ドワーフそふと

自作のソフトウェアについて
いろいろ書込みたいと考えていますが
はたして、うまくいくのやら...

ELPA ER-H100 - DSPなのにアナログっぽいAMの音

2021-06-27 11:11:47 | ラジオ
RAD-H310Nに続いて中華ラジオ第二弾。「AMの音が良い」と評判の ELPA ER-H100 を購入してみた。

いつも行っているスーパーや家電量販店には置いておらず、どこで売っているか、なかなか見つけられなかった。たまたまホームセンターに出向いたところ、現物を見かけゲット。3,000円しない金額で値段も手頃だった。

早速、単一電池3本を別途購入しセットアップ。電池を入れる窪みが上下二段に分かれており、上に1本、下に2本となっているのだが、上1本の枠が不自然に長く、電池の前後に隙間が出来てしまう。別段、動作に不備は無いものの、この様な設計を国産メーカーでは、あまり見ない為、少々気になった。電池のモチはアナログと変わらぬ印象。十分実用的だと感じた。

なるほど評判通り、AMの音はとても自然に聞こえる。DSPラジオで気になる不快なコモリは無く、感度も実用レベルだ。翻ってFMはどうかと言うと、いたって普通。解像度感やダイナッミック感は、あまり感じられない。AMっぽい音がする。イヤホンで聞いても同様だ。感度は実用レベル。

電源ケーブルでも、AMの音質や感度に問題は無かった。FMはプチプチノイズが入るし、感度も弱まる。

ネガな部分として:
自分が購入した個体特有の不具合かも知れないが、電源を入れた直後、若干ではあるが音声にノイズが混じる。AMFMのバンド切換スイッチを弄ると収まるのだが、少々接触が良くないようだ。あと、同調ランプが無い上、らくらく選局もしない。また、電源スイッチと音声ボリュームを兼ねている為、電源を入れる度に音量を調整しなければならない。

民放AM放送の大半が2028年秋までにFMに移るという。そんな中、AMに特化したラジオを、今、買うのはどうかとは思うが、値段も安いことだしNHK第一専用機として購入するのも悪くないと思う。

ELPA ER-H100
https://www.elpa.co.jp/product/av08/elpa1250.html

AudioComm RAD-H310N - 小さくてもFM良好!

2019-05-24 20:02:03 | ラジオ
ホームセンターとかに、ぶら下がってる小型で安いラジオ、ありますよねー。正面から見ると横長で、左半分がスピーカー、右半分がAM・FMに短波を含む正方形の指標。後ろに写真立てみたいなフタが付いてるヤツです。俗に言う中華ラジオですが、最近ネットで評判が良い RAD-H310N という機種が気になってました。以前のモデルは、アナログ選局だった。安いけど品質に問題が有りそうなので、正直あまり興味無かった。しかし、今回この RAD-H310N は、デジタル選局に変更され、なおかつ電池のモチは、アナログの頃と、あまり変わっていないでわないか。ポケットサイズのラジオは、既に SONY ICF-P36 を所有していて、電池のモチは申し分ないのだがFM感度が実用的でないのが不満だった。

早速、家電量販店にて2,100円で購入し、エネループ2本入れて電源投入。AMFM共に感度良好、実用レベルだ。短波はラジオ日経しか確認していないが、あまり電波の入りがよろしくない印象。ネットの評判通り、ポケットサイズのラジオにしてはFMの感度が良い。それどころか、SONY ICF-506 や ICF-801 よりも「やや上ではないか」と感じるほどだ。
音質は、スマホのスピーカーから出てくる音に似た感じで、あまり大きな音を出すのに向いていない様だ。なのでダイナミック感ゼロ。しかし、クッキリとした明瞭度があり、AMに比べてFMの音声は、ハッキリと解像度の違いを実感できる。

同じデジタル選局の SONY ICF-506 や Panasonic RX-M45 に見られるような、いわゆる「こもり音質問題」については、このラジオにおいて全く発生しなかった。「スイッチを入れ直した時、同調が外れる問題」も今の所、起きていない。「イヤホンの音が小さい」というネットの書込みを見かけたが「付属のイヤホンは使わない派」なので JVC MR-L35 を使用したところ、問題なかった。
仕様によると、電池のモチはアルカリ単3電池2本でAM98時間と、ICF-P36 と、ほぼ変わらない。実際どれだけもつかは未確認だ。

