海別岳から計画変更、道南遠征へ・・・
フモンナイ岳 (1337.3m)~▲東狩場山 (1318m)
13日利別岳計画はカニカン岳林道入口で中止、帰宅する・・・
■ 山 行 日 2014年4月11日(金)~12(土) <山行は日帰り>
■ ル ー ト 島牧村江ノ島・九助林道~北東尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №9
■ 登 山 形 態 山スキー&ツボ足
■ 地 形 図 1/25000地形図 「原 歌」「狩場山」
■ 三角点・点名 三等三角点・点名「普門内(フモンナイ)」点の記不明
■ コースタイム 登り 6時間 下り 2時間12分
<登り>
九助林道(駐車地) 6:05---尾根取付き 7:30---C600尾根上 8:40---
C1100 スキーデポ 11:00~10---フモンナイ岳 12:05
<下り>
下山開始 12:30---スキーデポ地点 12:52~13:00---C800シール外す13:15~25
林道出合 14:18---シートラ 14:45~55---駐車地 15:18
GPSトラックログは 「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」 山ちゃんのHPからお借りし編集したものです。
黒色の実線がエバ夫婦のルートです。
★ 計画変更・・・
4度目の海別岳計画も失敗
2009年3月 遠音別岳登頂の翌日大雨のため現地登山口で敗退
2010年3月 出発前から道東悪天予報で中止、全道的に悪天
2013年4月 悪天予報も出発、阿寒フップシ岳登頂も翌日は雨で海別岳は中止
そして、4度目の計画2014年4月も道東悪天予報で中止、快晴予報の道南に変更した・・・。
★ 続く道南方面・・・
3月26日太櫓岳、4月06日設計山に続き今回のフモンナイ岳そして中止にはなったが東狩場山と
利別岳と道南に出掛ける機会が連続して続いた。エバ夫婦は得てしてこう言う傾向が良くある。
★ 快晴予報の道南2泊3日計画・・・
悩みに悩み悪天予報となった道東知床への計画は中止にした。
何と言っても快晴下での登行が一番の希望、ピークハントもホワイトアウトや強風雪が予想された場所
に出掛けるテンションは無かった。しかし、折角の3日間の休日はやはり山で過ごしたいのが人情?。
前日まで色々な天気予報を見ながら一番天気の良さそうな地域を特定する。
それが道南地区、11日~13日まで快晴のマークが並び登山には最高の天気が期待出来た。
道南未踏の1000m超峰でもチーヤンが登っていない狩場山山魂と利別岳を考える。
当初狩場山はテント泊をして「フモンナイ岳」「東狩場山」「狩場山」の三山を踏破する計画をしたが
テントを背負う計画に難色を示すチーヤンと時間的な制約を加味すると少し無理な計画でもあった。
そこで1日目は登山口の島牧道の駅で車中泊、2日目早朝出発でフモンナイ岳と東狩場山を日帰りし、
3日目利別岳1021mをカニカン岳登山口林道ルートから登って帰宅する計画を組んだ。
4月11日、国道229号線永豊町付近から望むフモンナイ岳
★林道偵察・・・
4月11日自宅は11:50の出発。
道の駅「よってけ島牧」には15:45に着いた。
すぐにフモンナイ岳登山口となる九助林道の偵察をする事にした。
国道出合から僅か1.1㎞標高約100m地点で、車止めとなる。(下の写真)
その先も歩いて偵察したが所々残雪が切れる場所もあるがすぐに繋がった状態が続き車での走行は
無理となった。ここから北東尾根の取付きまでは少なくても3㎞はあるだろう。日帰り登行の余計なアル
バイトが加わるが計画に変更は無く偵察を終える。
地元「モッタ温泉」に入ってから道の駅で安着の儀へ移行した。
4月12日、早朝の九助林道駐車地
★ シートラの出発・・・
快晴、微風の申し分ない天気に恵まれる。
