却しなければならない点、
粉砕して肥料にできればすばらしいのでしょうが。

また、製造、使用、リサイクルの輪を輸送負担の
かからない地産地消を目指し、北海道、関西、
九州などのエリアでの輪を構築していくよう
取り組んでおります。

弊社がCO2の調査依頼した報告によりますと
1000膳を基準にして山梨から千葉への往復輸送では
0.406kgとなります。
また、洗浄、破砕、ペレット化のリサイクル時の排出量は
1.23kgとなります。

木製割箸の使用後、焼却した場合では1000膳あたり
13.4kgとなります。

弊社では、製造、販売者責任としてリサイクルシステムを
進めていき、ごみではなく資源として活用していくよう
取り組んでおります。

言葉でいうリサイクルは簡単ですが皆様の協力がなくては
未来にむかっていけません。
どうぞ宜しくお願い致します。

以上原文のまま記載しました。

メーカーからの回答ですので、全く鵜呑みに出来るかと
指摘されれば、何とも言いようがないのですが、
エ・ビ・スとしては、この回答を信じイースティックは
エコ配慮商品であると思います。

後は、マツケン様や他に同じような疑問を
お持ちの方の判断にお任せします。

尚、年末の忙しい時期に素早く質問に回答下さった
イースティック様にはこの場をお借りして
御礼申し上げます。
有難うございました。
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