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ボストン美術館浮世絵名品展 錦絵の黄金時代~清長、歌麿、写楽

2011-02-27 | 美術館展覧会
みなさんブログでは本当にお久しぶりです!
今日の東京マラソンは本当に感動しました!
Kuwappaも銀座の沿道で応援させて頂きました。
ご参加の皆さん、運営の皆さん、お疲れさまです。

さて今回は以前に“Kuwappa公式ツイッター”でもご紹介しすでに神戸~名古屋と巡回展覧してきた、広尾にある山種美術館で始まった「ボストン美術館浮世絵名品展 錦絵の黄金時代~清長、歌麿、写楽」展に行ってきました。

世界的に日本美術のコレクションでは世界最多のボストン美術館・・その中の浮世絵一大コレクション700点以上の肉筆画と5万点の版画、数千点の絵本や絵入本より、浮世絵がもっとも盛んに制作されていた江戸錦絵黄金時代=天明・寛政期の人気絵師である清長、歌麿、そして写楽に焦点をあて、約140点が凱旋帰国を果たし展覧されています。

なんと言っても同時代に活躍した個性溢れる3人のスター絵師=鳥居清長(1752→1815)、喜多川歌麿(?→1806)、東洲斎写楽(生没年等不詳)の作品を見くらべることのできる大変貴重で贅沢な、素晴らしい機会を与えて頂いたことに心から感謝し、そして感動しました!

錦絵黎明期の天才絵師であり錦絵の祖、鈴木春信の様式に染まっていた浮世絵界で、囚われない独自の個性を発揮した3人の自由な作品はそれぞれが本当に素晴らしい浮世絵ばかりです。

ビックリしたのは活躍期間わずか10ヶ月弱の謎の浮世絵師、東洲斎写楽のその素晴らしい作品が20点も展覧されており、さらに当時の庶民が好む美人を描く天才、鳥居清長の八頭身の健康的美人画・・中でも女性たちの群像が描かれた作品は必見です。

そしてその清長が本業の看板絵や芝居作品に専念しはじめた頃に現れた喜多川歌麿の力強い迫力ある美人画は、贅沢な素材による豪華な作品から初期の美人画まで興味深いものばかりでした。

この時代は鈴木春信によって開発された多色摺技術の飛躍的な進歩による、より表現の幅が広がりをみせた時代でもあり、錦絵の版も大判化されたことで大型の迫力ある画が人気だったそうで、数枚から成る続絵は当時の江戸の町並みや風景がとてもよく表現されていて、Kuwappaの脳みそはタイムトンネルを抜け、江戸の庶民と化しているかのような妄想に・・・陥ってしまいました。

さらにスター3人の後、浮世絵というカテゴリーに大きな影響を与えた絵師たちの作品も展示されていて、役者似顔絵で有名な浮世絵の教育者?勝川春章をはじめ、独学による挿絵でその名が知られる北尾重政と北尾派や美人画で有名な鳥文斎栄之と一派、歌川豊春と幕末の画閥である歌川派などの作品も並び、それはもう本当に見ごたえありです!

今回の展示コレクションは保存状態が良質で、良いコンディションの作品ばかりな上、今までほとんど公開されたことがなく、なおかつ厳格なボストン美術館の文化財保護規約により今展覧会終了後は5年以上先にまで非公開となる、大変貴重な展覧会です。

今後の展覧巡回予定は山種美術館が2月26日→4月17日、千葉市美術館が4月26日→6月5日、仙台市美術館が6月24日→8月14日とのことです。

とにかく学術的資料としても大変貴重な作品ばかりなので、Kuwappaは楽しむというより勉強しに来た・・という感覚になってしまいました。
これからも何度か足を運び、もっとリラックスして楽しみたいと思います。

皆さんもぜひご家族や友人と、時を超えて異国から戻ってきた、我が日本国が世界に胸を張って誇れる傑作たちに会いに行かれてはいかがでしょうか!

開催場所 山種美術館 〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
開催期間 2011/02/26~2011/04/17
休催日 月曜日(祝日は開館、翌日火曜日は休館)
料金 一般1300円(1100円)・大高生1100円(1000)円・前売りペア2000円、 日時指定券1500円・中学生以下無料(但し、保護者の同伴が必要です)
※( )内は20名以上の団体料金、および前売料金
主催 山種美術館、ボストン美術館、日本経済新聞社、テレビ東京
お問い合わせ TEL:03-5777-8600 (ハローダイヤル)

★kuwappaのおすすめ↓
銀座5丁目のギャラリー白石では2011年3月9日(水)から5月9日(月)まで草間彌生作品展が開催されます。

そして現在開催されている《コンテンポラリー&モダンアートの常設展覧会》も傑作ばかりです。

素晴らしい絵画との出逢いができる場所が少なくなってしまった昨今には、とてもありがたい、希少で素敵な場所だと思います。

●出品作家
アルベール・マルケ アンドレ・ドラン アンディ・ウォーホル アンドレ・ブラジリエ アンリ・マティス カミーユ・コロー サム・フランシス ジャン=ピエール・カシニョオール ジュール・パパブロ・ピカソ ピエール・ボナール パスキン ジョアン・ミロ ジョルジュ・ルオー トム・ウェッセルマン パブロ・ピカソ ピエール・ボナール ベルナール・ビュッフェ ポール・アイズピリマリー・ローランサン マルク・シャガール モイーズ・キスリング モーリス・ド・ヴラマンク モーリス・ユトリロ ラウル・デュフィ ルイ・イカール ルネ・マグリット
藤田嗣治 荻須高徳 梅原龍三郎 山口長男 横山大観 川合玉堂 東山魁夷 加山又造 白髪一雄 田中敦子 長谷川潔 有元利夫 平山郁夫 草間彌生 浜口陽三 村上隆 奈良美智    その他

【ロシアで日本人アーティスト大活躍】
ロシアの国立美術館での巡回展覧会日本の美展がサンクトペテルブルグに続きモスクワでも開催されました。

日本を代表し世界で活躍している、これから世界に進出するべき現代美術の作家から海外の作家まで、とにかく凄いアーティストたちが出展されたとのことです
現地の関心も大変高く、現地テレビでも取り上げられています

詳しくはギャラリー白石ウェブサイトで見ることができます。

草間彌生作品展

藤田嗣治作品展

現代美術の流れ展

エコール・ド・パリからビュッフェの時代まで

千住博を受け継ぐ画家 ロシア展覧ツアー 新宿ユトリロ展

銀座ユトリロ展 千住博がエスコート