昨夜は寝心地良過ぎて寝坊し出発が1時間遅れた。計算外の余計なアルバイトがあるにも関わらず
呑気な夫婦の登山が始まった・・・。
出発 6:05
最初からシートラで出発する。
昨日の偵察で残雪は所々切れているのでずっと繋がっている場所までスキーを背負う事にした。
2度ほどスキーを脱ぐ場面があったが距離は短くほとんどの林道はスキーを履いて歩く事が出来た。
深い所の残雪は1m以上あり尾根取付き付近までの雪解けは4月下旬だろうと予想する。
早朝の気温は氷点下、林道の残雪はトレースが付かない程に固い。途中大きな熊の足跡を発見し
笛を吹きながら長い林道をひたすら歩いた。
まさかこんな格好で出発とは・・・想定外の登行開始である。
道南の春は早い、ネコヤナギの花が大きく咲いていた・・・
取付きまで3キロ以上歩く羽目となった林道の状況・・・
★ 苦戦した急斜面・・・
尾根取付き 7:25~30
アルバイトは1時間20分も掛かってしまった。
何度も読図して取付き点を確認し標高330m付近から北東尾根の末端から取付く。
500m付近までは急斜度もジグを切りながら苦労せずに登る事が出来たが、600mまでは更に斜度が
増し雪面はカリカリでスキーのエッジが利かなかった。止む無くスキーを脱いでキックステップで登り切り
緩斜面の尾根に到着して安堵する。620尾根上 8:40
ダケカンバの疎林帯が広がる大きく平らな尾根上。
出来るだけ中心を選びながら頻繁にテープを付けながら登行する。
600~700m付近の平らな尾根上もまだ雪面は固い状態、帰路に期待。
800mを超えると森林限界となり見渡す限りのオープンバーンが広がる
900m尾根上に乗ってようやく目指すフモンナイの勇姿を仰ぐ・・・
眼下に広がる日本海と島牧の街並み、そして360度の絶景で元気が出て来る。
近そうで遠いフモンナイの頂きもこの快晴はやはり素晴らしい・・・わ。
背後(南東側)に聳える大平山1191mの勇姿が素晴らしい・・・
1000m付近、シュカブラな固い雪面を何とかスキーで登行するも間もなく限界か・・
登場する機会の少ないエバ・・・
★ スキーデポ・・・
C1100付近 11:10~20 スキーデポ
北北西の風7~8mと予想する。それほど強いとも寒いとも感じないが硬い雪面に下山時のスキーを
思うとそろそろこの辺でデポした方が良いと考え始めた。ここから頂上までまだ1キロほどある。
4月なのに新雪とシュカブラの世界は神秘的だぁ~
約1300m付近でようやく主峰・狩場山1520mの全容が見られ感動する・・・
頂上への痩せ尾根を約300mほど辿って到着だ!!
★ 登行6時間・・・
フモンナイ岳頂上 12:05到着
林道歩きの1時間20分を除けば登行4時間40分という計算になるが、この時期のこの雪面状況から
決して遅い登頂ではないと思っている。しかし、それなりに体力と時間を費やし次の東狩場山への縦走
まで余力も時間も無くなってしまった。
フモンナイ岳は2度目の登頂で最初は2001年4月5日だった。
ルートはほぼ同じでテントを持ち上げ800m付近の尾根上に張った記憶が微かに残る。登頂した記録
はあるが記憶がほとんど無い。翌日、アイゼンとピッケルで狩場山を踏み下山時にアイゼンの片方が
破損し苦労してテン場に戻った記憶だけが鮮明に蘇る。あの時、東狩場山には登頂せず素通りして
しまったことを後悔した。
あれから13年振りの再訪、快晴に恵まれながらも今回も東狩場山を踏む事は出来なかった。
チーヤンだけはフモンナイ岳の初登頂と主峰の絶景に感動し、大大満足の登行のようで救われる。
当初の計画なら知床の海別岳に同じころ初登頂していたはずだが、ここフモンナイ岳にこの天気で
登れた事も運の良さと感謝、感動している。
いつものように山頂コーラで咽喉を潤し、絶景を堪能して短い時間が過ぎて行く。
主峰・狩場山1520mを背にフモンナイ岳1337m頂上にて
大平山を背にフモンナイ頂上にて
