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米本土届く1万キロ以上も=北朝鮮ミサイル射程―韓国専門家

2012-12-06 11:42:40 | 北鮮

米本土届く1万キロ以上も=北朝鮮ミサイル射程―韓国専門家
  2012年12月5日(水)18:56

 【ソウル時事】韓国軍関係の専門家は5日、北朝鮮が10~22日の間の発射を予告した人工衛星打ち上げ名目の長距離弾道ミサイルの推定射程が、米ロサンゼルスに届く1万キロ以上に達するとの見方を示した。聯合ニュースが報じた。

 米シンクタンクの資料を基にした説明によると、推定射程6700キロ以上とされる2009年4月発射のミサイル1段目のエンジン燃焼時間は112秒だった。今回と同型の今年4月のミサイルは130秒で、推定射程は1万キロ以上になるという。 

[時事通信社]

北、前回予備基発射へ 3段式ミサイル設置完了 2基態勢を常態化
  2012年12月6日

 
【ソウル=加藤達也】韓国の聯合ニュースは5日、北朝鮮が北西部東倉里(トンチャンリ)の「西海衛星発射場」で、3段式長距離弾道ミサイルの設置を終えたと伝えた。韓国政府関係者の情報としている。報道によれば、発射台付近で発射準備にあたっていた作業員の一部が既に撤収。北朝鮮が8~9日までに技術上の点検と燃料注入を終え、10~12日に発射する可能性が高いとの見通しを伝えている。

 燃料が注入されると発射までは通常、1~3日以内とされ、米韓など関係各国は情報衛星などによる監視を強化する方針だ。ただ、東倉里の発射場は燃料注入施設が地下にあり、最終的な準備状況を監視することは困難だとされる。

 韓国国防省は発射場周辺を監視するため、4日に24時間態勢の危機管理チームを立ち上げた。ミサイルが軌道を外れて韓国側に落ちる危険性を考慮し、ミサイルの配備も検討しているという。

                   


 北朝鮮の「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイル発射予告で、発射台に取り付けられたミサイルは4月の発射に際し予備で用意されていたものであることが5日、分かった。今回も2基目を準備する動きが確認されている。北朝鮮は発射の際に「2基態勢」をとることを常態化させているといえ、日米韓3カ国に対する攪乱(かくらん)要因となる。

 北朝鮮は今回、1基目を11月上旬から北西部東倉里(トンチャンリ)の「西海衛星発射場」に運び、発射台への設置をほぼ終えた。日本政府が衛星写真で特徴を詳細に分析したところ、4月に予備として搬入されていたミサイルと同一と断定した。

 2基目も今月に入り平壌の軍事施設から運び出すのを確認。発射基地に搬入された可能性がある。2基とも長距離弾道ミサイル「テポドン2号改良型」(射程1万キロ以上)とみられる。

 北朝鮮が平成21年4月に改良型を初発射したとき用意したのは1基だけ。ただ直後の5月には東倉里と北東部の舞水端里(ムスダンリ)の基地に改良型を1基ずつ同時搬入。発射は見送ったが、今年4月の発射でも東倉里で「2基態勢」を踏襲した。

 政府高官は「1基目が失敗しても間を置かず2基目の発射で挽回できる」と指摘。日米韓は1基目の発射だけでは警戒・迎撃態勢を解除しにくい。18年7月のテポドン2号(同6千キロ)の発射時には中距離の「ノドン」(同1300キロ)なども連続発射している。別の高官は「威嚇効果を高めるためノドンの同時発射もあり得る」と警戒する。

 
 (産経新聞テキスト朝刊)

北ミサイル、射程にロサンゼルスも…韓国政府筋
  2012年12月6日(木)00:15
   読売新聞


 【ソウル=豊浦潤一】北朝鮮が10~22日の発射を予告した、事実上の長距離弾道ミサイルの推定目標射程は1万キロで、北朝鮮から米ロサンゼルスに到達する性能を持つとの分析結果を韓国政府筋が5日、明らかにした。

 北朝鮮の目的が、米本土を射程に入れる大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発にあるとの見方を改めて示したものだ。

 今回発射するミサイルは、4月に発射したのと同タイプの「銀河3号」。同筋によると、4月に発射した際、エンジンの燃焼時間は約130秒で、2009年4月に発射された「銀河2号(テポドン2)」(目標射程約6700キロ)の約112秒より向上した。

 通常の3段式ミサイルで1段目のエンジンが130秒燃焼すれば、射程は1万キロが見込まれる。ただ、防衛省によると銀河2号も、実際の飛行距離は3000キロ程度。北朝鮮の発射実験は06年、今年4月と失敗を繰り返しており、ハードルは高い。


石川昌司の「週刊北朝鮮」 喧伝された“地上の楽園”から命を懸けた脱北劇

2012-11-19 16:43:39 | 北鮮

石川昌司の「週刊北朝鮮」 喧伝された“地上の楽園”から命を懸けた脱北劇
  2012年11月19日(月)14時0分配信 週刊実話

 在日朝鮮人社会からの北朝鮮への帰還要求は、1956年4月、日赤本社への47人の長期の座り込みから始まった。'58年になって朝鮮総連は、突如として北への大量出国をあおる総力キャンペーンを敢行し、同年8月、これに呼応した神奈川・川崎の在日朝鮮人が集会を開いたのを皮切りに、その後2週間で“帰国”を求める大規模な運動が全国各地に燎原の火のように広がった。
 こうした声に押される形で同年11月に在日朝鮮人帰国協力会が発足し、その役員には社会党書記長・浅沼稲次郎、共産党書記長・宮本顕治らが名を連ねたが、彼ら北朝鮮に共鳴する左派以上に帰国事業を推進したのが、『友愛』を掲げていた鳩山一郎、小泉純也など保守派の自民党実力者だった。
 しかし政治にウラは付き物。実態は友愛などではなく、年金資金を食いつぶす在日コリアンの一掃だった。

 私が脱北してしばらくたってからだと記憶しますが、『北朝鮮へのエクソダス-《帰国事業》の影をたどる』(テッサ・モーリス・スズキ著)という本が出版されました。『エクソダス』とは一般的には、集団による出国・移住を指し、ルーツは旧約聖書の出エジプト記にあるモーゼに率いられたヘブライ人(イスラエル人)のエジプト脱出にあります。映画『十戒』をご覧になった方はおわかりでしょう。
 著者は、ジュネーブに本部がある赤十字国際委員会が公開した膨大な関連文書・資料を丹念に追うことで、その詳細を記しています。その中身には触れませんが、“地上の楽園”が約束された北朝鮮へのエクソダスがいかなる惨事を招いたか、あらためて言うまでもありません。
 私と一緒に北送された妹は長女の英子、一二三、昌子(一二三を除き北でも同名を名乗った)。昌子は餓死し、私と一緒に帰国した一二三に続き英子も帰国を果たしましたが、一二三は再度北へ“帰国”しました。これは「事件」として報道されましたからご記憶の向きもあろうと思います。この一二三の“帰国”にはウラのウラがあり、これはぜひとも次回くらいに真相を明かさなければなりません。
 3人の妹の嫁ぎ先は全員が在日出身の北送者でした。在日はやはり在日に嫁ぐというのが、暗黙の社会ルールとして歴然と存在していたからです。上の2人は、北朝鮮社会でそれなりの地位にあった父の総連行動隊以来の同志が仲を取り持ってくれたので、嫁入り道具がなくても温かく迎え入れられたのですが、末娘の昌子は実に不幸な運命をたどりました。
 最初の嫁ぎ先では「物乞い女だ」とののしられ、暴力を散々受けた末に長男と一緒に追い出されました。行き場のなくなった昌子は、刑務所帰りで大酒飲みという、北朝鮮の下層社会にはおよそ似つかわしくない男と再婚しましたが、最期は子供2人ともどもの餓死という哀れさだったのです。
 私は、豪雨で国境警備が手薄になっている隙を突いて一か八かトゥマンガン(豆満江)の激流に飛び込み、中国への脱出を試みたわけですが、川岸に打ち上げられ意識もうろうとする中で、「ここは北朝鮮ではない!」と歓喜した根拠は“遠くで吠えていた犬”でした。なぜなら当時の大飢饉にあえぐ北では、犬など真っ先に人の胃袋に入ってしまっていて存在していなかったからです。
 私は保護された朝鮮族の家の中で、頭の中に十数年にわたってしまい込んでいた日本赤十字社国際部の電話番号を引っ張り出しました。電話口に出た担当者に日本語で「私は日本人です。神奈川県川崎市高津区溝ノ口で育ちました」と早口でまくしたて、祖父母、母と自分の日本名を名乗ったのでした。
 脱北者を無事保護できるかどうかは、中国のメンツをいかに立てるかにかかっています。これは対中国外交のイロハのイで、尖閣列島の魚釣島の問題の行方も、中国のメンツをどう立てるかにかかっていると思っています。
 脱北した私の国際的な立場はどう位置づけられるのでしょうか。まず北朝鮮です。北は《“帰国”した者(国籍を日本としたままの者も含め)は朝鮮人である》という見解をとっています。中朝間で『国境公安協力議定書』を結んでいる中国も、基本的に同じ見解です。その立場からすれば、領事館に保護された私は、《日本人に拉致された北朝鮮人》ということになります。
 一方、日本政府は《“帰国”した日本人のうち国籍離脱手続きを取らずに出国した人は日本国籍を有する》という見解です。真っ向から見解は異なっています。母は国籍離脱の手続きを行っておらず、そうしたことから戸籍上の日本人を証言してくれたのは、石川県で造り酒屋を営んでいた故・宮森カネという母の姉でした。この伯母はまさに命の恩人です。
 結果的に中国政府は、《黙って出国するなら中国政府は知らん顔をする。その代わり、途中で中国公安警察や北朝鮮情報機関員に捕捉されても一切助力をしない》との態度を示し、私は領事館の保護の下、無事日本に帰国できたのでした。

 石川昌司(いしかわ・まさし)氏は、1947年2月16日神奈川県川崎市生まれ。父は在日韓国人、母は日本人である。1960年13歳のときに一家で北朝鮮に渡り、その後36年間北朝鮮に居住していた。
 1996年、金正日体制の圧政に耐えかねて北朝鮮からの脱出を決意する。鴨緑江を越えての決死の脱出に成功し、外務省の保護下、密かに日本に帰国した。
 「日本人脱北帰国者第1号」である石川氏に、北朝鮮の最新情報を聞く!

