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有楽町駅前火災 品川駅の「副拠点機能」期待はずれのわけは?

2014-01-07 12:53:26 | 社会
新幹線ダイヤの乱れ、長引いた理由…有楽町火災
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140104-567-OYT1T00308.html
2014年1月4日(土)15:19
読売新聞

 JR有楽町駅(東京都千代田区)近くの建物火災で、東海道新幹線のダイヤの乱れが長引いたのは、品川駅発着の「折り返し運転」の本数が少なかったことと、火災現場の鎮火に長時間を要したためだ。

 JR東海は火災発生から3時間半が経過した午前10時過ぎ、品川駅など、本来の発着駅以外を発着する臨時便の運行を決めた。だが運転できたのは上下線合わせて計27本で、30分に1本しか運行できなかった。

 品川駅では、運転士や車掌らを急に確保するのが難しかったうえ、東京駅で折り返しに使うホームが三つなのに、品川駅には二つしかなかった。

 同社は「安全の観点で整備や点検の時間を考慮すると、30分に1本を増発させるのがやっとだった」と説明する。

 また、火災現場では消防車を止められる場所が限られ、線路側からの放水にも手間取り、完全鎮火に12時間もかかった。

有楽町駅前火災 品川駅の「副拠点機能」期待はずれのわけは?
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140107504.html
2014年1月7日(火)08:25
(産経新聞)

 JR有楽町駅(東京都千代田区)付近で3日早朝に発生した沿線火災で、東京-品川間で5時間余りにわたり運転を見合わせ、約32万人に影響が出た東海道新幹線。平成15年に開業した新幹線の品川駅は災害時に、東京駅を代替する「サブターミナル拠点」としての機能を果たすと期待されていたが、今回は“期待はずれ”の結果に。なぜ品川駅は機能しなかったのか。

 品川駅は、上下2つのホームに4本の線路と、3本の引き上げ線を備え、大井車両基地につながる回送線とも直結。今回のような輸送混乱時には、新大阪方面からの列車を品川駅で「折り返し運転」ができる構造だった。

 JR東海によると、今回の火災で東海道新幹線は、午前6時35分ごろから運転を見合わせた。午前10時ごろから品川駅での折り返し運転が始まったが、運行本数は1時間に2本程度。平常時(1時間に最大15本)と比べ圧倒的に少なく、Uターンラッシュも重なり、駅は人であふれかえった。

 本数を絞ったのは、運転士や車掌、車内清掃ら交代要員が、普段は東京駅に配置されていたため、急遽(きゅうきょ)品川駅に配置できなかったからだ。JR東海は「東京駅で折り返し運転ができるまでお待ちいただくのが最適と判断した。7本の臨時列車を増発し、最大限対応した」と説明する。

 しかし「消防による消火活動が難航し、思いのほか時間がかかった」(JR東海)との“誤算”もあり、午前11時55分に東京-品川間で運転が再開された後もダイヤは回復せず、遅延は終日続く結果となった。

 公共交通に詳しい関西大の安部誠治教授(公益事業論)は「JR東海は品川駅の拠点機能を重視し、災害に備えた想定をしておくべきだった」と指摘している。



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