ネガな部分もあります。電源スイッチがとても小さく「電子工作キット」レベルですね。バンド切換スライダーも切換幅が狭く使いにくい。その上、ピンホールのようなインジケータで視認性悪し。文字表記の大きさが小さくて、年寄にはハズ●ルーペが必要だ。ガンメタ塗装のボディは見た目は良いが、裸でカバンに入れていると、角の部分が剥げて黒いプラスチックが露出しそうで心配だ。ストラップが本体直付け。汚れたら取り替えられないよ。性能においては、良い意味で裏切られたが、はたして耐久性はどうだろうか?この手の中華ラジオの分解映像を見ると、とても修理のことを考えているとは言い難い構造になっていたり、組立て精度も悪そうだ。「安いんだから故障したら買い換えろ!」という文化なのだろうか…。

使用したエネループに不良品が混じっていたのか、しばらく使っていたらサンプリングレートが下がったような音がし始めた。電池切れ直前まで電圧を維持できるアルカリ電池やマ・ト・モなエネループなら問題ないが、マンガン電池には向かないかも知れない。ちなみに SONY ICF-P36 に、この不良エネループを使用した所、問題なく動作した。この点だけはアナログ有利だ。しかし、これ以外の全ての点において「RAD-H310N は ICF-P36 より優れているか同等である」と言わざる負えない。

AudioComm RAD-H310N
http://www.ohm-direct.com/shopdetail/000000024237/

Panasonic RX-M45 - 絶滅危惧種なモノラル・ラジカセ

2018-03-26 20:00:48 | ラジオ
ソニーのラジオばかり購入してきたが、パナソニックのラジオも気になってきた。icf-506に相当するRF-2450というラジオがあるが「ロッドアンテナが水平方向に回らない」事と、「バンド切換の表示がズレる」という部分が気になって買うのを躊躇していた。RF-U150Aという高感度ラジオも候補だったが、「選局ダイヤルの糸がよく切れる」というネットの書き込みが気になりこれも「どうかな?」と思っていた。パナソニックに的を得たラジオが無いと困っていたら、なんとラジカセにモノラルで安価なモデルが有るではないか。

カセットが余計だったが、ロッド・アンテナが、ちゃんと水平方向に回るし、丁度デジタル選局に刷新されたRX-M45が店頭に並んでいたので思わず購入してしまった。単一電池が4本も入るので、電池駆動の実用性も期待できる。

まずは、見た目の感想からいくと、むかしパナソニックのブラウン管テレビに、画王というブランドがあったが、その外観と似た感じで、黒っぽい艶消しプラスチック剥き出しの、古いデザインだ。ボタンなど操作系の配置や形状はシニア向けで、とても扱いやすい。特にロッド・アンテナの先端が太く破損しにくくなっているのも好印象だ。

早速、単一マンガン電池4本を入れラジオを聴いてみる。音質はデジタル選局特有の硬い感じだが、奥行のあるスピーカーや筐体のおかげなのか、icf-506に比べると低い音で、なおかつ良く響く感じだ。個人的には、こちらの方が好みだ。

AMは電波状況の悪い場所では、やはり音がややコモる。感度は実用レベルに達していると思う。FMは解像度感が薄くモノラルだった頃のブラウン管テレビの音に似ている。テレビよりもダイナミック感があり、ついついボリュームを上げたくなるが、高音があまり出ておらず、上げすぎると、このあたりが気になってくる。感度はicf-506の方が若干良い。しかし、本機でも十分実用に足るものである。明瞭度はAMFM共に良好である。

icf-801なんかと比べると、やはり選局しやすい。しかし、指針の表示が狭く見にくい。同期ランプもないが、選局ダイヤルに適度な重みがあり、指針の動きもゆっくりなので、手さぐりと耳で合わせられる。ダイヤル操作によるデジタル選局のクセはicf-506と同様なので、icf-506のインプレを参考にしてほしい。

電池のモチは、最初に入れた電池が、まだ残っているため確認出来ていない。デジタル選局なので気になるところだが、少なくとも1ヶ月もたないicf-506より良いと予想される。ランニングコストを考えるなら、ラジオのみ使用のアルカリ電池で半年もてばうれしいのだが…。

カセットの音質だが、もはやテープ音源が手元に残っていないため、本機でエアチェックしたものを再生してみた。もともとのラジオ音質が中音重視の無難な味付けのせいか、放送時の音と比べても然したる劣化を感じなかった。ただし、電池で再生した場合、微妙に音揺れを感じた。これは、録音時でも発生しているようで、電池で録音したテープを別のラジカセで再生すると、やはり音揺れが出た。電源ケーブルでの使用では問題ないようだ。電池をマンガンからアルカリに変更してどうか試したいが、今使っている電池が中々減らないため、確認出来ないでいる。

