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食べきれない、「わな猟」姉妹猟師が獣肉加工所

2014-01-30 07:23:30 | 社会

食べきれない、「わな猟」姉妹猟師が獣肉加工所
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140129-567-OYT1T00377.html へのリンク
2014年1月29日(水)14:58
(読売新聞)

 イノシシなどをオリなどにおびき寄せる「わな猟」に取り組む大分県豊後大野市の姉妹が、獣肉加工施設「女猟師の加工所」を同市大野町に開所した。

 害獣退治とその肉の有効利用を目指している。

 緒方町の田北たず子さん(61)と朝地町の東藤さき代さん(57)の姉妹。

 2011年春、姉妹は大野町の実家近くの竹林でタケノコ作りを始めたが、イノシシに荒らされてしまい獣害を実感した。被害を受けている近所の人から、「猟師が少なくなっている。女性でも猟師になれる」と勧められ、わな猟免許を取得しようと東藤さんが、姉の田北さんを誘った。猟に使う道具や規則などを勉強し、その年の秋に狩猟免許を取得した。

 免許を取って、先輩猟師に箱わなや、ワイヤを使うくくりわなの設置方法を習い、これまでにイノシシやシカなど85頭を捕獲。肉は自宅で食べたり、知人に配ったりしていたが、次々に増えて消費しきれなくなってきた。

 そこで、食材として活用するため加工し、販売できるよう加工所を作ることにした。実家の敷地に設置した建物は、木造平屋で床面積は約30平方メートル。県の補助を受け、肉を切るスライサーなどもそろえた。

 処理した肉は、精肉にして道の駅あさじで販売したり、市内の農産物加工所へ卸したりする。イノシシの買い取りも行う。

 県によると、女性の狩猟免許取得者(2011年度末時点)は県内に41人いるという。

 代表を務める東藤さんは「せっかく命をいただくのだから、おいしくいただけるようにし、ぜひ多くの人に味わってほしい」と話している。(小笠原可奈)


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