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胡主席、完全引退 軍事委トップも習氏で調整 腹心・李克強氏、副主席か

2012-09-03 10:00:09 | シナ

胡主席、完全引退 軍事委トップも習氏で調整 腹心・李克強氏、副主席か  gooニュース
   2012年9月3日(月)08:14
   (産経新聞)

 【北京=矢板明夫】中国の胡錦濤国家主席が今秋から来春にかけて、現在持っている共産党総書記、国家主席、党と国家の両中央軍事委員会主席の計4つのポストを全て習近平国家副主席に譲り、完全引退する方向で最終調整していることが分かった。複数の共産党筋が2日までに明らかにした。党総書記と国家主席からの引退は既定路線だが、両軍事委主席には留任する意向だった。しかし、党内の主導権争いで対立する江沢民前国家主席らに反対されたため断念したもよう。代わりに腹心の李克強副首相を副主席として軍事委入りさせる案が浮上している。

 共産党指導部に近い情報筋によれば、8月初めに開かれた共産党内の現元最高幹部らによる非公式会合、北戴河会議で、胡主席が軍事委主席を含め全てのポストから引退する方針が決められた。

 党と軍の一部から慰留する声があり、秋の党大会まで流動的な側面があるものの、「よほど大きな突発事件が発生しない限り、この人事は変わらないだろう」(同筋)という。

 ◆対立表面化を回避

 中国の名目上の最高指導者は共産党総書記だが、実際は軍トップの共産党軍事委主席が最高実力者とされる。

 1949年の新中国建国以降、毛沢東、トウ小平ら5人がこのポストに就いてきた。トウ小平と胡主席の前任者の江前主席は党と政府の他の役職を全て辞任した後も、軍事委主席にはとどまり、影響力を発揮し続けた。

 胡錦濤氏も当初、前例に倣うことを考えていたが、江前主席に近いとされる薄煕来・前重慶市党委書記が失脚した事件が一段落し、党と軍内の反胡派勢力が巻き返しを図っていることもあり、「これ以上強引に留任人事を進めれば、党内の対立が表面化しかねない」と判断したという。

 軍への影響力温存

 4ポストを相次いで手放すことで胡氏個人の影響力低下は否めない見通しだが、次期政権で首相に就任する予定の李氏が軍事委副主席になれば、自派閥の影響力は維持でき、国務院(政府)の指導力も高まるとの指摘もある。

 一方、反日色の強い江沢民氏に近いとされる習近平氏は対日政策などで強硬派といわれており、軍トップに就任すれば、歴史や領土問題で日中間の緊張がさらに高まる可能性がある。

 これに対し若いときから日中交流を担当するなど知日派として知られる李氏が習氏の“暴走”をどこまで牽制(けんせい)できるかが注目される。


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