大平山のズーム
羊蹄山も遠望しズーム
手前、辿って来た北東尾根と眼下の日本海そして遠望する積丹の山々
★ 下山・・・
下山開始 12:30
休憩中の夫婦協議で東狩場山への縦走を話す・・・
距離は約2.5㎞、アップダウンが2~3度あり片道1時間では着かないと判断。
仮に往復すると3時間以上掛かりすでに16時前後となってしまう計算だ。下りのスキーは早いと
言っても無理のある計画となり中止にした経緯だ。
スキーデポ地点から登り55分も下りは22分だった。
雪面も腐り始めツボ足のかかとが適度に食い込んで歩き易かった。
スキーを履いてからも最初はシールを付けたまままだ硬い斜面を慎重に降り登り返しの無くなった
800m付近でシールを外した。表面シャーベット状になった雪面を楽しむ余裕もあり付けて来た
テープを回収しながら降りて来た。600からの急斜度の下りだけはスキーを脱いでツボ足で降り
後は再びスキーを履いて林道まで無事下山した。
結果論だが林道まで下りは1時間40分。登りでは4時間30分も掛かったからその差は大きい。
しかし、東狩場山への中止には納得する時間と体力の良き判断だった。
下山開始も絶景は目に飛び込んで来る・・・
最後の見納めに狩場山をバックに一枚撮った・・・
スキーデポ地点から900の登り返しまでシールを付けたまま降りる・・・
900の尾根上で最後の絶景を楽しみそれぞれ記念の一枚を撮り合う・・・
★ 再びシートラ・・・
林道出合 14:18
無事下山を実感出来る林道に出合うと「降りて来たぞ~」と言う安堵感が溢れる。
ちょっと怖いのは熊との遭遇も笛を吹きながら緩斜度の林道にスキーを滑らせる。
25分程下って最初に雪が切れた地点でシートラに切り替え後はずっと歩く事にした。
今回3度目の登場するエバ、ポールに付けたテープの数がなんと多い事か・・・
★ 次なる行動・・・
駐車地 15:18着
暑いと感じる陽気の中で大満足の無事下山だった。
早々に片づけてまずは道の駅に寄りトイレなどを済ませた。
次の行動を協議する。
計画通り「利別岳」の登山口としたカニカン岳登山口林道の除雪状況を確認する事を優先する。
少なくても除雪状態がカニカン岳登山口となる約6.2㎞されていれば翌日の山行を決定しそれ以下
なら帰宅も視野にいれた山行を中止すると決めた。他の山は計画しなかった。
★ 林道出合で利別岳、中止決定・・・
ピリカダム 17:00頃
カニカン岳登山口となる美利河線のペタヌ川沿いの林道入口に着く。
しかし、すぐに車を止めざる負えず道路には残雪がずっと繋がっていた。
最低条件どころの話では無く、ここから尾根取付きまでは約12㎞の林道歩きと約3㎞の尾根歩き。
今日の山行を終えて来たばかりのエバ夫婦には明日の山行を奮い立たせる気力はもう無かった・・。
頭の中には「温泉」と「夕食」帰宅後のビールが浮かぶだけで明日の一日を残し帰宅する決定をした。
ピリカダム管理センター前から幻になった利別岳1021m(左)と長万部岳972m(右)を望む・・・
★ 長万部温泉郷・・・
先月の太櫓岳の帰りも長万部温泉郷の公衆浴場「長万部温泉」で汗を流し、そのまま帰宅。
帰路の途中で食堂に寄り夕食、帰宅は20:30だった。意外に早い帰宅なら今回も出来そう・・・と
チーヤンが希望する。
今回は長万部温泉の向かいにある金丸旅館、ラジウム温泉で露天風呂ありの看板に誘われて入館。
すっかり温まってビールが飲みたくなった・・・・・
帰宅 21:30でした。
★ お礼と感謝・・・
計画を変更した今回の山行では、いつもながらHYMLを始めとした岳友の記録を参考にさせて頂いた。
フモンナイ岳も利別岳もHP「一人歩きの北海道山紀行」函館sakagさんとHP「ゆっくり歩きで低山を楽し
む」札幌の山ちゃんの記録を参考にさせて頂きました。林道の除雪状況としてはまだ早かったですが
参考になりました。ブログ紙面からですが、改めてお礼と感謝申し上げます。
