e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

倍賀春日神社の石灯篭

2011年03月07日 | 自宅から西へ
茨木市は古くから藤原氏と深い関係にあり、平安京にも近く、藤原氏の荘園が数多くありました関係、春日神社も多く、茨木市内には九社もある。
そのうちの一つ「倍賀春日神社(へかかすがじんじゃ)」の境内には、鎌倉時代に作られたといわれる、国の重要文化財に指定された石灯篭がある。
石灯篭は、外にある石製の置灯篭のことで、神仏への献灯が主な目的で作られた。
はじめは仏堂や本殿の前に一基だけ設けられていたが、室町時代頃からは左右一対となり、その後は、観賞用や庭園・街道にも立てられたことから多くの形式が生まれてきた。
昔は「火」は神聖なものとされ、いっさいの不浄を清めうことから「浄火」として大切に扱い、神仏の献上火と四方を明るくする働きによって大切にされてきた。
その火を護る灯篭もまた大切にされてきた。

この灯篭は、竿の上部に「春日大明神 摂州嶋下郡倍加村」と刻まれ、竿の下部には「敬白 高良社 石燈爐 延慶二 八月日 願主 紀口弘」と刻まれている。
延慶二年(1309年)は、鎌倉時代。
しかし、上部の字体が新しいことから、いつの頃か、高良社からここに移されたと考えられているが、どこの「高良社」なのかはわかっていないという。



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