江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

そこ退けそこ退け兵隊さんが通る

2008年02月26日 | 主張
清徳丸が自衛隊のイージス艦と衝突沈没して1週間になりました。
捜索は続いていますが行方不明の乗組員父子は絶望的です。
あんな大きな艦船にぶつけられ、冷たい海に放り出された父子はどんなに驚き、そして無念であったろうか。

イージス艦側は、漁船団がいることを確認しながら「向こうが避けると思っていた」と伝えられています。
そこには公海上のルールなど無視しても何とかなるだろうという弛緩した自分勝手な判断と、巨大で強い軍事用艦船の弱小な民間漁船に対する横暴な意識が垣間見えます。

かつて軍事大国だった頃の日本では、軍隊が威張っていました。
戦後長い間「日陰者扱い」だった自衛隊が、省昇格だの国際貢献だのと騒がれる中で昔のDNAが頭をもたげていなければよいが心配します。

沖縄戦の住民集団自決に日本軍が関与していた問題で教科書記述が歪められるなど、軍隊の「強気」が少しずつ前に出る世相を反映してか、集会の自由を平気で踏みにじる民間企業も現れました。

軍隊は国民の生命・財産を守るために存在するタテマエになっていますが、実は軍隊の活動のために国民を犠牲にしてきた事実は古今東西いくらでもあります。
そして兵士もまた組織の犠牲にされてきました。

自衛隊・防衛省は、このような事故を二度と起こさないように、自衛隊が何のために存在するのか、考え違いを改めてもらわなくてはなりません。

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