リンク: 石川昌司の「週刊北朝鮮」 喧伝された“地上の楽園”から命を懸けた脱北劇 - 速報:@niftyニュース.



石川昌司の「週刊北朝鮮」 『北朝鮮の中国嫌いは反米を超えた』は本当か?

2012-11-15 10:42:36 | 北鮮

石川昌司の「週刊北朝鮮」 『北朝鮮の中国嫌いは反米を超えた』は本当か?
  2012年11月14日(水)14時0分配信 週刊実話

 北朝鮮は中国との間で『中朝友好協力相互援助条約』を結んでいる。この条約の条文には「どちらか一方が他国に攻撃された場合、もう一方は自動的に他方を助けなければならない」という一文があり、このことから両国は“唇歯”の関係、かいつまんで言えば、互いの利害関係は歯と唇のように一体であるということを確認している。
 ところが最近、この関係に亀裂が生じているという。北の核開発に絡み、中国が条約の見直しとして“参戦条項”の削除を画策しているのだ。
 そんな中、市民同士の互いの感情は、今どうなっているのだろうか。

 毎年、韓国も巻き込んで朝中韓3カ国で衝突するのが西海岸でのワタリガニ漁です。朝鮮半島を代表する味覚、ワタリガニ漁が解禁される4月になると中国漁船は、西海の北方限界線に沿って移動し、韓国海上警察の監視が緩い地点を狙って韓国海域に侵入し操業を行います。
 ところが中国漁船は、距離が近く豊かな漁獲量を誇る北朝鮮領海内では違法操業をほとんどしません。切羽詰まった一部の漁船が境界を越えて操業をする場合がありますが、武装した北の警備艇の厳格な取り締まりは恐ろしく、ほとんどの漁船は近づきません。
 北朝鮮は金ファミリーの虎の子である“金(ゴールド)”を中国などに売却するほど財政がひっ迫しているにもかかわらず、韓国からの小麦粉1万トン、ラーメン300万食、医薬品などの援助を拒否しています。これは“焼け石に水”にしかならない緊急支援物資をもらって、南に借りを作りたくないというヤセ我慢の表れでしょう。
 一方で、中国が欲しがるワタリガニを何とか外貨稼ぎの足しにしようと、苦肉の策として漁業権を売り渡したりもしているのです。
 カニ漁の権利を持たない中国の零細漁業者は、時に背に腹は代えられず境界線を突破しますが、そうなると、「待ってました」とばかりに北の警備艇による略奪行為が行われます。まず漁船を拿捕し、乗組員の所持品はすべて略奪します。
 今年5月、中国漁船3隻を拿捕。船員29名の身柄を拘束し、一隻当たり40万人民元(120万人民元=約2億2000万ウォン)を要求するという事件が起きました。中にはカネを支払いたくないため、船の引き取りに来ない場合もありますが、この場合は北の海産物企業に競売に出してしまうこともあります。
 昨年は64隻の中国漁船が違法操業で拿捕されています。今年はカニ漁開始から現在まで既に15隻を数えます。この海域では中国<北朝鮮という構図があり、武力が平和を維持しているのです。

 最近になり北朝鮮は、中国の人名・地名の中国語読み表記を廃止した。朝鮮族居住地域である吉林省を中国語の「ジーリンセン」からハングルの「キルリムソン」に変更し、国営メディアも胡錦濤を「フー・チンタオ」から「ホ・グムド」と表記替えを一斉に行った。これは、両国関係に何か変化があったということなのだろうか。

 北朝鮮は外国の地名・人名表記は自国語読みです。ただ中国語については、2010年のキム・ジョンイル(金正日)の土下座訪中以降、中国の要請を受け入れ中国読みに変更しています。ところが、昨年8月1日から再び自国語読みに基づく表記を始めたのです。
 現在の北朝鮮の政治実務は、遊園地や娯楽施設など民生分野をジョンウン(正恩)が、対中関係や経済政策、治安関係をチャン・ソンテク(張成沢)、キム・ギョンヒ(金敬姫)夫婦が分担しています。北朝鮮はたった1年余で再び自国語読みに戻したことになり、この体制下で、北は中国の言いなりにはならないという意志を示そうとしているからとも考えられます。ピョンヤン(平壌)在中国大使館はこの変化に驚き、現中国指導部も調査に乗り出しています。
 北朝鮮では最高指導者の署名なしに外国語、自国語表記を変更することはできません。ですから中国による中朝友好協力相互援助条約の参戦条項の変更の動きに対し、「不満である」という表明の一つであるとも捉えられます。

 '06年から約2年間、平壌で駐在した英国大使が「北朝鮮の中国嫌いは反米を超えた」と明らかにしたことがある。「中国人は生意気だ」と考えるなど、根の深い中国からの独立意識があるようだとも述べている。
 正恩体制1周年を目前に、果たして大きな動きがあるのだろうか。

 深刻な外貨不足に直面する北朝鮮は、積極的な外国人観光客誘致を始め、観光ガイドから「来ないのは日本人だけだ」と言わしめるほど外国人で溢れかえっているようです。ただし住民に対しては、外国人と接触をしないよう強調しているのはこれまでと変わりません。これは中国人も同じなのですが、中国人観光客に対しては、やはり警戒心が解けるだけに物乞いに発展することもあるようです。
 こうした観光客誘致が盛況なのとは裏腹に、今年の共和国創建記念日(9月9日)、労働党創立記念日(10月10日)など節目の日の行事は極めて静かでした。ピョンヤン市内は祝賀ムードに包まれましたが、恒例の軍のパレードはなし。10月から始まるはずだった『新経済管理体系』についての具体的な発表も、いまだにありません。
 やはりギョンヒの健康不安が、北朝鮮の体制内で何らかの影を落としているのでしょう。キム・イルソン(金日成)の娘であるギョンヒに不測の事態が起これば、北朝鮮の体制は大きく動きます。“嵐の前の静けさ”ではないでしょうか。

 石川昌司(いしかわ・まさし)氏は、1947年2月16日神奈川県川崎市生まれ。父は在日韓国人、母は日本人である。1960年13歳のときに一家で北朝鮮に渡り、その後36年間北朝鮮に居住していた。
 1996年、金正日体制の圧政に耐えかねて北朝鮮からの脱出を決意する。鴨緑江を越えての決死の脱出に成功し、外務省の保護下、密かに日本に帰国した。
 「日本人脱北帰国者第1号」である石川氏に、北朝鮮の最新情報を聞く!


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石川昌司の「週刊北朝鮮」 「不誠実で嘘つき」北朝鮮化が止まらない中国

2012-10-14 05:55:10 | 北鮮

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石川昌司の「週刊北朝鮮」 「不誠実で嘘つき」北朝鮮化が止まらない中国
  2012年10月13日(土)14時0分配信 週刊実話

 中・韓による日本包囲網がヒートアップしている。
 竹島については、日本が仕掛けた問題ではないとはいえ、日韓が離反し合えば北朝鮮を利するだけだ。この竹島に関しては、実は北朝鮮も領有権を主張し続けている。北朝鮮の出版物や地図にある竹島の記載では、自国領を示す「(朝)」という表記で紹介されているのだ。
 ところで日中間に横たわる尖閣列島問題に関して、中国首脳部の日本に対する発言は、まるで北朝鮮のいつもの恫喝を聞いているかのようだ。次期“首領様”最有力候補である習近平国家副主席は、日本訪問に続き専用機で北京入りしたパネッタ米国防長官と会談し、日本の尖閣列島国有化を“茶番”とののしった。そして長官に対し、「米国は平和と安定の大局から言動を慎み、釣魚島(尖閣列島)の主権問題に介入しないよう希望する」と言ってのけた。

 私は、電車やバスの中で甲高い声を張り上げてしゃべりまくっている漢民族を見ると、北朝鮮を思い出し恐怖心がフラッシュバックしてくるのです。ただ日本に居住している中国人は、朝鮮系中国人が多く、従って出身は東北部、つまり旧満州です。かの地の中心都市は遼寧省大連市ですが、日本の尖閣国有化に抗議する反日デモで、中国全域が沸き立った際にもデモは起きず、日本企業は休業もなし。日本料理店もひらがなの看板をそのまま掲げて堂々と営業していました。
 大連地区はいわば“中国内日本特区”であることが大きな理由です。大連には日本語を話す人も多く、すべての大学に日本語科が開設されているなど中国内の日本語教育の拠点でもあります。この都市のランドマークである大連駅は、上野駅をモデルに建てられたほどで、ソウルにあった旧朝鮮総督府庁舎のように、日帝の象徴だからと撤去されていません。つまり“大東亜共栄圏”という過去の亡霊がはびこっている土地柄です。
 この大連を1990年代に統治していたのが、失脚した薄熙来(はくきらい)元重慶市党書記で、この人は多くの日本企業を誘致し、地元経済を発展させた人物として人気があります。現在中国は、次期主席を決める党大会をいつ開催するかも決まっていないほど、胡錦濤主席派と江沢民前主席派の権力闘争の真っ最中。そうした中で胡錦濤派は、反日デモが薄氏の再評価に転じることを恐れているとの分析もあります。
 さて、日本の領有権が明らかな竹島、尖閣を自国のものだと主張する中韓の態度に関して、日本人は「どうしてあんなに堂々とウソをつけるのだろう」とあきれ返っていますが、たとえばアメリカ人宣教師アーサー・スミスが著した『支那人(漢民族)の性格』の中で、彼は漢民族を「曲解の名人」と呼んでいます。これまで領海への関心があまりなかったのは、「中華思想」「華夷秩序」があるため、もともと優越感が強く、外の世界を知る必要がないと考えていたから「不誠実」という歪んだ性格が形成されてきたと述べています。
 領土というのは、どんなに嘘八百を並べようと「俺のものだ」と声高に叫んだ方が勝ち。対する日本は、錦の御旗である「過去の戦争責任」を持ち出されたら“青菜に塩”、一歩引けば相手は二歩攻めてくるのが世界の道理です。
 これまで日本では「愛国有罪」がまかり通ってきました。「韓国併合は良い部分もあった」などと発言した大臣のクビは飛ばされ、自国のために命を落とした人を祀る靖国神社に首相が参拝できないなんて国は、世界でも例がありません。既に政治が中韓に“実効支配”されているのですから、竹島が戻ってくるはずはないのです。

