エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

サブ手袋の山岳検証(その1)・・・

2023年02月21日 | 山の色々自習コラム
冬山での検証(その1)を終えて
★ 蒸れに慣れれば最適も人ぞれぞれかな・・・
冬山登山での「サブ手袋」の中で、サージカルグローブとテムレスグローブの使用について自分
なりに検証してみた。

サージカルの意味は、「外科の、外科用の、手術の」と言う事だが、農作業時や細かい仕事をす
る時に使用している薄いゴム手袋の事を言っている。その中で推奨していたのが「ニトリスト」
合成ゴムのニトリスゴムの事で食品衛生法に基づく、食品・添加物等の規格基準に適合している
もので、食品に直接触れる作業にも使える手袋である。

これが何故、冬山登山に使えるのか、防寒テムレスや他の冬山用手袋のインナーとして最適なの
かを北海道の冬山で試してみたかった。その第一弾として今回の日高十勝岳で使用して見た感想
を書いて見ようと思う。

ただその前に、地上での除雪や外仕事でも試してみたので、先に感想を述べる事にしよう。

先日の投稿記事でも紹介したyoutuberのkuriこと栗山氏の説明にもあった通り、ニトリストタフ
プラスを使い、先ず裏返しにして履く。一つの作業が終わるまでは基本脱がない事とし、汗を掻
いてもそのままである。アウターとして使う手袋は、テムレス02ウインター (下記の写真参照)で
約4時間に及ぶ除雪作業をした。気温は-2℃前後であまり寒い日では無かった。

作業開始後、次第に汗を掻き始めた事は自覚出来る。履いているサージカルグローブ内にベチョ
ベチョ感が漂ってくるが、冷たくは無かった。アウターのテムレスはいたって濡れる事は無く快
適に使えている。
何度か手袋から手を出して外気に当てると、やはり一旦冷えて指先が冷たく感じるが、履いてい
る内にまた温かくなった。ベチョベチョ感も薄れて違和感も無かったが濡れている事に変わりは
ない。

4時間後、帰宅してからサージカルグローブを脱ぐと何滴かの汗が滴り落ちた。手も少しふやけ
た感じだが、冷たさはほとんど無く「いいかも?」と率直に思った次第だ。

地上での検証では「最適・合格」のレベルと自身の感想である。ただ人によってはあのビショビ
ショ感を嫌う場合もあり得るので、万人に推奨するものではないかも知れない。




★ 山岳でのサブ手袋として・・・
サブと言いながらほぼメインで使用して見たサージカルグローブ。
登山開始前に履いてから下山するまでの約9時間一度も脱ぐことなく履きっぱなしで使用した。

アウターの手袋は、モンベルの防寒トレッキンググローブを使用。頂上までの約5時間半を履い
ていたが、一度も指が冷たくならなかった。ただ、インナーのサージカルグローブ内はやはり汗
を掻き、ベチョベチョ感は否めない。

頂上で手袋を脱ぎインナーの状態で手の冷たさを検証。やはり冷たくなるも素手では無いので極
端に冷たくはならなかった。そして、下山時のアウターグローブは厚い防寒手袋にすると手は直
ぐに温まり冷たくならなったので快適だったと言える。

サージカルグローブを使用する場合は、サブだけでは無くメインのインナーとして常に使用し、
アウターの手袋だけ替えて使用すると良さそうだと実感。長く履いているとあのビショビショ感
もインナー内で蒸発しているのか?と思う程手に馴染んでいる感覚もあった・・。

結論。まだその1の段階だが、北海道の冬山でも使用可能と伝えておこう。

次は、もっと寒い時の使用検証が報告出来ればと思っている・・。



十勝岳山行で登山口から頂上まで使用したアウター手袋 モンベルの防寒トレッキンググローブ


頂上から登山口まで使用したスキー用の防寒手袋 (ブラックダイヤモンド社)


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