フモンナイ岳 (1337.3m)~▲東狩場山 (1318m)
13日利別岳計画はカニカン岳林道入口で中止、帰宅する・・・
■ 山 行 日 2014年4月11日(金)~12(土) <山行は日帰り>
■ ル ー ト 島牧村江ノ島・九助林道~北東尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №9
■ 登 山 形 態 山スキー&ツボ足
■ 地 形 図 1/25000地形図 「原 歌」「狩場山」
■ 三角点・点名 三等三角点・点名「普門内(フモンナイ)」点の記不明
■ コースタイム 登り 6時間 下り 2時間12分
<登り>
九助林道(駐車地) 6:05---尾根取付き 7:30---C600尾根上 8:40---
C1100 スキーデポ 11:00~10---フモンナイ岳 12:05
<下り>
下山開始 12:30---スキーデポ地点 12:52~13:00---C800シール外す13:15~25
林道出合 14:18---シートラ 14:45~55---駐車地 15:18
GPSトラックログは 「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」 山ちゃんのHPからお借りし編集したものです。
黒色の実線がエバ夫婦のルートです。
★ 計画変更・・・
4度目の海別岳計画も失敗
2009年3月 遠音別岳登頂の翌日大雨のため現地登山口で敗退
2010年3月 出発前から道東悪天予報で中止、全道的に悪天
2013年4月 悪天予報も出発、阿寒フップシ岳登頂も翌日は雨で海別岳は中止
そして、4度目の計画2014年4月も道東悪天予報で中止、快晴予報の道南に変更した・・・。
★ 続く道南方面・・・
3月26日太櫓岳、4月06日設計山に続き今回のフモンナイ岳そして中止にはなったが東狩場山と
利別岳と道南に出掛ける機会が連続して続いた。エバ夫婦は得てしてこう言う傾向が良くある。
★ 快晴予報の道南2泊3日計画・・・
悩みに悩み悪天予報となった道東知床への計画は中止にした。
何と言っても快晴下での登行が一番の希望、ピークハントもホワイトアウトや強風雪が予想された場所
に出掛けるテンションは無かった。しかし、折角の3日間の休日はやはり山で過ごしたいのが人情?。
前日まで色々な天気予報を見ながら一番天気の良さそうな地域を特定する。
それが道南地区、11日~13日まで快晴のマークが並び登山には最高の天気が期待出来た。
道南未踏の1000m超峰でもチーヤンが登っていない狩場山山魂と利別岳を考える。
当初狩場山はテント泊をして「フモンナイ岳」「東狩場山」「狩場山」の三山を踏破する計画をしたが
テントを背負う計画に難色を示すチーヤンと時間的な制約を加味すると少し無理な計画でもあった。
そこで1日目は登山口の島牧道の駅で車中泊、2日目早朝出発でフモンナイ岳と東狩場山を日帰りし、
3日目利別岳1021mをカニカン岳登山口林道ルートから登って帰宅する計画を組んだ。
4月11日、国道229号線永豊町付近から望むフモンナイ岳
★林道偵察・・・
4月11日自宅は11:50の出発。
道の駅「よってけ島牧」には15:45に着いた。
すぐにフモンナイ岳登山口となる九助林道の偵察をする事にした。
国道出合から僅か1.1㎞標高約100m地点で、車止めとなる。(下の写真)
その先も歩いて偵察したが所々残雪が切れる場所もあるがすぐに繋がった状態が続き車での走行は
無理となった。ここから北東尾根の取付きまでは少なくても3㎞はあるだろう。日帰り登行の余計なアル
バイトが加わるが計画に変更は無く偵察を終える。
地元「モッタ温泉」に入ってから道の駅で安着の儀へ移行した。
4月12日、早朝の九助林道駐車地
★ シートラの出発・・・
快晴、微風の申し分ない天気に恵まれる。