 尖閣列島に対する中国の視点は次の2つだ。(1)中国は日米安保条約の防衛範囲に釣魚島が含まれるという解釈に断固反対する。(2)中国は米国が当該諸島の帰属に関して米国は関与しないという立場を理解し、この見解を維持することを望む。
 米国は尖閣を防衛するという言明を巧妙に回避しており、さらに列島の帰属については中立だと言っている点を突き、米軍に対し「尖閣に口を出すな」とたしなめているのだ。

 太子党出身の習副主席のお坊ちゃんにありがちな暴言癖はつとに有名ですが、満州事変に言及した際には、「日本の軍国主義は、中華民族に深刻な災難を引き起こしただけでなく、米国を含むアジア太平洋国家に巨大な傷跡を残した」と強調しました。中国は米国といっしょに日本を倒したのだから仲良くやって行けるというわけです。
 北朝鮮の先軍政治が、ことあるごとに日本軍国主義を持ち出すのとまったく同じ構図と背景が、習副主席にはあります。今後10年間は続くであろう習体制とジョンウン(正恩)体制は、日本という敵を威嚇し続けてカネを引っ張り続けていくことでしょう。中朝韓にとって「敵」である日本は格好の標的なのです。
 実は中国の先軍化はすさまじいほどの支配力を持っています。中国ではレアアースなどの希少鉱物は国有資産であり、歴史的な背景から軍部の管轄下にあります。物流、人間両面の税関業務の現在の担当部署は、直接的に軍部ではありませんが、上層部は軍幹部と密接な関係を持っています。だから通関遅延や過去のレアアース禁輸という日本への圧力は、軍部をバックとする連中がやっているのです。このような、北朝鮮と相似形となるであろう中国の出現は、日本と中朝韓の間に横たわる諸問題をより解決不能へと追い込むことになるのです。

 石川昌司(いしかわ・まさし)氏は、1947年2月16日神奈川県川崎市生まれ。父は在日韓国人、母は日本人である。1960年13歳のときに一家で北朝鮮に渡り、その後36年間北朝鮮に居住していた。
 1996年、金正日体制の圧政に耐えかねて北朝鮮からの脱出を決意する。鴨緑江を越えての決死の脱出に成功し、外務省の保護下、密かに日本に帰国した。
 日本人脱北帰国者第1号である石川氏に、北朝鮮の最新情報を聞く!


石川昌司の「週刊北朝鮮」 平然と嘘を重ねてきた相手との話し合いは果たして…

2012-10-08 05:05:51 | 北鮮

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石川昌司の「週刊北朝鮮」 平然と嘘を重ねてきた相手との話し合いは果たして…
  2012年10月7日(日)14時0分配信 週刊実話

 正恩は軍施設や部隊を視察するだけでなく、将校や兵士と抱き合ったり、手をつないだり、果ては中隊長の実家を訪問するなど、父親の時代には想像もできなかったスキンシップを実践している。しかし、その同じ手で、血の粛清を行ってきたのも紛れもない事実だ。
 昨年12月30日に朝鮮人民軍最高司令官に就任してからは「将軍様の追悼期間中にデタラメなことをしたヤツらを全員抹殺せよ」と命令し、十数人の軍幹部を粛清したとされる。7月には、軍を束ねてきた李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長の全ての役職を剥奪した。
 このような硬軟両面にわたる所業は何を意味しているのか。

 ジョンイル(正日)の長男・ジョンナム(正男)は、日本のメディアに「父も軍を完全に掌握できなかった」と語ったことがあります。ジョンウン(正恩)が積極的に軍との接近を図る理由は、自分への忠誠心が思ったほど高くないことに気付き、求心力への不安を抱いているからで、同じように一般家庭や幼稚園を訪問したりするのも民衆の支持が得られていない焦りからです。全てジョンウンの経験の浅さや年齢コンプレックスの反映でしょう。
 しかし一連の粛清実行や見え透いたスキンシップで、ジョンウンに対する軍の忠誠心が高まったかといえば、それは疑問です。民衆が抱いたキム・イルソン(金日成)の再来という幻想も、洪水や干ばつ以後、飢餓を放置したままであることから消えつつあります。
 特にジョンウン体制に移行してから、北朝鮮の秘密警察である国家安全保衛部の監視体制の強化が顕著です。粛清された将官たちは、ほとんどが兵営外での不適切な行動を罪に問われており、保衛部による監視が行われていたことを証明しています。

 正恩は、これまでの談話などで『人民生活の向上』を最優先課題に掲げている。先代のスローガン『先軍政治』では、限られた資源や資金は“第二経済”という軍需部門に優先的に配分され、軍は農業施設や食品工場を経営。そこから生産された物資を軍幹部が関与する無数の貿易会社が吸い上げて外貨を稼ぎ、軍幹部の懐を潤してきた。この“第二経済”を束ねていたのが李英鎬。彼の粛清の目的は、軍の既得権益の奪取だった。

 党中央委員会が2月に作成し、中堅幹部以上のクラスに配布した極秘文書によれば、「人民生活を改善するためには、内閣中心による経済事業体系を確立していくことが必要だ」と強調し、ジョンウンが「経済事業に対する統一的指導を内閣に全面的に任せる」との指示を出したと記されています。
 ジョンウンは、物資と権限の両面で優遇してきた軍を党の統制下に置き、経済事業を内閣に一元化して資源や資金を集中分配することで、破綻した経済を立て直そうとしたのです。それで反対したヨンホ(英鎬)を排斥したのです。
 これらは実際には叔母のキム・ギョンヒ(金敬姫)の意向が大きい。党と軍それぞれに、ジョンウンという神輿の“担ぎ役”を配置しているのもギョンヒです。ナンバー2の立場である夫チャン・ソンテク(張成沢)も、妻のギョンヒには頭が上がりません。ですから、日朝間に横たわる最大の懸案事項である日本人拉致問題を解決するには、ギョンヒにメッセージを送る必要があるのです。

 粛清された人物の中に、2002年の日朝首脳会談で、当時の田中均外務省アジア大洋州局長と水面下で接触した“ミスターX”の名前も挙がっている。日本人拉致問題の進展が期待される中、影響はあるのか。

 当時のミスターXの肩書は『国防委員会・参与』で、本名は国家安全保衛部副部長だったリュ・ギョン(柳敬)です。ギョンは'10年末から'11年初めにかけ、南北首脳会談を開催させるためソウルを極秘訪問しましたが、帰国後に銃殺されたというのが韓国当局からの情報です。ギョンがヨンホと同じくジョンナムの最側近の1人であったことからすれば、邪魔者であることは間違いなく、権力闘争の犠牲になったと考えるのが自然です。
 現在、4年ぶりに再開された日朝政府間交渉に注目が集まっていますが、拉致問題の解決が交渉を進める大前提であることは言うまでもありません。北側が死亡したとする8人の死因は全て変死で、遺骨は水害で流出し、遺品も皆無などと説明しています。
 市川修一さんと増元るみ子さんの結婚登録申請書を示しましたが、記載の生年月日は2人とも違っていました。また、松木薫さんの遺骨は再火葬されており、DNA鑑定が不可能な状態に“加工”されていました。つまり北側が示した資料には、死亡が確認できるものは何一つなかったのです。
 日本に帰国した5人や脱北者などの証言から、横田めぐみさんが生存している可能性が取り沙汰されると、北朝鮮は'04年にめぐみさんの“遺骨”を送ってきましたが偽物でした。現在、警察庁は19人を拉致被害者(うち5人帰国)と認定していますが、残る14人の死亡を裏付ける資料は誰一人確認されていません。
 私が指摘しておきたいのは、やすやすと中学生やカップルの拉致を許した日本の治安体制のあり方についてです。北朝鮮の工作員やその周辺協力者の活動を監視下に置きながら、リベラル派の反対により『スパイ防止法』が制定されていなかったから拉致事件は起きたのです。
 日本は実に不思議な国です。海洋警備もユルユルならスパイも野放し。こうした治安上の大穴を埋めるために、日本人はもっと声を上げなければなりません。

 石川昌司(いしかわ・まさし)氏は、1947年2月16日神奈川県川崎市生まれ。父は在日韓国人、母は日本人である。1960年13歳のときに一家で北朝鮮に渡り、その後36年間北朝鮮に居住していた。
 1996年、金正日体制の圧政に耐えかねて北朝鮮からの脱出を決意する。鴨緑江を越えての決死の脱出に成功し、外務省の保護下、密かに日本に帰国した。
 日本人脱北帰国者第1号である石川氏に、北朝鮮の最新情報を聞く!