スタイリッシュな要素が皆無だが、6千円以内で、これだけ堅実な造りならば、現時点での評価としては、まずまず購入して良かったと思っている。FMが好きな人にはやや物足りないかもしれないが、AM・FM・カセットのどの音源においても、音の出方に安定感があり安心して聴いていられる。icf-506でも十分な性能をもっているが、本機と比べると音質は電子楽器のようで、やや味気ない。電池駆動でのカセット使用に少々疑問があるものの、大きさもラジカセとしては小ぶりで邪魔にならず、色々な所に置いて楽しめる。ステレオ・ラジカセの反響したような音質が苦手な自分にとって、モノラル・ラジカセの選択肢は、国内メーカーでは、もはや本機のみであり、或る意味希少な存在だ。

Panasonic RX-M45
http://panasonic.jp/radio_casse/p-db/RX-M45.html

SONY ICF-506 - 音がこもってるって本当? - その2

2017-11-26 19:56:24 | ラジオ
どうもICF-506の音質が釈然としない。今おいてある部屋はAMの入りが良くないので、ICF-801を使っている部屋と交換してみた。このコモり具合がどうしても気になるのだ。あちこち置いてみても余り代わり映えがしない。しかたがないのでFMの感度が良い場所を探してみた。一ヶ所見つかったので、AMに切り替える。本体の角度を調節してみると「ビンゴ!」となった。

ボリュームを上げてみた。音のディティールがアコーディオンを広げるようにはっきりする。前回の書き込みでは、「設置場所に自由度がある」と述べたが、いかにノイズに強いとはいえ、やはり、このラジオも性能を十分に発揮させるには、電波の受信状況の良い場所を見つけなければならないようだ。

あらためて音質を評価してみる。ノイズが少ないためAMFM共に明瞭度は、しっかり出ている。今回はFMがAMより「解像度が高い」ことがハッキリわかる。全くコモっていない訳ではないが、「気にならない程度」に改善した。受信状況によってコモり具合が大きく変わるようだ。ICF-801が弦楽器のように「響く」ような音質であるのに対し、ICF-506は木管楽器のような聴こえ方だ。当たりの柔らかい音だが、解像度は十分に出ている。少なくとも「地味な音」ではなくなった。受信状況が悪いと「モコモコ・サウンド」と言われたり、圧縮音源のような「デジデジした音」になってしまう。都心部のようなAMの受信状況が悪い地域では、このラジオの評価は、さぞかし低いと予想される。

性能を把握出来た今では、このラジオの音が少し好きになった。ICF-506を設置した部屋は夜中に使っているのだが、AM放送を混信ノイズの少ないクリアなサウンドで楽しんでいる。

SONY ICF-P36 - ラジオ放送が聴ける羊羹

2017-11-17 20:01:47 | ラジオ
ICF-506は、電池のモチが悪い。なので、非常時に備えるためポケットサイズのラジオを必要としていた。
そこで、アルカリ単三電池2本で100時間以上もつ、ICF-P36を購入することにした。
似たようなモデルでICF-P26というのがあるが、こちらは縦型で、おそらく何かに吊るして使用するタイプで、机などに置いて使うには不向きだ。FMアンテナが垂直方向にしか回らないというのも気になったので、横型のICF-P36に決めた。

デザインは、半分に切った羊羹のような形をしていてソニーらしい拘りを感じる。選局ダイヤルはシビアで合わせにくい。横型だから、もしかしてICF-P26よりバーアンテナが長いのではと期待したが、おそらくICF-306も含めて中身はほぼ同じと思われる。

AMの感度は実用レベルに達してると思う。FMは、ロッドアンテナの長さが短いせいか、市内にあるローカルFM局しか同調ランプが点灯しない。イヤホンをアンテナ代わりに使う携帯ラジオと変わらない。ノイズの拾い具合はICF-801と変わらない。

音質は、スピーカーが小さいためなのか「底を空けた紙コップを口元につけて喋っているような感じ」で、決して良い音とは言い難い。しかし、明瞭度は十分だ。AMならばこれでも良いが、FMで使用するには解像度が、やや不足気味だ。
ただ、小さいながらも6畳程度の部屋なら、ボリュームさえ上げれば部屋全体に響かせる事ができる。

イヤホンを使うと、音はモノラルだが実用レベルになる。特にAMは理想的な音質に近い。ステレオイヤホンを使っても両耳で聞くことができる。

普段使いを考えると音質が少々物足りない。しかし、就寝時、枕元に置いて小さな音で聴くには問題ないと思う。非常用として考えれば、これで十分だ。FMは、アンテナを補強しイヤホンを使えば実用に耐えうるかも知れないが、正直オマケと考えたほうがいい。

- 追記 -

前回の記事にて、ICF-506本体上方向からのコモり音について書いたが、正確には次のような現象と勘違いしている事が分かった。電源投入直後やチャンネル変更時に、語尾が聞き取れないほど激しく音がコモっているが、しばらく聞いてると明瞭度が上がってくる。良好な音質になるまでラグのようなものがあるようだ。