ルーム・ストラト~音楽と私~

タイトル通り、筆者が好きな音楽の事を中心に自分勝手に書きます。

寒い。。

2010-01-15 20:52:25 | 日記
寒くてが指動かないわぁー。

凍死するような場所で弾き語りやってたブルースマンて一体どんな体力あるんじゃい。

皆さん風邪には気を付けてくださいね。

あ、体暖めるにはウィスキーがオススメだよ☆

すんません。テンションおかしくてm(__)m

名盤紹介Vol.3

2010-01-15 02:30:00 | 日記
おはようございますm(__)m
今回は津軽三味線の名人、初代高橋竹山の作品を紹介します。

今回紹介するのは1963年の彼のデビュー作です。

収録されている14曲が全て三味線独奏で、古くからの民謡から、彼のオリジナル的な曲まで様々です。



さて、いざ聴いてみますと、見事に圧倒されました。
その卓越した技術、豊かな表現、澄んだ音色、そして独特なメロディライン。

冒頭からすでに、演奏に鬼気迫るものを感じました。とにかく、言葉では表しにくい何かが込み上げてきました。

やはり私も日本人。三味線の音色を聴くと、血が騒ぐとでも言いましょうか、興奮してきますね。
元々三味線の音色はかなり好きでしたが、こんなに衝撃と感銘を受けたのは初めてです。


私は日本人のくせに洋楽ばかり聴いていて、日本にこんなに素晴らしい演奏家がいた事に長い間気付かなかった事がとても恥ずかしく思えてきました。
色々な演奏家を聴いてきましたが、間違いなくこの人は音楽史に残るべき人だと思います。

それは、この人がただの演奏家で終らなかったからです。
ジョン・コルトレーンやジミ・ヘンドリクスのように、いつまでも新しい事に挑戦し続けているのには、本当に頭が下がります。

高橋竹山は子供の頃の病気でほとんど目が見えなかったそうです。
東洋のブラインド・ブレイク、と言ったところでしょうか。

でも、盲目だからこそ、聴覚が大いに発達したのかもしれませんね。


また、名人となった晩年も常に新しい音楽を創造しようとしていたようで、ジャズ、クラシック、ロック、民族音楽から地球上のあらゆる音楽を聴いていたそうです。
鳥の鳴き声なども三味線演奏のヒントにしていたらしいですからね。


彼の言葉に、

「古いものをしっかりできなければ、新しいものは創れない」
「外国の音をちゃんと聴かなきゃダメだ。」

という言葉があります。



最近の日本は昔の音楽を軽視する傾向がどうしてもあるようですが、昔から今までずっと残り続けているものはやはり偉大です。
何故なら本物だけが人々の心に残り続けると、私は思うからです。


あとは、伝統的な三味線に外国の音を積極的に取り入れようとしていた事も本当に素晴らしいと思います。ある意味、革命家だったと思います。

その上で、一番大事な芯は絶対に揺らがないという。


音楽に、三味線に命をかけるというのはこういう事なのかもしれません。
そして、そういう人でなければ出せない音があります。

そういう音を私はずっと求めています。

だから私はそういった所にも感動させられました。
もちろん音楽そのものにも本当に感動しましたし、日本にこんなに素晴らしい人がいたなんて、本当に驚いたし、この人は日本人の誇りだと思います。


日本人には、もっと高橋竹山を、津軽三味線を知ってもらいたいですね。
せっかく日本人なのに、勿体ないと思いました。

ではまた。