石川昌司の「週刊北朝鮮」 金正恩と日本人拉致被害者 横田めぐみさんとの繋がり

2012-09-13 05:07:08 | 北鮮

リンク: 石川昌司の「週刊北朝鮮」 金正恩と日本人拉致被害者 横田めぐみさんとの繋がり - 速報:@niftyニュース.

石川昌司の「週刊北朝鮮」 金正恩と日本人拉致被害者 横田めぐみさんとの繋がり
   2012年9月12日(水)22時0分配信 週刊実話

 4年ぶりとなる日朝協議が北京で再開された。北朝鮮の『拉致』に対する態度が不透明と見られる中、日本は“拉致解決”の原則を貫き、突破口を開くことができるのかが焦点となる。
 北朝鮮はなぜ、日朝協議の再開へと動いたのか。そのバックボーンを探れば、国民に不人気な正恩政権を安定させたい指導者層の焦りが見て取れる。今月には後見人であり叔父でもある張成沢国防副委員長を訪中させ、胡錦濤国家主席から経済協力を取り付けるのに成功した。
 こうした急速な外交関係改善の動きの背景には、深刻な食糧危機がある。5月以降、歴史的な干ばつに見舞われ、食糧不足が深刻さを増しているのだ。その上、台風15号がさらに食糧事情を悪化させることは間違いない。だから是が非でも日米韓から経済支援と制裁解除を得たいのだが、米韓は大統領選の年度に当たり、いざ交渉するにも先行きは見えない。そこで日本に的を絞り、10年ぶりの日朝赤十字協議や藤本健二氏の訪朝によって端緒をつかみたいと、今回の一連の日本アプローチ作戦に出たと考えられる。
 7月には李英鎬・人民軍総参謀長を解任し、軍系企業の利権を手に入れた。新体制は、軍直属の農業施設や食品工場、軍幹部が関与する無数の貿易会社が独占してきた既得権益を解体することに成功したのだ。
 物資と権限の両面で優遇されてきた軍を統制し、経済事業を内閣に一元化して資源や資金を集中配分することで、破綻した経済の立て直しを模索し始めた。その総仕上げが“日本マネー”なのである。

 最も緊急なのは食糧・医薬品の援助でしょう。ジョンウン(正恩)は演説を通じて「ベルトの穴を増やすようなこと(飢餓)を2度としない」と約束しており、国民への食糧供給は何が何でもやり遂げなければなりません。まずは日本から遺骨収集団を招いて、段取りを付けた後に、緊急食糧援助の約束を取り付けるでしょうね。経済援助はその次になると思います。

 日本政府が認定した拉致被害者のうち、安否不明なのは横田めぐみさんら12人、さらに拉致された疑いが濃厚な特定失踪者は100人以上に上り、これまで徹底調査と早期帰国を要求してきたものの北朝鮮は「解決済み」として無視し続けてきた。
 2002年9月の日朝首脳会談では根拠を何ら示すことなく「8人死亡」と決め付け、'04年の“再調査”では、めぐみさんのニセ遺骨を送り付けてきた。'08年8月の日朝実務者協議で、拉致被害者の『調査委員会』の設置を約束したが、これも実行されなかった。
 今後の北朝鮮に、拉致問題に関しての変調がみられるのだろうか。

 藤本健二氏の今回の訪朝でジョンウンは晩餐会を開催しました。そこにいたメンバーで注目されるのは、実妹のキム・ヨジョン(金汝貞)と藤本さんの左隣にチャン・ソンテク(張成沢)が座っていたことです。'09年に結婚し、すでに欧州製ベビー用品2億ウォン分を購入し、子育てに余念がないといわれるリ・ソルジユ(李雪主)夫人も藤本さんに会わせています。夫人を隠し続けた父親とは実に対照的でした。
 ソンテクは同席し、その夫人であるジョンイル(正日)の実妹・キム・ギョンヒ(金敬姫)がなぜいなかったのか-。
 それは、田中角栄ファミリーを思い出してください。角栄直系の田中真紀子とその夫の関係です。ギョンヒは藤本さんには興味がないから、夫を行かせただけのことです。
 現在の北朝鮮は、中国や朝鮮の王朝で、幼い君主を戴いて皇后や皇太后が行った代行政治のありさまといわれています。つまりジョンウン体制の黒幕は、皇太后のようなギョンヒです。ギョンヒは、牡丹峰楽団やニセ物のミッキーなどには関心がなく、ジョンウンに好きなようにやらせているのであって、北が西側文化の開放に前向きと取るのは時期尚早です。
 同様に拉致問題にギョンヒがどんな考えを持っているか、それによってソンテクの動きは決まります。『藤本訪朝』で、ジョンウンは藤本さんの横田めぐみさん問題の提議を中断しなかったと伝えられ、拉致問題解決の期待感が膨らみますが、あくまでギョンヒの頭の中が問題です。ただギョンヒは、酒乱で金家のファミリー病である糖尿病ですから、国の諸懸案で夜も眠れず、服用する睡眠薬の量が増えるばかりだといわれます。ギョンヒの健康不安が拉致問題をどう左右するか、それが心配です。

 衝撃的な情報が韓国の『拉北者家族会』から寄せられた。藤本氏の晩餐会にも出席した正恩の妹・金汝貞が、横田めぐみさんの娘キム・ヘギョン(またはウンギョン)さんの後見人的役割を担い、朝鮮労働党での仕事を一緒にしているというのだ。

 一説には、めぐみさんは、ジョンイル夫人で、かつジョンウンの母であるコ・ヨンヒ(高英姫)が「日本語を話せる日本人の相談相手が欲しい」とジョンイルに頼み込み、結果的に拉致されたのではないかといわれます。もし本当にそうであるなら、めぐみさんは金ファミリー内、ないしは非常に近い位置にいた可能性が高いことになります。
 ヨジョンが、ヘギョンさんと一緒に仕事をしているということは、めぐみさんも当然、金ファミリーと極めて近い位置にいる。だからこそ、北はめぐみさんの存在をどうしても隠しておきたいのではないかと推測されるのです。

 石川昌司(いしかわ・まさし)氏は、1947年2月16日神奈川県川崎市生まれ。父は在日韓国人、母は日本人である。1960年13歳のときに一家で北朝鮮に渡り、その後36年間北朝鮮に居住していた。
 1996年、金正日体制の圧政に耐えかねて北朝鮮からの脱出を決意する。鴨緑江を越えての決死の脱出に成功し、外務省の保護下、密かに日本に帰国した。
 日本人脱北帰国者第1号である石川氏に、北朝鮮の最新情報を聞く!


石川昌司の「週刊北朝鮮」 日中南北朝鮮 高まる緊張 歴史認識の甘さが招く悲劇

2012-09-08 14:57:36 | 北鮮

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石川昌司の「週刊北朝鮮」 日中南北朝鮮 高まる緊張 歴史認識の甘さが招く悲劇
   2012年9月8日(土)14時0分配信 週刊実話

 極東情勢が風雲急を告げてきた。香港の活動家らが尖閣諸島の魚釣島に上陸し、合計14人が逮捕され強制送還されたと思ったら、今度は東京都議ら10人の日本人が上陸して日の丸を掲げた。
 わざわざ竹島に石碑を建て除幕式を行った韓国の李明博大統領といい、どさくさに紛れて3度目の核実験を行うための新たな坑道を掘削した北朝鮮の動きを含めて、極東4国の“四角関係”は、今後どう展開していくのだろうか。

 韓国は日本と別れ、荷物をまとめて中国に行ってしまったと腹をくくった方がいいのではないでしょうか。将来日本は、中国を後ろ盾にして核で身を包んだ“統一朝鮮”と、ロシアという核武装した三国家に取り囲まれるという事態が決して絵空事ではない状況になってきたということです。
 現在テレビはワイドショーまでが、尖閣、竹島問題を報じていますが、日本が抱える3件の領土紛争、つまり北方領土を含めた中で、尖閣諸島は完全に実効支配ができている点で明らかに紛争の性格が異なっています。
 北方領土は置くとして、竹島は尖閣とは全く現状が異なります。今回の一連の韓国サイドの動きを見て、日本人の多くは「またぞろ韓国の“反日キャンペーン”が始まった」と思う人が多いのですが、よく検証していくと、これまでの反日キャンペーンより「五星紅旗」がはっきりと浮かび上がっています。
 7月のことです。韓国各紙は「中国と韓国の軍当局が、事実上の物品役務相互提供協定(ACSA)締結を目指して交渉中」と報じました。ACSAが締結されれば、米国に続き2番目となります。「日韓軍事協定」が韓国のドタキャンにより無実化した現在も、中国とのACSAは継続交渉中なのです。
 また中韓は、FTA(自由貿易協定)交渉でも蜜月関係を示しています。排他的経済水域(EEZ)に関する国際交渉でも韓国は中国に追従し、日米との対立構造を作り上げています。韓国は漁業・鉱物資源の行方を左右する日本に対する大陸棚境界交渉を有利に進めるためにも“竹島”の領有権は絶対に手放しません。それでなくても韓国漁船は日本海域で、底引き網を使った違法操業を堂々と行いながら拿捕もされません。それに対し日本漁船は“独島海域”に入ったとして拿捕(罰金徴収)されています。とんでもないカモネギ話です。
 領土問題に対する民主党政権のスタンスは、完璧なる“朝鮮半島の代理人”です。内閣府に「領土・領海」の統括部署をつくれという声には「検討する」と回答しました。つまりはやらないということです。昨年12月には日韓首脳会議が京都で開催されましたが、野田首相は完全に竹島問題を避けていました。

