ドワーフそふと

自作のソフトウェアについて
いろいろ書込みたいと考えていますが
はたして、うまくいくのやら...

地球防衛軍4

2015-01-14 20:27:02 | テレビゲーム
「地球防衛軍4」は、サンドロッドが制作したTPSタイプのゲームタイトルだ。もともとsimple2000という廉価ソフト・シリーズの一作品として始まった「地球防衛軍」は、定価2000円という低価格を実現するため「制作費用を出来るだけ抑えて面白いゲームの提供を可能とする」というコンセプトでスタートしたタイトルだった。しかし、人気を博している内に、造形のチープさが何時しか本ゲームの個性や持ち味として認知され、値段も堂々フル・プライスとなった稀有なブランドだ。

「地球防衛軍3」から若干ではあるが、幾つかの点において改良されている。

「地球防衛軍2」の「ペイルウイング」が「ウイングダイバー」という名前で再登場した。「レンジャー」は、使用出来る武器に魅力があるものの、如何せん徒歩でのアイテム回収が面倒くさい。ウイングダイバーの三次元的な機動性は非常に優れているので、敵の数を最後の一体まで減らしておいて、攻撃を回避しつつアイテムをゆっくり回収することが出来るのだ。
「ゼノサーガ」の「コスモス」をパチ物臭く崩してツインテールを付けた様なデザインは、中々良い。

あまり凄さを感じるような改良ではないが、ドロップアイテムが書割のような平面から立体に変更された。以前は落下の計算しかしていなかったが、「ハボック」という物理計算ミドルウェアを使って、バウンドしたり転がったりする。
ドロップアイテムを徒歩で回収のが結構手間で、掃除機のように「ボタンを押したらアイテムを吸引する機能」が付けばと思ったりするのだけれど、同時に、この作業感こそ「地球防衛軍をプレイしている」と実感する部分でもある。

武器の手動リロードが可能となった。これについては、別段、駆け引きの要素が増えたと感じなかった。破壊力の高い武器以外のリロードはオートの時代から、そこそこ早く、気になる程の隙は出来ない。

プレイヤー以外の隊員が戦力として使える様になった。以前まではHPの消耗が激しく、或る意味「柔らかい」人達で、勝手に戦端を開き、数分後には全員玉砕という無線会話だけの「賑やかし要員」だった。

「フェンサー」というタンク的な兵科が追加された。防御が高いため火力の大きい敵に対しての突入に耐えるが、移動は亀でアイテム回収に向かない。エイムもモッサリで扱いにくい。「シールドベアラー」のバリアー内に「ヘクトル」が居る時のみ使用したが、武器が充実してくればレンジャーでも十分対応出来てしまうため、使い所が難しい。

「エアレイダー」という航空支援の要請が出来る兵科が追加された。直接攻撃の兵装ではないため、ソロプレイしかしていない自分は、未だ未使用のままだ。

「レタリウス」という従来のクモとは異なる敵が追加されたのだが、こいつの糸が例によってマップを無視してプレイヤーに絡みつく。そして、レタリウス本体に引き寄せられる。その間ジワジワと体力を削られていく。結構遠くからプレイヤーに気付くらしく、ビル越しに引っ掛けられると本体を視認出来ないまま長時間体力を失い続けるため「うっとうしい」と感じるだろう。ウイングダイバーは、他の兵科より引き寄せられる事のダメージが大きい為、気付かれる前に予めスナイプ処理をしておいた方が良いだろう。

「ディロイ」という歩行メカの敵が追加された。歩行速度は遅いものの歩幅が異様に長いため、気付かれるとマくのが大変だ。正確で強力な範囲攻撃と間断無い粒子砲で、一度射程に捕えられると一方的に攻撃されてしまう。
無線で「足の砲台を狙え」と言われるので、その通りにすると槍のような足先に突かれて何度もゲームオーバーになった。結局、本体をロケットランチャーのような破壊力が大きく射程の長い武器で集中攻撃して倒した方が効率が良いようだ。

「ドラゴン」というモモンガに似たトカゲの様な敵が追加された。倒すとゴム人形のようにグニャグニャになる。どちらかというと雑魚だが、数だけは多く出現するので、囲まれないようにしなければならない。火を吐きながら降下してくるが、ウイングダイバーでは、この火が、かなりのダメージとなるので注意が必要だ。
どうしても、このドラゴンのデザインだけが本ゲームの世界観から浮き上がってるように見えてしまう。個人的には、もっと円谷プロの怪獣図鑑的な物の方が良かったと思う。

未だPS2で出た「地球防衛軍2」を超えてない感じがするのだが、相変わらず無線の会話がノリノリで最高だし、マザー・シップに付いてる六角形の砲台が取り付けてある枠と微妙にズレているし、やはり地球防衛軍は面白い。段々マンネリになってきてはいるが、某無双系のような事にならないことを祈って最後にエールを贈る。EDF!EDF!

