エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

飛び入り参加・・・漁岳(1318m)

2019年03月13日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
ヤマッパーの仲間に飛び入り参加・・・
7年ぶりの再訪・・・漁 岳 (1318m)
登行途中C1125付近、悪天で撤退を決断
■ 山 行 日    2019年3月12日(火)  日帰り
■ ル ー ト    漁岳林道ルート
■ メ ン バ ー     トモさん、wakaoさん、mittyさん、ぴ~ちゃん、つりさん、ゆみさん、
           夫婦登山 №8
■ 登 山 形 態     山スキー&スノーシュー
■ 地 形 図    1/25000地形図  「恵庭岳」
■ 三角点・点名   二等三角点 点名「漁岳 イザリダケ」
■ コースタイム   登り 3時間10分  下り 1時間35分
<登り>
07:30    漁岳林道入口出発
08:30    尾根取付き
09:35    C1005コブ付近
10:40    C1125付近 登行中止

<下り>
10:55    下山開始
12:00    林道出合
12:30    漁岳林道入口(登山口)



GPSログを元に地形図に貼り付けました・・・(オコタンぺ山ルートは別のものです)


漁岳林道出合で合流し準備するメンバーたち・・・

★ 稀な夫婦登山・・・
この日、日帰りも夫婦登山を予定していた日だったが、低気圧の通過で道東太平洋側
を中心に全道的悪天予報だった。
そんな中で兼ねてから山仲間トモさんの「漁岳計画」は知っていたのでコンタクトを
取り、場合に寄っては同行したいとお願いしていた。

悪天予報の中でも札幌周辺の天候は、午後から晴れるところも多くちょっと期待する
漁岳登行だった。記録を振り返ると2012年以来7年ぶり、チーヤンは8年ぶりの
再訪で懐かしさもあり初対面のメンバーたちとどんな山行になるのかと期待も膨らん
でいた。

ただ、夫婦揃ってグループ山行に同行する事は珍しく「稀な夫婦登山」とも言えて、
どんな展開になるのか未知の期待で臨んだ事も確かである。


★ 林道を塞ぐ倒木3箇所・・・
登山口で初対面のご挨拶も早々に7:30全員揃っての出発だった。
メンバー8名、山スキーが5名、スノーシュー3名のパーティーとなり異色な出発も
和やかで楽しそうなメンバーたちだった。チーヤンは、全員と初対面。私は、wakao
さん、mittyさん、つりさんと初対面だった。

出発して早々、入林ポスト付近から林道を塞ぐほどの大きな倒木が2箇所あり迂回し
たり、潜ったりして通過した。その後30分ほど歩いた林道上にもう1箇所倒木があ
りなんとか潜って通過したが、下りのスキーには支障する倒木だった・・・。



入林ポスト付近の倒木は、跨いだり迂回して通過した・・・


最初の倒木から程なく林道ゲート付近の倒木も潜るか雪の積もった倒木の上を通過出来た・・

★ コミュニケーション・・・
漁岳林道ルートは、約2㎞ある林道歩きから始まる。
心配していた天候は、青空も顔を出し好天の兆しで期待は膨らむ。
リーダーのトモさんと漁岳初挑戦のゆみさんがスノーシューで快調に先頭を歩く。
他のメンバーは、マイペースなスロースタート。会話をしながらゆっくり歩いていた。
歩く順序を入れ替えながら改めて初対面の挨拶をする。自然なコミュニティが始まり
親睦が広がっていく大切な林道歩きだったかも知れない・・・。

林道を1時間ほど歩くと北斜面の取付きに真新しい「案内標識」が目に入った。
私は7年ぶりの再訪なので当時はこのような看板は無く、ほとんどのトレースはここ
から登っているようだった。是非論は別にしても、冬ルートは登山者自身が自由に選
択し好きなルートを辿れば良いのだが、個人的には「ピンテ」で充分だろう・・・と
思える親切過ぎる標識に思えた。



歩く順序を変えながら改めて初対面の挨拶を交わしながら会話が弾む・・・


チーヤン以外は全員ヤマッパーと言われるYAMAPの仲間たちだ・・・


始めて見る標識・・・(林道から北斜面に取付く分岐に付けられていた)


休憩・・・

★ 変わりやすい天候・・・
林道から標識を分岐とする北斜面に取付き、樹林帯を縫うように登って行く。
地形図上901コブの西側を巻くように南下するとオコタンぺ山と漁岳の中間尾根に
出合う。ここからは、尾根が顕著となりC1005コブからはオコタンぺ湖を見下ろ
す絶景が得られる場所で休憩にも丁度良い。