 李大統領は竹島初訪問の際、“日本の不誠実な歴史認識”を激しく批判している。日本は竹島の領土権について国際司法裁判所(ICJ)への提訴を明らかにしたが、予想通り、韓国側は提訴に応じる姿勢を示していない。野田首相の親書も突き返した。
 竹島は戦前から日本の領土として存在していた。韓国の歴史認識が正しいなら、第三者(ICJ)を引き入れて竹島領有権の帰趨を問えばいいのだが、韓国は絶対にそれをしない。本来韓国側は、既成事実化させた慰安婦・強制連行問題といった「日本の戦争責任」の枠組みを外して“竹島”の領有権問題を主張すべきなのにそれをしない。あくまで「日本には戦争責任がある」、したがって「独島は韓国領土だ」といったメチャクチャな論理を日本に突き付けている。
 李承晩ライン(1952年、韓国大統領・李承晩の海洋主権宣言に基づき、韓国政府が一方的に日本海・東シナ海に設定した軍事境界線)後の「日韓基本条約」締結時において、当時の朴正煕大統領は、「韓日で問題にならないように爆破してしまおう」と発言したといわれるが、今思えばその通りにしておけばよかったのではないか。

 当時のパク・チョンヒ大統領は、軍事クーデターで政権を転覆しただけでなく、日本の陸士出身ですから日本のリベラル派にとっては超の付く独裁者にして極悪人。対するキム・イルソン(金日成)は、この地上に楽園を作り上げた理想の政治家でした--。
 今、こんな話を一体誰が信じるでしょうか。でもついこの間まで日本人のほとんどが信じていたのです。これは朝鮮総連による対日思想工作、メディア工作の成果なのです。従軍慰安婦も強制連行もこの工作にはまり“詐話症”を患った日本人が作り上げたわけですから、もうどうしようもありません。
 民主党を支える労組などはこの思想工作の延長線上にあるのですから、これまで述べてきた民主党の反日ぶりが露呈するのも至極当然のことです。だから日本のリベラル派の中に、「日本人拉致被害者の問題より従軍慰安婦、強制連行の方がよほど国家犯罪である」との主張を許すことになるのです。
 これらの人々が一度でも「北送された在日出身者や日本人妻を救え」と声を上げたでしょうか。彼らは“地上の楽園”と声高に叫び続けた手前、懺悔しなければならないから、それをしたくないために北送者問題を避けているのです。
 日本は間違った負い目を清算し、戦前・戦後から北送問題に至る日本の歴史認識を、はっきりと主張すべきではないでしょうか。

 石川昌司(いしかわ・まさし)氏は、1947年2月16日神奈川県川崎市生まれ。父は在日韓国人、母は日本人である。1960年13歳のときに一家で北朝鮮に渡り、その後36年間北朝鮮に居住していた。
 1996年、金正日体制の圧政に耐えかねて北朝鮮からの脱出を決意する。鴨緑江を越えての決死の脱出に成功し、外務省の保護下、密かに日本に帰国した。
 日本人脱北帰国者第1号である石川氏に、北朝鮮の最新情報を聞く!


石川昌司の「週刊北朝鮮」 正恩体制下で初の日朝協議拉致問題の進展なるか!?

2012-09-05 15:49:22 | 北鮮

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石川昌司の「週刊北朝鮮」 正恩体制下で初の日朝協議拉致問題の進展なるか!?
   2012年9月5日(水)14時0分配信 週刊実話

 4年ぶりに日朝政府間協議が再開される見通しと報じられている。発端となったのは、敗戦後に北朝鮮に没した日本人の遺骨収集事業や、日本人墓地公開の誘いだ。すでに共同通信など日本のマスメディアは、この誘い話に乗り日本人墓地などを取材しているが、日本人拉致問題に頬かぶりしたままの北朝鮮が急に“人道”を重んじる国に変身したとは思えない。
 敗戦後、日ソ不可侵条約を一方的に破棄し満州国に侵攻したソ連軍から逃れるため、現在の北朝鮮領域に避難した日本の軍人や民間人計3万4600人(現地在住者も含む)が当地で死亡したといわれる。このうちの遺骨2万1600柱が異国に眠ったままだ。
 この遺骨収集事業を突破口に、日本政府は拉致問題も議題としたい考えだが、果たしてうまく事が運ぶのだろうか。

 昨年ジョンウン(正恩)は、遺骨返還を外貨稼ぎの事業化に結び付けるように指示しており、干ばつや洪水により史上最悪となっている北朝鮮の食糧事情を改善するビジネスになることは間違いありません。ジョンウンは、人身売買を含め何でもカネに換えた父親の拝金の血と女癖の悪さだけは、しっかりと受け継いでいます。
 日本が東南アジアや南の島々で行っている遺骨収集には、お金がかかっています。それは妥当な額ですが、今のところ北朝鮮は墓参などについて「いつでも歓迎する」とだけ表明し、費用については言及していません。まあ、あの国が東南アジア諸国のように常識的な金額を要求するとは思えませんね。
 過去の例を挙げれば、朝鮮戦争で戦死した米兵の遺骨収集においては、220柱が本国に返還されましたが、米英は20億円を拠出しています。遺骨をカネで計算することははばかられますが、220柱で20億円です。単純計算で2万1600柱が返還されるとすれば、その金額はざっと100倍に達することになります。
 北朝鮮は経済制裁を受けているさなかであり、これに食糧不足が重なって外貨はノドから手が出るほど欲しい。しかし、メンツを重んじる国ですから、遺骨返還を即外貨と引き換えにするような下品なことはしないでしょう。
 人道で応えたのだから日本も、(1)人道事業であるマンギョンボン(万景峰)号の往来を再開すべき、(2)総連ビルの民間売却を憂慮すべき…と、こう来るはずです。一方で日朝協議再開と軌を一にするように、チャン・ソンテク(張成沢)を特使として訪中させ、今年4月の光明星3号発射以後、関係が悪くなった中朝関係修復を図っています。日中両面作戦というわけでしょう。
 そして遺骨収集事業で日朝両国の往来を実現して、最終的には“海老で鯛を釣る”つまり、遺骨収集を常識的な金額でとどめて恩を売りながら、中韓が戦後の経済発展を遂げた原資となった日本からの賠償請求をせしめる、ということです。
 これら一連の交渉の前提となるのが拉致被害者の日本帰還ですが、これがどうなるかは不透明です。日朝協議再開が遺骨返還だけに終わり、拉致問題を置き去りにするか進展に結びつくかは、日本政府の力量にかかっていることだけは間違いありません。

 一説には今年5月、中国をバックとする異母兄・金正男との会談を持ち、これが今回の張成沢訪中の布石となったといわれる。また、最側近の李英鎬(リ・ヨンホ)朝鮮人民軍総参謀長を解任し、李が握っていた朝鮮大豊国際投資グループの利権を張が事実上掌握する「内閣合営投資委員会」の傘下に置くなど、一連の動きは権力基盤の弱さを一気に打開しようとする焦りにも見える。

 すでにジョンウンは、自分に祖父のようなカリスマ性がないことに気付き始めました。そのため、あえて日本生まれの母親の記録映画を公開したり、正妻を伴って幼稚園や遊園地を訪問し、彼女を隣に座らせて“一人前の男である”という演出を試みています。北朝鮮は、家内を食わせられるようになってナンボという社会ですからね。ところが、この演出がまったく逆効果を生んでいます。
 中でも『ルンラ(綾羅)人民遊園地』などで夫婦が腕組みをする姿などに対しては、5月の日照り、洪水で死者多数が出た被災者からは、“通夜で踊り出すような非常識者”という反感の声が挙がっています。
 そもそも正妻とやらに国民は大いなる違和感を抱いています。持っているバッグがクリスチャン・ディオールだったというような些末なことではなく、「国家事業に何の肩書もない者が何で視察に同行しているのか」という批判です。北朝鮮では、国家機関の肩書のない夫人が表に出ることなどあってはならないことなのです。
 それを承知していたジョンイル(正日)は、夫人が複数かつ複雑だったこともありますが、一切同行の映像を流しませんでした。イルソン(日成)は現地指導に2番目の夫人であるキム・ソンエ(金聖愛)を伴いましたが、ソンエは朝鮮人民軍特務大尉という経歴を持ち、当時は朝鮮民主女性同盟副委員長という職責を担っていました。
 国民には一連の夫婦付随の映像が結果的に、「ソンテク演出のガキの使い」としか映っていないのです。
 当時の小泉純一郎首相が初訪朝し、「不幸な過去を清算する」とした日朝平壌宣言から来月で10年です。日本政府は、今回再開することになる協議で“ガキの使い”のような成果しか得られないことがないよう前進してほしいですね。

 石川昌司(いしかわ・まさし)氏は、1947年2月16日神奈川県川崎市生まれ。父は在日韓国人、母は日本人である。1960年13歳のときに一家で北朝鮮に渡り、その後36年間北朝鮮に居住していた。
 1996年、金正日体制の圧政に耐えかねて北朝鮮からの脱出を決意する。鴨緑江を越えての決死の脱出に成功し、外務省の保護下、密かに日本に帰国した。
 日本人脱北帰国者第1号である石川氏に、北朝鮮の最新情報を聞く!


