江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

将棋界の一番長い日

2011年03月03日 | 囲碁・将棋
BS2を朝2時まで見てしまいました。
昨日は将棋のA級順位戦最終日、1年かけて戦ってきたトップ棋士10名のリーグ戦最終局が5局同時に千駄ヶ谷の将棋会館で行われ、朝10時に開始された対局が真夜中に決着がつく激闘です。

歴史と伝統の名人位への挑戦権を得るのは誰か、B級1組への2名の降級者は誰になるのか、将棋ファンが注目する「将棋界の1年で一番長い日」と呼ばれています。

結果はすでに報道されている通り、羽生名人への挑戦権は森内俊之九段が獲得して4月から名人戦7番勝負が始まります。
そして藤井猛九段と木村一基八段が3勝6敗で降級となってしまいました。

最後まで残ったのは、森内九段と久保利明二冠の対局で、もう終わりかという局面から久保二冠が驚異的な粘りを見せて両者1分将棋の死闘が延々と続き、終局は午前1時40分過ぎでした。
久保二冠にも降級の目があり、他の対局結果は知らされていないので、解説者も気付かないまさに必死の手順を繰り出しました。
物凄いものを見せてもらいました。

ただこの将棋、ちょっと専門的な中身で恐縮ですが疑問の手順があったので、誰か分かったら教えて下さい。
最後のところで、後手が6八角から4六角成と飛車を取る間に、先手は7二金から7一銀として後手玉に必死をかけ、最後先手玉に詰みがなく先手(森内)の勝ちになりましたが、飛車を取らずに、△6八角、▲7二金、△7六歩(たしか一歩残っていたはず)と打つと、これが△7七歩成からの詰めろではないでしょうか。
詰めろなら先手は▲7一銀と必死をかけている暇はなく、▲7六同飛と取るしかありません。
以下△8八金、▲同玉、△7六角成となれば、後手玉は1三にいる飛車が受けによく利いているので即詰みはなく、後手(久保)の勝ちだったのではないかと思うのですが。

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1 コメント

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詰みがある (江花和郎)
2011-03-04 09:06:26
昨夜、布団に入ってから「後手玉に本当に即詰みがないのか」考えたら、金がもう1枚入ると▲8二金、△同玉、▲7二金、△同玉、▲6三銀打からの詰みが生じることに気付きました。
お騒がせしました。
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