この時は、まだ天気が良かった。
頂上こそ見えなかったが、好天の兆しはまだあったはずだ・・・。

しかし、登るに連れ暗雲が広がり風が急に強く吹き始めた。
正直、登頂は無理かも・・と直感したが登れるところまで行こうとリーダーに付いて
行った。あと50mほど登れば、漁岳の東斜面に取付く場面だったが、風とガスが更
に強くなりホワイトアウト状態。



C1005コブから見下ろすオコタンぺ湖は絶景です・・


C1000付近から斜度が増す東尾根を登るメンバー・・・


C1050付近から更に斜度が増す・・・


わがチーヤンも果敢に急斜面を登って来たが・・・

★ リーダーの決断・・・
C1125付近でリーダーが立ち止る。
これ以上進んでも天候の回復は望めず、無理をしてのリスクも大きいことから
「登行中止」と決断に全員に伝えた。全員納得して決断に従う事になった。

最後にその場所で撮った集合写真が唯一全員で撮った写真。

スキー組は、ここでシールを外すも私たち夫婦だけはシールを付けたまま下山する事
にした。スキー自体も上手くは無いし途中の登り返しが気になっての判断だったが、
結果として外した方がスキーは楽しめたかもと悔いた。



悪天で立ち止ったC1125付近でリーダーの決断を待つ


リーダー (右側)の決断は「登行中止」、全員納得の天気だった・・・


登行を断念したC1125付近の尾根上で集合写真を撮る・・・

★ 差・・・
登りでは大差ないスキー組とスノーシュー組も下りとなると大きな差が付く。
予想していた通りスキー組はあっと言う間に滑り降り姿が見えなくなった。
とは言っても、勝手に登山口まで降りる訳にはいかないので要所要所で待っては合流し
また先に降りるを繰り返した。林道も復路はほぼ下りなのでスキーは滑りスノーシュー
は、歩くだけだ。

混合チームとなったスノーシューで初参加のゆみさんもこれほど差が付くとは思ってな
かったのか、軽いショックを受けてしまったようだ。



復路で見付けた案内標識・・地形図参照

★ 山情報サイト&オフミ山行・・・
現在、HYMLを主にヤマレコとYAMAPにも加入しているが、後者二つは
全国的な山情報サイトになっている。情報の発信はMLではなくスマホを用いて地形図を
ダウンロードし、登山開始と共にログをスタート。写真も同時に記録できるし非常に便利
ではある。しかし、おじさん世代で機械音痴な私にとっては扱いに苦労し中々慣れない。

一方、HYMLは、北海道の山情報に限定しメールで発信・受信するサイトだ。メールで
は写真やログを添付する事は出来ないし、発信者の個人情報は受信者にはまったく分から
ない。ただ、顔の見えるML(メーリング)サイトにしようと始めたのが、歴代の「つぼ岳」
や「ルック岳」と言った懇親会の開催である。札幌が中心となるも昨今地方開催もあり交
流の場は広がりつつあるだろうか・・。

余談かも知れないが、HYMLの会員は約870名。全道に広がっている。
懇親会はもちろんだが、沢登りの勧めや山スキー講習会、ビーコン訓練等々様々な無料の
講習会を開催していたり、「夏山ガイド」「雪山ガイド」「スノーハイキング」といった
ガイド本の制作にも会員が大きく関わっている事は承知の方も多いだろう。
そんなメンバーの一部かも知れないが、MLで呼び掛けて行う「オフミ山行」である。

初対面でも、ビギナーでも参加OKとする山行や遡行も数多い。

前置きが長くなったが、今回の山行もYAMAPのメンバーが呼び掛けた「オフミ山行」
であり初対面にして冬山を共にするグループ山行なのだ。すべてが自己責任とは言っても
ケガやアクシデントが付き物の冬山山行だから初対面の方と出掛ける不安は否めない。

それでも参加するのは、リーダーへの信頼だと思う。
リーダーが初対面なら私は参加しないが、それぞれがリーダーを信頼し妻は私を信頼して
参加に至ったと思う。危険と感じたら「危険では?」と言葉を発し、途中で止めたいと思
えばリーダーに言えるのもオフミ山行の特長と言えよう。

参加者には、ベテランからビギナーまで老若男女問わず様々であるが、最低限のレベルに
合わせた山行が可能であれば、オフミ登山も楽しいものになるだろうと思う。

もちろん、今回も楽しい山行だった。
ピークが踏めなくても道中の会話だったりもぐもぐタイムも楽しいものだ。

皆さん、写真を撮る事も好きだから普段は被写体とならない私が知らない内に撮られてい
て、新鮮な気持ちになるものだ。



下山時、林道を滑るチーヤンを撮ってくれた・・・

★ 下山後、七条大滝へ・・・
全員無事下山して、お風呂の話も出ていたが時間も早いので帰り道「七条大滝」に
行こうと登山口で別れる事になった。