正恩氏、藤本氏と面談「いつ来ても歓迎する」 正恩氏「人間大きくなった」=訪朝で歓迎受ける

2012-08-05 08:02:46 | 北鮮

 正恩氏、藤本氏と面談「いつ来ても歓迎する」  gooニュース
   2012年8月4日(土)13:41

 【北京=大木聖馬】北朝鮮の金正日キムジョンイル総書記の元専属料理人で、金正恩キムジョンウン第1書記とも交流があった藤本健二氏が4日、訪問先の平壌から空路、北京に到着した。

 藤本氏は空港で報道陣の取材に対し、正恩氏と面談したことを明らかにし、「正恩氏から『いつ我が国に来ても歓迎する』と言われた」と述べた。

 藤本氏によると、正恩氏は、11年ぶりに再会する藤本氏を抱擁して迎え入れた。また、藤本氏のために約20人のパーティーを開き、正恩氏の妹のヨジョン氏や知人らが集まった。藤本氏は、正恩氏の妻・李雪主リソルジュ氏にも会った。日本から持ち込んだマグロを正恩氏らに振る舞い喜ばれたという。朝鮮戦争(1950~53年)休戦協定締結から59年となる7月27日も、正恩氏と一緒に過ごした。

 正恩氏「人間大きくなった」=訪朝で歓迎受ける―料理人藤本氏  gooニュース
  2012年8月4日(土)13:22

 【北京時事】北朝鮮の故金正日労働党総書記の専属料理人を務め、幼少時の金正恩第1書記とも親しかった藤本健二氏が4日、訪問先の平壌から経由地・北京に空路到着した。空港で記者団に対し、「正恩氏に会った。人間が大きくなった」と述べ、「わが国にいつ来ても私は歓迎する」との言葉を正恩氏から掛けられたことを明らかにした。

 藤本氏は先月21日に訪朝。正恩氏は夫人の李雪主さん同伴で、約20人が参加したパーティー形式の歓迎会を開いてくれ、藤本氏と抱き合った。同氏は北朝鮮に持ち込んだマグロを調理したという。 

[時事通信社]


石川昌司の「週刊北朝鮮」 北朝鮮の核ミサイルは日本からの技術・頭脳流出で作られた!?

2012-07-29 17:40:01 | 北鮮

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石川昌司の「週刊北朝鮮」 北朝鮮の核ミサイルは日本からの技術・頭脳流出で作られた!?
  2012年6月15日(金)14時0分配信 週刊実話

 日本が北朝鮮の核ミサイル開発に加担していると聞けば、多くの日本人は「ありえない」と答えるだろう。ところが現実には、日本を舞台に頻発している禁輸品の不正輸出や知的財産の流出事件によって、その技術の多くが転用されているのである。
 在日韓国人による北朝鮮への中古ベンツ不法輸出事件が発覚したのは5月16日のこと。容疑者らは、北朝鮮内のイラン大使館が輸出車両を使うと弁明したが、日本の捜査当局は北朝鮮高官に渡ったと見た。また4月には、鳥取県境港市の自動車販売会社を舞台に、やはりベンツなど5台が無許可で神戸港から中国・大連経由で北朝鮮に不正輸出された事件が起きており、いずれも外為法違反容疑で家宅捜索を受けている。
 北の高官は、よほどベンツが好きとみえる。

 ベンツなどの高級車については、『ボンファチョ』(烽火組=政府高官の子弟で構成されるグループ)から在日朝鮮・韓国人あるいは日本人を通じて、政府・軍高官へのプレゼントとして提供されます。ボンファチョはジョンウン(正恩)の親衛隊ですから、不正行為を通じて獲得した資金で、高官に対しジョンウンへの忠誠心を喚起させるためにプレゼントをするのです。
 しかし、ベンツよりも私が注目したのは今年2月、北朝鮮に中古パソコンを不正輸出したパソコン販売会社『ポプラテック』の社長、リ・スンギ(李舜奇)容疑者が逮捕された一件です。リの逮捕後、警視庁公安部は、外為法違反容疑で在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の傘下団体『在日本朝鮮人科学技術協会(科協)』など、東京都内の数カ所を家宅捜索しています。
 リは、大連にある朝鮮系中国人が経営する北朝鮮政府直轄機関『朝鮮コンピュータセンター』などに中古パソコン約5000台を不正に輸出した疑いを持たれているのですが、公安部の狙いはリ本人よりも科協にありました。何しろ科協は北の対日工作・つまり核ミサイル技術の窃盗拠点として機能しているのですから。
 科協はこれまでにもいくつかのスパイ事件を摘発されています。2005年、陸自が三菱電機に発注した『03式中距離地対空ミサイル』に関する基礎データとなる秘密数値を示す図表が、科協関係者の経営するソフト会社に流出しました。
 '06年には科協の大幹部(元副会長)が、労働者派遣法違反で逮捕されましたが、この大幹部は総連系企業3社の役員を務め、北朝鮮のミサイル開発に関わっていた疑いが濃厚とされる人物です。さらに'07年には在日朝鮮人女性が、生物兵器の細菌培養や核開発の被曝治療にも転用できる『ミノファーゲン』などの医薬品を、政府高官や軍人に送った薬事法違反で逮捕されています。
 これだけでもわかるように、逮捕容疑は外為法違反や薬事法違反、労働者派遣法違反といった別件逮捕です。スパイ防止法のない日本では、北朝鮮だけでなく中露のスパイやその協力者はやりたい放題です。
 こんなことをノー天気に許していると“日本製核ミサイル”に“日本”が攻撃を受けるという事態になりかねません。

 科協は、1959年に設立された総連の下部組織で、東京都文京区にある在日韓国・朝鮮人の科学者・技術者の任意団体だ。朝鮮労働党の工作機関「対外連絡部」の直轄下にあり、北朝鮮の国家科学院との共同研究を金正恩第1書記から指示されている。

 朝鮮初の通信機器会社を設立したのは、私の父の同志だった在日朝鮮人でした。私はそこで初めてワープロというものを見ました。'92年の頃だったと記憶しています。
 若くして北送された在日出身者は日本の高度教育を受けているので、例外なく優秀なだけではなく、スポーツや芸術に秀でている者が多かった。北朝鮮にスポーツや武道、芸術を持ち込んで水準を高めたのは、在日出身者の功績と言っていいくらいです。ジョンウンの母であるコ・ヨンヒの軍服を着てチンダルレの歌を歌いながら踊る美しい姿に、皆魅了されたものです。
 父の同志が設立した通信機器会社は、結局当局に没収され、追い出されたその同志はホームレスになった末、餓死しました。追放の理由は何だと思いますか?「敵国である在日韓国人を妻にした」というトンデモない言いがかりをつけたのです。在日帰国者はこんな理不尽な理由を押し付けられ、私の朝鮮中学校時代の同窓生の多くが餓死、粛清、自殺に追い込まれました。
 さて、科協の話に戻しますと、そもそも北の核開発は日本の戦前の研究を基にロシアや中国の技術を加味して進められています。科協は、宇宙工学の権威だった糸川英夫博士や原子力の権威である宗像英二氏らを北朝鮮に招へいしましたが、こうした科学者たちの日朝交流を画策したのも科協なのです。
 かつてテポドン1号を発射した時には、日本の研究機関に出入りしていた科協関係者の名前が複数挙がっています。その中には、東大の研究室所属の研究者の名前もありました。皆スパイ機関である科協によって協力を余儀なくされた協力者たちです。
 こうしたことから北朝鮮の核およびミサイルは、不正輸出や頭脳流出によってつくられた「日の丸」製品ともいえるのです。

 石川昌司(いしかわ・まさし)氏は、1947年2月16日神奈川県川崎市生まれ。父は在日韓国人、母は日本人である。1960年13歳のときに一家で北朝鮮に渡り、その後36年間北朝鮮に居住していた。
 1996年、金正日体制の圧政に耐えかねて北朝鮮からの脱出を決意する。鴨緑江を越えての決死の脱出に成功し、外務省の保護下、密かに日本に帰国した。
 日本人脱北帰国者第1号である石川氏に、北朝鮮の最新情報を聞く!


 あのミスターX、銃殺?日朝首脳会談の交渉相手‐‐‐‐‐‐3人射殺事情知る?中国人「聴取受け入れ検討」

2012-07-29 07:10:03 | 北鮮

あのミスターX、銃殺?日朝首脳会談の交渉相手  gooニュース
   2012年7月28日(土)18:33

 【ソウル=中川孝之】韓国紙・朝鮮日報は28日、北朝鮮の治安機関・国家安全保衛部の柳敬リュギョン副部長(当時)が2010年末から11年初め頃、南北関係打開のため極秘裏にソウルを訪問し、帰国後に銃殺されたと報じた。

 韓国政府関係者は読売新聞の取材に、極秘訪韓と殺害は事実だと確認し、柳氏が02年の日朝首脳会談で外務省高官の交渉相手を務めた「ミスターX」だと指摘した。

 同紙によると、柳氏は10年11月の北朝鮮による韓国・延坪島ヨンピョンド砲撃などで険悪化した南北関係改善のため訪韓。韓国の国家情報院関係者も訪朝し、双方で北朝鮮が砲撃に遺憾の意を表明することなどで暫定合意。南北首脳会談の推進策についても議論した。

 だが柳氏は帰国後、対韓国政策を漏えいしたとスパイ罪に問われ、自宅から巨額のドル紙幣も発見されたことなどから、間もなく銃殺された。柳氏粛清には、先に解任された李英ホリヨンホ前軍総参謀長ら軍強硬派や張成沢チャンソンテク政治局員らが暗躍したという。

3人射殺事情知る?中国人「聴取受け入れ検討」  gooニュース
2012年7月28日(土)14:35

 東京都八王子市の「スーパーナンペイ大和田店」で1995年7月、アルバイトの女子高生ら3人が射殺された強盗殺人事件で、関与した人物を知っている可能性があるとされるカナダ在住の中国人の男(41)の代理人を務める弁護士は28日、警視庁から聴取要請があれば「受け入れを検討する」とする声明を発表した。

 同庁はカナダ当局に男の身柄引き渡しを要請しているが、弁護士は声明の中で、根拠とされる日本人元死刑囚の証言について「信頼性が低い」と主張している。




石川昌司の「週刊北朝鮮」 金正恩と並んで歩く女性は、果たして“妻”か“妹”か

2012-07-28 16:41:15 | 北鮮

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石川昌司の「週刊北朝鮮」 金正恩と並んで歩く女性は、果たして“妻”か“妹”か
  2012年7月26日(木)14時0分配信 週刊実話

