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ポンピドー・センター所蔵作品展 シャガール―ロシア・アヴァンギャルドとの出会い

2010-07-07 | 美術館展覧会
今回は上野の上野公園にある東京藝術大学大学美術館で開催されているポンピドー・センター所蔵作品展-シャガール―ロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~のご紹介です。

旧ロシア帝国のヴィテブスク(現ベラルーシ共和国)に生まれたユダヤ人のマルク・シャガールは鮮やかな色彩と幻想的な作風で親しまれていますが、1900年代初頭に始まるロシア・アヴァンギャルドの歴史と密接な関係があったことはあまり知られていません。

今回はパリのジョルジュ・ポンピドー国立芸術文化センターが所蔵するシャガールの代表作で、自身の人生とロシア美術史でのシャガールを位置づけるもので、その世界観や家族、想像の世界とのつながりを検証し、そして理解を深めることを意図した構成となっています。

展示内容ですが、ポンピドー・センター所蔵のシャガール作品は、初期のサンクト・ペテルブルグで制作された作品から南仏での晩年の大作まで、シャガール自身が寄贈した代表作や手元に残した特別な作品を遺族が寄贈したもので「シャガール所蔵のシャガール」ともいえる充実したコレクションと、旧ソ連のロシア・アヴァンギャルドの巨匠であるナターリヤ・ゴンチャローワとミハイル・ラリオーノフの両氏よりの寄贈作品からなっています。

中でもパリ時代の最初期の《ロシアとロバとその他のものに》1911年は強烈な色彩で独自の世界が表現された素晴らしい作品でした。

また同時公開としてゴンチャローワとラリオーノフの初公開作品や同時代に活躍したマレーヴィチ、プーニー、カンディンスキーなどロシアの巨匠の作品も紹介されています。

また映画上映や、本展の監修者でポンピドー・センター学芸員のアンゲラ・ランプ講師による講演会や東京藝術大学美術学部講師によるワークショップ、そしてなによりも嬉しい7月26日(月)の休館日を臨時に開館して開催される「子ども連れでも遠慮なくシャガール展を鑑賞できる日」(午前10時~午後5時)など素晴らしいイベントがたくさん用意されています。

夏休みにご家族みんなでぜひ鑑賞に出かけて下さい。

会期:2010年7月3日(土)~10月11日(月・祝)
休館日:月曜日(月曜日が祝・休日の場合は開館し、翌日休館)と8月21日(土)
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
巡回情報(福岡)はこちら

そういえばロシアの国立美術館で巡回展覧会を開催する、銀座のギャラリー白石でも今開催中の展覧会「エコール・ド・パリからビュッフェの時代まで」で多数のシャガールの作品を展覧していました。

合わせて行かれてみてはいかがでしょうか。

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