エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

然別山 (1263.8m)

2009年02月09日 | 山紀行 (十勝・大雪)
開設前の紀行文から・・・
然別三山の一つ・・・然別岳 (1263.8m)

■ 山 行 日   2008年3月13日(木)~14日(金)  1泊2日
■ ル ー ト    二ペソツトシベツ林道~南東尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー   
夫婦登山 №11
■ 登 山 形 態   山スキー
■ 地 形 図   1/25000地形図  「然別山」

■ コースタイム  (登り 3時間25分  下り 2時間20分)
<登り>
11:35     登山口
12:12     南東尾根末端取付き
13:10     900m尾根上
13:55     1000m地点
14:40     1200m付近
15:00     然別山頂上

<下り>
15:30     下山開始
17:20     林道
17:50     登山口



然別山GPSトラッグログは、函館@sakagさんのHPからお借り編集しました。

【3/13(木)】

登山口は、道道726号線(鹿追・糠平線)から菅野温泉のある道道88号線に入り10キロほど
のところにシイシカリベツ川の支流三の沢川との出合に林道の分岐がある。
林道の除雪は一切されておらず、出合いにある開放されたゲートも雪で埋まっていた。
ゲート前の僅かなスペースに車を駐車して、ここが出発点となる。

11:35、ゲートを越え50mほど進むと林道は二股となり左に「然別三の沢林道」右に
「ニペソツトシベツ林道」と示された案内板が分岐にあった。
ルートは右のニペソツトシベツ林道に進む。



ニペソツトシベツ林道から然別山頂上部を望む

林道の積雪は充分だったが、暖気と寒気が入り混じるこの時季の影響なのか表面は固く中は
サラサラ状態で時々ズボッズボッと埋まるのはエバだけだった。
1.3キロほど歩いたところで然別山の南東尾根末端に着き、僅かな作業道の痕跡を
見つけて取り付いた。しかし、作業道はすぐになくなり鬱蒼とした松の密林地帯に突入する。
コンパスを頻繁に見ては進む方向だけ見失わないよう密林漕ぎが続いた。
地図上のC797地点に来ると広く平坦な場所に出て少しホッとするが、目指す山は見えず
目の前には相変わらず密林が迫る。約100mの急登を何とか登ると標高約900mの顕著な
尾根上に着く。地形図だけを見るとこの先は単に尾根上を辿ればいずれ頂上に繋がるところ
だがこの先しばらくは倒木に悩まされることになった。

3年前(2005年)の風台風の影響だろう?倒木の被害は全道的でその爪跡は今も生々しく
残っている。これは、1月の下然別山でも難儀した倒木である。その数も半端ではなく大木
が狭い尾根上を遮るように幾重にも倒れそれが何箇所にも及んでいるからやっかいだった。
仕方なく尾根から少し下の急斜面をトラバースする形で倒木をかわそうとしたがこれまた
密林に苦労しての通過となった。
少しだけ息をつけたのは1100m付近を過ぎてからで、最後の急登は大木の疎林帯で登り
易くジグを切りながらも一気に頂上稜線に出て、開放感に満ちていた。
そして、15:00丁度ようやく頂上に到着した。



14:40 1200m付近  間もなく頂上だ・・


頂上からウペペサンケ山を望む  


頂上からニペソツ山を望む

★ 絶好の展望台・・・
頂上は、2~3本の白樺の若木があるだけで一面を雪で覆い絶景の展望台だった。
すぐ東には特徴的なウペペサンケ山が台地状に聳えその南側には北ぺトウトル山や遠望山、
ナイタイ山が点在し、その北側には東丸山、そしてニペソツ山の秀峰が石狩連峰を背に聳
えていた。更に西側にはオプタテシケ山を始めとする十勝岳連峰と大雪山の大きな山並み
が広がっていた。
1月に登った下然別山は確認出来なかったが上然別山は北尾根を辿ってすぐに分かった。
15:00の登頂でゆっくりもして居られない時間だったが、暖かい日差しと絶好のの
展望に酔いしれて結局30分も長居してしまった。



然別山 頂上にて (背景はウペペサンケ山)

帰りは、ヘッドランプも覚悟の下山だったが固い雪やサラサラの雪に何度も転倒しながら何とか
日没前に林道に辿り着き安堵した。(17:20)
そして、駐車地点には17:50に着き着替えている間に日没となり月夜となってしまった。

ほんとギリギリの山行となったが無事下山出来たことに感謝・・と思った。




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