 北朝鮮には日本では考えられないような不思議な物語が存在するが、そのうちの一つに権力者の年齢操作という奇怪なものがある。
 NHKは2009年、金正恩第1書記の誕生日を1982年1月8日(従来は'83年とされてきた)に修正したと報道したが、これにより今年4月15日に行われた金日成生誕祭、いわゆる太陽節には、金正日が70歳、正恩30歳と区切りのよい数字が並んだ。
 今年は北朝鮮が「強盛大国の大門を開く年」と国民を馬車馬のように働かせてきた区切りの年であり、金日成の生誕100年祭を、まるで“惑星直列”のごとく、100-70-30の語呂合わせで臨んだのだ。

 すべてはキム・イルソン(金日成)から始まるのが北朝鮮という国ですから、ジョンウン(正恩)どころかジョンイル(正日)の出生年度も修正されています。
 西側情報筋によると、彼の生誕は1941年2月16日、旧ソ連国内シベリア地域のブヤツク兵舎で生まれたというのが定説です。
 ジョンイルが後継者に指名されると修正作業に乗り出し、『ペクトゥサン(白頭山)の血統』を強調するために、イルソンがペクトゥサンの密営で、抗日パルチザン活動を展開していた時代に生まれたことにするために、出生年度を1年遅らせ1942年に偽造したのです。
 実際は偽造年の前年、ソ連軍の極東軍偵察局に所属するソ連軍人であるイルソンと、国母とされたキム・ジョンスク(金正淑)との間に生まれた子として、上官が名付け親となり『ユーラ』と名付けられました。神の子でも何でもない単なる“在露帰国者”にすぎないのです。
 ジョンウンもまた出生地などを“修正”する時期を迎えています。国母のコ・ヨンヒ(高英姫=第4夫人)と長男・正男(ジョンナム)の母、ソン・ヘリム(成恵琳=第2夫人)はすでにこの世になく、イルソンが正妻と認めていたキム・ヨンスク(金英淑=第3夫人)には、ソルソン(雪松)、ヨンスン(英順)という2人の女の子がいるだけですから、後はひっそりと暮らすだけで、彼女らに危害が及ぶことはないでしょう。
 ヨンヒについては、記録映画の国内初公開で、ペクトゥサンの血統を宣伝する第一歩を踏み出したわけですが、問題はジョンウンの生誕地をどこにするかです。
 イルソンの生家はマンギョンデ(万景台の草家)、ジョンイルはペクトゥサンと、両地区はすでに聖地となっています。ジョンウンの生家は、ピョンヤン市カンドン(江東)郡とされ、こことピョンヤン中心部を結ぶ鉄道を整備中で、またぞろ庶民を動員して、「マンセー」「アイゴー」と演技をさせるかと思うとやるせない気持ちになります。
 実際に彼がどこで生まれたかの情報は、はっきり伝わっていません。一説にはヨンヒの妾宅で生まれたのではないか、ともいわれています。
 ジョンウンはイルソンに似せた人物ですから、マンギョンデ区域の住民を追い出し、広範囲な生家地区として膨大な費用を掛け整備するのではないでしょうか。

 英姫の記録映画の公開に続き、第1書記に寄り添って歩く女性の映像が放映された。一方で産経新聞は、第1書記の内妻とされる歌手、玄松月(ヒョン・ソンウォル)は、かつて、金正日によって創設されたポップスユニット『普天堡(ポチョンボ)電子楽団』のソロ歌手として活躍した30代後半の女性であると報じている。
 映像に登場した第1書記と極めて親しいこの女性は、実妹・ヨジョンなのか、またはソンウォルなのか--。
 いずれにしても、これも生家の整備事業の推進や実母の記録映画に続く、神格化に焦る北朝鮮のプロパガンダなのか興味は尽きない。

 映像を観る限り、これまでの北朝鮮では考えられなかった内容を含んでいます。いかに党の序列上位を得た“リトル・ギョンヒ”といわれるヨジョンでも、将軍を従えて、しかも洋服を着用しジョンウンと並んで歩くことは考えられません。
 ジョンイルと実妹・キム・ギョンヒ(金敬姫)との関係は極めて強固でしたが、それでも並列して歩いたりすることは絶対にありませんでした。また、ヨンヒの記録映画では、ポケットに手を突っ込んでジョンイルと会話する映像が散見されましたが、それは朝鮮中央テレビでの放映ではカットされたものが復活しているのであって、あのようなリラックスした姿は実際には、国民の目に映っていませんでした。
 それに比べると今回、軍服を着用するでもなく、スカートを穿いて闊歩する姿は異様です。イルソンにしてもジョンイルにしても、夫人を同伴して歩く姿が国民の目に触れたことなど一度もありませんでした。あらゆる意味で異例のことといえます。
 もし映像上のあの女性がソンウォルだとするなら、多分そうでしょうが、アメリカ文化やバスケットボールが大好きなジョンウンが、外国人の賓客向けに創設され、北朝鮮の曲をポップス調で演奏する楽団の歌手に一目ぼれすることに何の不思議もありません。
 報道によるとジョンウンとソンウォルは、2000年代初めに交際を始めたもののジョンイルの怒りを買い、一度は別れさせられたことから、彼女は人民軍軍人と結婚したといわれています。それがジョンイルの死後、夫婦生活の最中でありながら関係が復活したと伝えられ、まさに略奪婚というわけです。
 友人の兄嫁だったソン・ヘリムを強引に妻にした父親の“DNA”だけは、しっかり受け継いでいるといえるのです。

 石川昌司(いしかわ・まさし)氏は、1947年2月16日神奈川県川崎市生まれ。父は在日韓国人、母は日本人である。1960年13歳のときに一家で北朝鮮に渡り、その後36年間北朝鮮に居住していた。
 1996年、金正日体制の圧政に耐えかねて北朝鮮からの脱出を決意する。鴨緑江を越えての決死の脱出に成功し、外務省の保護下、密かに日本に帰国した。
 日本人脱北帰国者第1号である石川氏に、北朝鮮の最新情報を聞く!


北朝鮮の楽団にミニスカ姿のガールズユニット登場!韓国各紙は「衝撃」と伝える

2012-07-13 09:01:54 | 北鮮

リンク: 北朝鮮の楽団にミニスカ姿のガールズユニット登場!韓国各紙は「衝撃」と伝える―中国メディア
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北朝鮮の楽団にミニスカ姿のガールズユニット登場!韓国各紙は「衝撃」と伝える―中国メディア
  2012年7月12日(木)21時11分配信 Record China
6日、北朝鮮の首都・平壌で行われた朝鮮牡丹峰楽団の公演が、これまでに見られなかった演出で、隣国の韓国のみならず国際社会の注目を集めている。

2012年7月6日、北朝鮮の首都・平壌で行われた朝鮮牡丹峰(モランボン)楽団の公演が、これまでに見られなかった演出で、隣国の韓国のみならず国際社会の注目を集めている。中国国営・新華社が12日付で伝えた。

観覧に訪れた金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記の傍らに出現した謎の女性(妻と推定されている)、欧米文化の象徴であるディズニーのキャラクターが登場するステージ(もちろん米ウォルト・ディズニー社には無許可で使用)など、いくつかの新しい見どころがあった今回の公演。“新生”朝鮮牡丹峰楽団は、金正恩氏の企画によるものだと伝えられる。

中でも人々を驚かせたのは、まるで西側諸国のアイドルのように歌やダンスを披露する“ガールズユニット”の存在だった。レーザービームを浴びながら、20歳代と思しき若い女性たちが身体のラインを強調するミニドレスを身に着け、10センチ以上ものハイヒールを履いて登場。北朝鮮の隣国で美脚を売りにする某アイドルユニットよろしく、美しい脚線美をおしげもなくさらしている。

韓国日報、中央日報、世界日報など韓国各紙が「衝撃」と伝えたこの演出。一部韓国メディアはこれを、北朝鮮の文化改革を予告するものと推測する。これまで敵視されてきた資本主義的な要素がステージに盛り込まれた背景には、金正恩氏の“親しみやすい国家指導者像”を演出する狙いもあると見られる。


北、遺骨で外貨稼ぎ 返還費狙い対日工作 米から22億円

2012-07-02 10:47:17 | 北鮮

北、遺骨で外貨稼ぎ 返還費狙い対日工作 米から22億円 gooニュース
    2012年7月2日(月)08:14
 北朝鮮に残る日本人の遺骨について北朝鮮が昨年7月、外貨獲得手段とみなし、返還交渉を進めるよう内部決定していたことが1日、6カ国協議筋などへの取材で分かった。遺骨返還では朝鮮戦争に参戦した米、英、オーストラリア、トルコとも交渉し、20億円超に相当する資金が北に渡ったとされる。日本側にも「邦人墓地」を公開するなどしてきたが、背後には金正恩(キム・ジョンウン)第1書記直轄の工作機関の指令があったという。人道を盾にした外貨獲得工作の実態が浮かび上がった。(桜井紀雄)

 北朝鮮に残る遺骨をめぐっては、朝鮮戦争(1950~53年)で行方不明になった米兵について93年に米朝が遺骨収集を行うことで合意、約220柱が米に送還された。収集費用などとして約2800万ドル(約22億円)が北朝鮮に渡ったとされ、国際社会から経済制裁を科されている北朝鮮が「遺骨はカネになる」と判断した可能性が高い。

 北朝鮮の内情に詳しい消息筋や6カ国協議筋によると、昨年7月の内部決定で日本にも目がつけられた。日朝関係は拉致被害者の再調査をめぐり行き詰まっており、「遺骨問題は日朝間の重要な人道問題だと日本世論を誘導する」(消息筋)ことに重点が置かれたという。

 北朝鮮側は宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使らが中国などで日本政府関係者と接触するたびに遺骨問題を取り上げ、「返還の用意がある」と表明。6月には日本のメディア3社を招請して平壌郊外の「邦人墓地」を公開した。

