ドワーフそふと

自作のソフトウェアについて
いろいろ書込みたいと考えていますが
はたして、うまくいくのやら...

AudioComm RAD-H310N - 小さくてもFM良好!

2019-05-24 20:02:03 | ラジオ
ホームセンターとかに、ぶら下がってる小型で安いラジオ、ありますよねー。正面から見ると横長で、左半分がスピーカー、右半分がAM・FMに短波を含む正方形の指標。後ろに写真立てみたいなフタが付いてるヤツです。俗に言う中華ラジオですが、最近ネットで評判が良い RAD-H310N という機種が気になってました。以前のモデルは、アナログ選局だった。安いけど品質に問題が有りそうなので、正直あまり興味無かった。しかし、今回この RAD-H310N は、デジタル選局に変更され、なおかつ電池のモチは、アナログの頃と、あまり変わっていないでわないか。ポケットサイズのラジオは、既に SONY ICF-P36 を所有していて、電池のモチは申し分ないのだがFM感度が実用的でないのが不満だった。

早速、家電量販店にて2,100円で購入し、エネループ2本入れて電源投入。AMFM共に感度良好、実用レベルだ。短波はラジオ日経しか確認していないが、あまり電波の入りがよろしくない印象。ネットの評判通り、ポケットサイズのラジオにしてはFMの感度が良い。それどころか、SONY ICF-506 や ICF-801 よりも「やや上ではないか」と感じるほどだ。
音質は、スマホのスピーカーから出てくる音に似た感じで、あまり大きな音を出すのに向いていない様だ。なのでダイナミック感ゼロ。しかし、クッキリとした明瞭度があり、AMに比べてFMの音声は、ハッキリと解像度の違いを実感できる。

同じデジタル選局の SONY ICF-506 や Panasonic RX-M45 に見られるような、いわゆる「こもり音質問題」については、このラジオにおいて全く発生しなかった。「スイッチを入れ直した時、同調が外れる問題」も今の所、起きていない。「イヤホンの音が小さい」というネットの書込みを見かけたが「付属のイヤホンは使わない派」なので JVC MR-L35 を使用したところ、問題なかった。
仕様によると、電池のモチはアルカリ単3電池2本でAM98時間と、ICF-P36 と、ほぼ変わらない。実際どれだけもつかは未確認だ。

ネガな部分もあります。電源スイッチがとても小さく「電子工作キット」レベルですね。バンド切換スライダーも切換幅が狭く使いにくい。その上、ピンホールのようなインジケータで視認性悪し。文字表記の大きさが小さくて、年寄にはハズ●ルーペが必要だ。ガンメタ塗装のボディは見た目は良いが、裸でカバンに入れていると、角の部分が剥げて黒いプラスチックが露出しそうで心配だ。ストラップが本体直付け。汚れたら取り替えられないよ。性能においては、良い意味で裏切られたが、はたして耐久性はどうだろうか?この手の中華ラジオの分解映像を見ると、とても修理のことを考えているとは言い難い構造になっていたり、組立て精度も悪そうだ。「安いんだから故障したら買い換えろ!」という文化なのだろうか…。

使用したエネループに不良品が混じっていたのか、しばらく使っていたらサンプリングレートが下がったような音がし始めた。電池切れ直前まで電圧を維持できるアルカリ電池やマ・ト・モなエネループなら問題ないが、マンガン電池には向かないかも知れない。ちなみに SONY ICF-P36 に、この不良エネループを使用した所、問題なく動作した。この点だけはアナログ有利だ。しかし、これ以外の全ての点において「RAD-H310N は ICF-P36 より優れているか同等である」と言わざる負えない。

AudioComm RAD-H310N
http://www.ohm-direct.com/shopdetail/000000024237/