ドワーフそふと

自作のソフトウェアについて
いろいろ書込みたいと考えていますが
はたして、うまくいくのやら...

アンチャーテッド コレクション - 映画のようなゲーム

2015-11-14 17:20:35 | テレビゲーム
PS4に移植される事を期待していたゲームに「アンチャーテッド」があったが、今回なんと過去3部作まとめての発売だというので、さっそく購入した。

グラフィックは、丁寧なモデリングではあるけれど、テクスチャーが地味な印象だ。PS3は、GPUの使用出来るメモリが256MBと少ないため、テクスチャー容量の節約に努めているのかも知れない。
画面には、所持している武器と弾薬の数だけで、それ以外の情報は必要な時のみ表示される。なるべく映像に集中させる狙いがあるようだ。これらの事によって全体的にサッパリした絵作りになっている。
顔の表情が良く動く。ディズニー・アニメほどオーバーではないけれど、人形っぽさは薄い。

ゲームシステムは、「メタル・ギア・ソリッド」や「アサシン・クリード」をベースに「ゼルダの伝説」と「バイオ・ハザード」を混ぜたような出来で、別段目新しいものはない。「バットマン・アーカム・シリーズ」もそうだが、アクション映画をゲームにするために、必要で使い慣れた要素を取り入れたという感じだ。
普段は「謎解き・アクション」で、敵に遭遇すると「シューティング」になる。このシューティングのカバー・アクションが少々やりずらい。
エイムなしでも射撃できるが、弾が散らばる。しかし、近くの敵には結構あたるので、動きの速い相手には有効だ。(地面にあたった弾も跳弾してあたる)
敵の種類はラスアス同様少ない。通常の敵、装甲の厚い敵、スナイパー、クリーチャー、機銃ぐらいだ。
所持できる武器は拳銃とライフルの二つで少ないが、「ヘイロー」もそうだったので別に違和感はなかった。対重装甲用にストッピング・パワーのある武器をどちらか一つに拾っておくとよい。
「アスレチック・アクション」部分は、掴まれるルートが一つしかなくアサシン・クリードのような自由度はない。むしろ、ルートを見つける事そのものが謎解きの一部となっているようだ。なので、掴める場所や足場が、ワザと分かりにくくなっている。
QTEは、気になるほどではないけど存在する。それよりも、強制レール・アクションが多く、製作者が想定した通りの操作をしないとゲームオーバーになる。この辺りはゲームをプレイするというより「主人公役のネイサンを演じる」事を要求される。

ストーリーは「インディ・ジョーンズ」そのもので、誰が見てもそう思ったはずだ。ややファンタジーになりそうな流れになると、ちゃんと種明かしするところが「子供っぽい作品にはしない」という拘りを感じる。お話よりも登場人物たちの「掛け合い」が面白い。プレイ中はずーっと喋り続けるし独り言もいう。特に「サリー」(吹替え:千葉繁)がイイ味出してる。

「お徳用3本セット」で5000円弱だったから、安い買い物だった。そして、PS3を支えたタイトルだった事も理解できた。一作目に比べると、二作目から明らかに謎解きの仕掛けが、複雑で派手になったりしている。一作目のヒットが、開発費用に余裕をもたらしたのだろう。しかし、ゲームの方向性が、ルールを楽しむ事より「主人公の状況を疑似体験する」事に偏ってきている感じがした。この事がゲームとしての面白さに繋がっていくかどうかは、今後に期待するとしよう。