THE LAST OF US REMASTERED

2015-01-12 17:18:55 | テレビゲーム
ようやくPS4を購入したので、XBOX360ではプレイ出来なかった「THE LAST OF US」(ラスアス)を遊んでみた。ラスアスは、同じく気になっていたけれどプレイ出来なかった「アンチャーデット」を製作した「ノーティードッグ」という会社のゲームソフトだ。

ストーリーは、いわゆる「父と娘のサバイバル」といった感じのもので、映画で言う所の「レオン」、劇画の「子連れ狼」、同じくゲームでは「バイオショック」とかに似ている。だが娘役(実子ではない)の「エリー」は「バイオハザード4」の「アシュリー」の様な「恋に恋する女子大生」ではなく、荒廃した世界で逞しく育った14歳の女の子だ。バイオハザード4がサバイバルを描いた少年誌コミックだとすると、ラスアスの物語は、青年誌や映画のようにやや「重み」を感じる。

「舞台はアメリカ、冬虫夏草の様な細菌がパンデミックを引き起こし、広範囲に及ぶ地域が軍によって封鎖される。人間の脳にキノコが生えてゾンビ化し、人々を襲い始める…」という設定は、よくあるパターンではあるが、現実の西アフリカの状況を考えると、非常事態宣言によって軍が街を封鎖するという生々しさを感じた。

父役(実父ではない)の「ジョエル」を伝って「こいつ信用出来るのか?」と登場人物を疑ってみたり、エリーが危ない目に遭った時「なんとか助けなければ!!」と、ついつい「娘をもつ父親気分」に共感してしまう。

この物語に「善人」は出てこない。はっきりしているのは、「例え良い人そうに見えても、相手がキバを剥いてきたら、殺さなければならない」という事だ。エリーがジョエルを父親の様に慕う会話だけが、このゲームの救いとなっている。

全体的に重い雰囲気が続くためか、初プレイは一気にエンディングに向かってゲームに没頭することが出来なかった。休み休みプレイした事で、クリアするのに三日かかってしまった。

本ソフトのゲーム・デザインは、スニーク・アクションが可能なバイオハザードといった所で、すぐに操作方法を理解する事が出来た。しかし、武器の切り替え方法については少々戸惑った。
ゲーム開始時では、瞬時に切り替え可能な武器は、方向キーを押した時に表示される武器だけだ。表示されていない武器を使用するには、方向キーを押したままXボタンを押さなければならず、かつ「背負っているディーバックから武器を取り出す」というモーションまで入る。つまり、表示以外の武器に変更する事で少々隙が出来る様になっているのだ。
後にマップに配置されたガラクタを回収することによって、ホルスターを拳銃用と両手持ち武器用とで、それぞれ一つずつ拡張できるのだが、手に入る武器の数は、それ以上あるので、戦いに挑む前に、なるべく敵の特性に対応した武器を、予めホルスターに選択しておく必要がある。

武器のリロード時間も例によって隙が出来る。「感染者」はプレイヤーに気づくと一斉に接近戦を挑んでくるので、リロードすると危うい状況に陥りやすい。別のホルスターの武器か鈍器を持っていれば、それを使用した方が良い。リロードは敵に気付かれていない時に済ませておく必要が有る。なお、リロード時間は武器の改造によって短縮出来る。

登場する敵は、「フォールアウト」に出て来る「レイダー」のように略奪が生業の「ハンター」と呼ばれる人間達。あとキノコでゾンビ化した感染者だ。

ハンターを始めとする人間タイプは、マップの後ろに回り込む事が度々あり、中々小賢しい動きをする。飛び道具を持っており「ギアーズ・オブ・ウォー」の様にカバーもする。9ミリ弾ではヘッドショットしない限り、倒すのに数発を要する。気付かれずに背後に回り込めばスリーパー・ホールドで倒せる。

感染者は、視覚が弱く聴覚が鋭い。ほとんどはプレーヤーに向かって、直線的に接近戦を挑んでくる。強化されていない鈍器では止めを刺せない者がいて、組み付かれると即ゲームオーバーの敵がいる。実弾より火に弱く、武器を持たない。囲まれる前に数を減らすためには、音を立てない弓が有効だ。
ソンビのバリエーションは3種類しか無く、デザインも地味だ。最後ラスボス的な派手な感染者を期待したが、そうしたバイオハザード的な演出を敢えて避けた様だ。

QTEは若干存在するが、昨今のゲームにしては、しつこい物は無くワンボタンの連打がほとんどだ。
コントローラーの話だが、セーブするのに「OPTONS」ボタン、クラフティングするのに「タッチパネル」ボタンを頻繁に使用するのだが、どちらも、あまり押しやすいとは言えないと感じた。
懐中電灯が切れるとコントローラーを振る事で回復するのが「アラン・ウェイク」ぽいなと思ったが、「R1」ボタンで索敵出来るため、さして焦りを感じなかった。

大抵の場合、コンパニオンがついて来てプレイヤーが危機に陥ると助けてくれたりする。中でもエリーはプレイヤーの戦い方を見習って、行動が変化するようだ。エリーは、バイオショック・インフィニットの「エリザベス」とは違い、気前よく弾薬をくれたりしないが、落ちているレンガをぶつけて敵を怯ませたり、小型ナイフでサポートしてくれる。エリーを操作出来る場面では、ジョエル顔負けの戦闘力を発揮する。もし、フル装備の状態で、この子が敵側として見通しの悪いマップに登場していたら、かなりの強敵となったに違いない。大人の背中によじ登り、ナイフで首を刺す姿は恐怖を感じる。普段は「泳ぎはダメでもパレットに乗るのは得意」な、お茶目な女の子なのだが…。