昨夜は寝心地良過ぎて寝坊し出発が1時間遅れた。計算外の余計なアルバイトがあるにも関わらず
呑気な夫婦の登山が始まった・・・。
出発 6:05
最初からシートラで出発する。
昨日の偵察で残雪は所々切れているのでずっと繋がっている場所までスキーを背負う事にした。
2度ほどスキーを脱ぐ場面があったが距離は短くほとんどの林道はスキーを履いて歩く事が出来た。
深い所の残雪は1m以上あり尾根取付き付近までの雪解けは4月下旬だろうと予想する。
早朝の気温は氷点下、林道の残雪はトレースが付かない程に固い。途中大きな熊の足跡を発見し
笛を吹きながら長い林道をひたすら歩いた。
まさかこんな格好で出発とは・・・想定外の登行開始である。
道南の春は早い、ネコヤナギの花が大きく咲いていた・・・
取付きまで3キロ以上歩く羽目となった林道の状況・・・
★ 苦戦した急斜面・・・
尾根取付き 7:25~30
アルバイトは1時間20分も掛かってしまった。
何度も読図して取付き点を確認し標高330m付近から北東尾根の末端から取付く。
500m付近までは急斜度もジグを切りながら苦労せずに登る事が出来たが、600mまでは更に斜度が
増し雪面はカリカリでスキーのエッジが利かなかった。止む無くスキーを脱いでキックステップで登り切り
緩斜面の尾根に到着して安堵する。620尾根上 8:40
ダケカンバの疎林帯が広がる大きく平らな尾根上。
出来るだけ中心を選びながら頻繁にテープを付けながら登行する。
600~700m付近の平らな尾根上もまだ雪面は固い状態、帰路に期待。
800mを超えると森林限界となり見渡す限りのオープンバーンが広がる
900m尾根上に乗ってようやく目指すフモンナイの勇姿を仰ぐ・・・
眼下に広がる日本海と島牧の街並み、そして360度の絶景で元気が出て来る。
近そうで遠いフモンナイの頂きもこの快晴はやはり素晴らしい・・・わ。
背後(南東側)に聳える大平山1191mの勇姿が素晴らしい・・・
1000m付近、シュカブラな固い雪面を何とかスキーで登行するも間もなく限界か・・
登場する機会の少ないエバ・・・
★ スキーデポ・・・
C1100付近 11:10~20 スキーデポ
北北西の風7~8mと予想する。それほど強いとも寒いとも感じないが硬い雪面に下山時のスキーを
思うとそろそろこの辺でデポした方が良いと考え始めた。ここから頂上までまだ1キロほどある。
4月なのに新雪とシュカブラの世界は神秘的だぁ~
約1300m付近でようやく主峰・狩場山1520mの全容が見られ感動する・・・
頂上への痩せ尾根を約300mほど辿って到着だ!!
★ 登行6時間・・・
フモンナイ岳頂上 12:05到着
林道歩きの1時間20分を除けば登行4時間40分という計算になるが、この時期のこの雪面状況から
決して遅い登頂ではないと思っている。しかし、それなりに体力と時間を費やし次の東狩場山への縦走
まで余力も時間も無くなってしまった。
フモンナイ岳は2度目の登頂で最初は2001年4月5日だった。
ルートはほぼ同じでテントを持ち上げ800m付近の尾根上に張った記憶が微かに残る。登頂した記録
はあるが記憶がほとんど無い。翌日、アイゼンとピッケルで狩場山を踏み下山時にアイゼンの片方が
破損し苦労してテン場に戻った記憶だけが鮮明に蘇る。あの時、東狩場山には登頂せず素通りして
しまったことを後悔した。
あれから13年振りの再訪、快晴に恵まれながらも今回も東狩場山を踏む事は出来なかった。
チーヤンだけはフモンナイ岳の初登頂と主峰の絶景に感動し、大大満足の登行のようで救われる。
当初の計画なら知床の海別岳に同じころ初登頂していたはずだが、ここフモンナイ岳にこの天気で
登れた事も運の良さと感謝、感動している。
いつものように山頂コーラで咽喉を潤し、絶景を堪能して短い時間が過ぎて行く。
主峰・狩場山1520mを背にフモンナイ岳1337m頂上にて
大平山を背にフモンナイ頂上にて
大平山のズーム
