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e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

モネの睡蓮

2010年08月24日 | フランス
今回の旅、パリ・オルセー美術館でモネの『睡蓮』を見ることが出来た。

やはり本物は美しい。

池の水面に咲く睡蓮の花と葉、そして波と光・影その色彩の微妙な取り合わせ・・・。

美術のことはよく分からないが何も専門的な知識が無くても“美”は分かる。

オルセー美術館でモネの『睡蓮』を観ながら、2年前の夏、大変な目に遭った四国巡礼の旅のことを思い出していた。

2年前の夏はいくつもの台風が日本列島に上陸した。

8月初め、紀伊水道を小さな台風が北上し日本海に出たのを確認してから、自宅を車で四国へと出発した。

高速を快調に走り、淡路島に渡ろうとした時、『大鳴門橋・強風のため通行止め』の表示。

行けるところまで行ってみようと車を走らせとのだが、結果、渋滞の列に挟まれてしまった。

かなりの時間待ってようやく開通したのだが、徳島で一般道に降りると『室戸方面冠水のため通行止め』の表示。

すぐに高速に戻り高知へ向かうことに進路変更。

高知道も大雨となり、トンネルを出た瞬間に目の前が何も見えない、ワイパーなんて無いのと同じ、まさにバケツの水を・・・の状態が続いた。

結局、高知市の手前の南国市で高速を降ろされ一般道で付近のお寺から巡礼を再開した。

この日は高知市内のホテルに泊まったのだが、一晩中激しい雨が降り続いていた。

翌朝、ホテルのTVで四国道(高速)通行止め、国道55号(徳島ー室戸岬)も通行止めのニュースが流れていたが、とりあえず帰宅の目途も立たないままに目的の室戸岬・第24番札所最御崎寺目指して出発することにした。

そして室戸岬の少し手前、高知県北川村で“モネの庭”の看板を発見し昼食を摂りに立ち寄ることにした。

そこで台風通過で庭は乱れてしまっていたが、綺麗な睡蓮の花を見ることが出来た。

嵐の去った後(いや、まだ最中)の花は特に美しかった。

そのとき嵐の中の高知・室戸岬を巡りながら本物のモネ『睡蓮』を観たいと思った。

そしてさらに自宅に無事帰ることが出来たら睡蓮の花を咲かせてみたいとも思った。

本当に大変なドライブだった。


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