 表向き北朝鮮外務省が招請したとされたが、6カ国協議筋によると、工作機関の偵察総局などの指令に従い、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)関係者らが複数のメディア関係者と接触していたという。金第1書記の最側近が率いる偵察総局は対南、対日工作の中心を担っている。

 米兵の遺骨収集は北朝鮮の核開発を受けて2005年に中断。昨年10月に再開で合意したが、今年3月のミサイル発射予告で白紙に戻った。日本への働きかけが強まった背景には、対米事業の頓挫があるようだ。

 国連軍として朝鮮戦争に参戦した英、豪、トルコ3カ国とも接触を始め、英国に対しては兵士1人の遺骨を送還した。

 豪州とも2月に収集調査を行うことで合意し、着手金が支払われたという。トルコからは行方不明兵ら166人分の名簿が北朝鮮に提出された。

 日本からも遺骨問題に絡み、関係者の訪朝費用などとして既に1千万円前後のカネが北朝鮮に渡っているとの情報もある。

 日朝関係者は「平壌の邦人墓地も場所が移されており、遺骨が日本人のものかも鑑定しない限り分からない」と指摘している。

【用語解説】北朝鮮の邦人遺骨

 先の大戦末期の混乱で、日本の植民地だった北朝鮮地域には満州からの避難民ら多数の日本人が残り、約3万5000人が病気などで死亡。引き揚げ者が持ち帰るなどした遺骨を除く約2万1000柱が北朝鮮に眠ったままとされる。北朝鮮側は「平壌中心部で工事中に日本兵の遺骨が見つかった」などと主張し、日本側に早急な対応を要求している。

金総書記 謎の「長寿研究所」 餓死200万人超の裏で贅尽くす gooニュース
  2012年7月2日(月)08:14
 ■食用豚に入念マッサージ 強精剤薬効試す人体実験

 北朝鮮を支配する金ファミリーの不老不死を研究しているとされるナゾの「長寿研究所」に、2年前まで所属していた元研究者(45)が1日までに産経新聞の取材に応じ、動物実験だけでなく人体実験も行うなど、金正日総書記の生と性への執着のもようを明らかにした。研究所では世界中から強精剤を集め、“将軍さま”の食する豚などは入浴、マッサージを施して育てていたという。1990年代の食糧難で200万人以上の餓死者を出したとされる北朝鮮だが、独裁者の健康と食事には贅(ぜい)の限りを尽くしていた。(久保田るり子)
 韓国ソウル市内で取材に応じたのは金日成総合大学生物学部出身で、いわゆる長寿研究所に約20年、勤務したキム・ヨンソン氏。2年前、出張中に第三国経由で韓国に亡命した。
 キム氏によると、研究所は平壌市内で3つに分かれており、幹細胞研究などの基礎研究、食品開発、臨床実験などを分担し、約2千人が従事している。特別飼育の肉や乳製品を作る広大な牧場もあるという。続きを読む

枯れる朝鮮半島 北、干魃異例の報道 支援狙う?
 記録的な少雨で朝鮮半島が干上がっている。特に北朝鮮の穀倉地帯は干魃(かんばつ)の直撃を受けており、国営メディアは「60~70年ぶりの大干魃」と連日、大々的に報道。4月の長距離弾道ミサイル発射で孤立する中、食糧支援を得る狙いもあるようだ。韓国でも野菜の高騰が起きている。

                   ◇

 「貯水池のほとんどが干上がった。一部の苗は植えられないまま、住民の食糧確保に脅威を与えている」。ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮国営、朝鮮中央通信は23日、北朝鮮の穀倉地帯、黄海北道黄州(ファンヘプクドファンジュ)の状況をこう報じた。

 「70年近く生きてきてこんな干魃は初めてだ」と語る女性や、「トウモロコシ畑で3回も種まきしたが、収穫が期待できない」との農場責任者の声も伝えられた。

 同通信によると、黄海北道など穀倉地帯がある西海岸では15~16日、まとまった降雨が確認されたが、春からほとんど雨が降らない状況が続いており、干魃の解消にはほど遠いという。

 国営メディアのこれまでの報道では、干魃は黄海北道で2万ヘクタール近く、隣接する黄海南道(ファンヘナムド)や平壌周辺の平安南道(ピョンアンナムド)でそれぞれ約1万ヘクタールにのぼる。国民の主食といえるトウモロコシの被害が深刻で、同通信は「事態が続けば穀物生産量が大幅に減る」と警告する。

 現地調査した国連食糧農業機関(FAO)は「主要穀倉地の90%が被害を受けた」と懸念を表明。水力発電に頼る電力にも影響しており、同通信は「河川の水位が低下し、電力危機がもたらされた」と伝えた。

 今年を「強盛国家の大門を開く年」と位置づけてきた北朝鮮にとって、干魃を大きく報じることは農業政策の失敗を認めるようなものだ。それでも連日、報道するのは、是が非でも国際社会から食糧支援を得たいとの思惑がうかがえる。

 だが、ミサイル発射で食糧支援の米朝合意がほごになったほか、中国からも思うような支援が得られていないという。韓国の北朝鮮専門家は「軍用食糧として農民から苛烈な取り立てを続けてきた。食糧不足は予期された人災だ」と指摘している。(桜井紀雄)

                   ◇

 ■韓国 街路樹に点滴

 【ソウル=共同】記録的な少雨が続くソウルで、「点滴装置」が付けられた街路樹が増えている。木が枯れるのを防ぐため、木にかけた袋に入れた水を少量ずつ土に送る仕組み。袋に水を注いで回る造園業者の男性は「水をやらないと(木は)死ぬね」と話している。

 韓国気象庁によると、5月1日から今月18日までの49日間のソウルの降水量は10・6ミリと平年の約6%。1908年の観測開始以来最も少なく、その後もほとんど雨は降っていない。

 全国平均でも平年の約36%の降水量で、タマネギなどの価格が高騰している。

 梅雨前線が済州島付近にとどまって北上せず、28日ごろまで全国的な雨は期待できないという。産経新聞テキスト朝刊・2012年6月26日


金正恩氏母・高英姫氏 在日朝鮮人出身の出自に一切触れず

2012-07-01 09:21:09 | 北鮮

金正恩氏母・高英姫氏の献身、慈愛を強調 偶像化映像、50歳前後に集中 gooニュース
  ■出自隠し偽名で軍幹部へ説明

 北朝鮮で上映が始まった金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の母、故高英姫(コヨンヒ)氏の映像は、高氏がいかに金正日総書記を献身的に支え、「国民の母」として慈愛にあふれるかを強調する。在日朝鮮人出身の出自に一切触れないのに加え、撮影は50歳前後の一時期に集中し、肝心の金第1書記がほとんど登場しないなど不可解な点も多い。偶像化映像作成の背景に何があったのか。

                   ◇

 「(金正日)将軍さまは兵士がいるところならどこでもお母さま(高氏)と向かわれた」「お母さまは将軍さまの健康と安寧が自分にかかっていると感じないことは一時もなかった」

 《偉大なる先軍(軍事優先)朝鮮のお母さま》と題した約85分間映像では、こんなナレーションとともに金総書記の軍視察に同行する姿を映し「わが妻は軍人を一番大事にし、実の母親のように生活を気遣う。全国の母の愛を合わせてもこの思いにかなわない」との金総書記の言葉を引用して兵士への慈愛を礼賛する。

 クライマックスは2002年6月26日の50歳の誕生日に行った演説で「喜びも栄光、悲しみも栄光、試練も栄光と考えて将軍さまと過ごしてきた」と語る高氏の肉声が収められている。女性兵士に親しく話しかけるなどさまざまな場面が収録されているが、冬なら青か白のコート、夏はベージュの半袖スーツ姿。ほとんどが40代後半以降の映像とみられ、一時期に撮影されたことをうかがわせる。

 映像を公開した「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク」(RENK)代表の李英和(リ・ヨンファ)関西大教授は「出自と関係しているのでは」とみる。高氏は在日出身の元踊り子という出自もあり金日成主席が正式な妻と認めなかった。公の場への登場は1994年の金主席死去後。98年以降、一部軍部が「平壌のお母さま」と祭り上げる動きを見せたことがある。映像はこの時期に撮られたとみられるが、この動きは2004年の高氏死去で頓挫した。

 不可解な点は、本来、金第1書記を正当化するのが目的の映像なのに、一緒の映像があまりに少ないことだ。幼少のころの3枚の写真が一瞬映されるにすぎない。李教授は「1998年以降の偶像化の際には、後継者候補は次男の正哲(ジョンチョル)氏であり、三男の正恩氏は候補とみなされていなかったためだろう」と推察する。

 字幕で作成は主体100年(2011年)と表示され、金総書記死去以前に編集されたとみられる。北朝鮮では在日出身の高氏の出自は最高機密で、映像でも一切触れていない。ただ、朝鮮労働党や朝鮮人民軍幹部向けの上映会では「リ・ウンシル」という偽名で説明されたという。漢字名は「李恩実」とみられ、正恩氏は父から「正」の字、母から「恩」の字を受け継いだと解釈されるようだ。

 党機関紙、労働新聞が26日の高氏の誕生日を前に高氏を連想させる「母たちの思い」と題した論説を掲載、国民向けの偶像化の予兆とみられる。

                   ◇

 ■正恩氏、内縁の妻は歌手

 金正恩第1書記の内縁の妻が女性歌手だという情報が浮上している。RENKが北朝鮮関係者から得た情報によると、相手は「旺載山(ワンジェサン)軽音楽団」に所属するヒョン・ソンウォルという名前の女性とされる。

 年齢や出身などは不明。母の故高英姫氏も「万寿台(マンスデ)芸術団」の踊り子出身で、事実であれば、金正日総書記と父子そろって“芸能人”を見初めたことになる。