羊蹄山も遠望しズーム
手前、辿って来た北東尾根と眼下の日本海そして遠望する積丹の山々
★ 下山・・・
下山開始 12:30
休憩中の夫婦協議で東狩場山への縦走を話す・・・
距離は約2.5㎞、アップダウンが2~3度あり片道1時間では着かないと判断。
仮に往復すると3時間以上掛かりすでに16時前後となってしまう計算だ。下りのスキーは早いと
言っても無理のある計画となり中止にした経緯だ。
スキーデポ地点から登り55分も下りは22分だった。
雪面も腐り始めツボ足のかかとが適度に食い込んで歩き易かった。
スキーを履いてからも最初はシールを付けたまままだ硬い斜面を慎重に降り登り返しの無くなった
800m付近でシールを外した。表面シャーベット状になった雪面を楽しむ余裕もあり付けて来た
テープを回収しながら降りて来た。600からの急斜度の下りだけはスキーを脱いでツボ足で降り
後は再びスキーを履いて林道まで無事下山した。
結果論だが林道まで下りは1時間40分。登りでは4時間30分も掛かったからその差は大きい。
しかし、東狩場山への中止には納得する時間と体力の良き判断だった。
下山開始も絶景は目に飛び込んで来る・・・
最後の見納めに狩場山をバックに一枚撮った・・・
スキーデポ地点から900の登り返しまでシールを付けたまま降りる・・・
900の尾根上で最後の絶景を楽しみそれぞれ記念の一枚を撮り合う・・・
★ 再びシートラ・・・
林道出合 14:18
無事下山を実感出来る林道に出合うと「降りて来たぞ~」と言う安堵感が溢れる。
ちょっと怖いのは熊との遭遇も笛を吹きながら緩斜度の林道にスキーを滑らせる。
25分程下って最初に雪が切れた地点でシートラに切り替え後はずっと歩く事にした。
今回3度目の登場するエバ、ポールに付けたテープの数がなんと多い事か・・・
★ 次なる行動・・・
駐車地 15:18着
暑いと感じる陽気の中で大満足の無事下山だった。
早々に片づけてまずは道の駅に寄りトイレなどを済ませた。
次の行動を協議する。
計画通り「利別岳」の登山口としたカニカン岳登山口林道の除雪状況を確認する事を優先する。
少なくても除雪状態がカニカン岳登山口となる約6.2㎞されていれば翌日の山行を決定しそれ以下
なら帰宅も視野にいれた山行を中止すると決めた。他の山は計画しなかった。
★ 林道出合で利別岳、中止決定・・・
ピリカダム 17:00頃
カニカン岳登山口となる美利河線のペタヌ川沿いの林道入口に着く。
しかし、すぐに車を止めざる負えず道路には残雪がずっと繋がっていた。
最低条件どころの話では無く、ここから尾根取付きまでは約12㎞の林道歩きと約3㎞の尾根歩き。
今日の山行を終えて来たばかりのエバ夫婦には明日の山行を奮い立たせる気力はもう無かった・・。
頭の中には「温泉」と「夕食」帰宅後のビールが浮かぶだけで明日の一日を残し帰宅する決定をした。
ピリカダム管理センター前から幻になった利別岳1021m(左)と長万部岳972m(右)を望む・・・
★ 長万部温泉郷・・・
先月の太櫓岳の帰りも長万部温泉郷の公衆浴場「長万部温泉」で汗を流し、そのまま帰宅。
帰路の途中で食堂に寄り夕食、帰宅は20:30だった。意外に早い帰宅なら今回も出来そう・・・と
チーヤンが希望する。
今回は長万部温泉の向かいにある金丸旅館、ラジウム温泉で露天風呂ありの看板に誘われて入館。
すっかり温まってビールが飲みたくなった・・・・・
帰宅 21:30でした。
★ お礼と感謝・・・
計画を変更した今回の山行では、いつもながらHYMLを始めとした岳友の記録を参考にさせて頂いた。
フモンナイ岳も利別岳もHP「一人歩きの北海道山紀行」函館sakagさんとHP「ゆっくり歩きで低山を楽し
む」札幌の山ちゃんの記録を参考にさせて頂きました。林道の除雪状況としてはまだ早かったですが
参考になりました。ブログ紙面からですが、改めてお礼と感謝申し上げます。