徒然日誌(旧:1日1コラ)

1日1枚画像を作成して投稿するつもりのブログ、改め、一日一つの雑学を報告するつもりのブログ。

幕間 運命の席は夢の中を転がる−ケース8.

2019-12-09 18:33:25 | 小説








 本文詳細↓



 「人間のお客様。申し訳ございませんが、次の相席まで少しお時間をいただいてしまいます。このまま次の相席を希望されますか?
 ……ありがとうございます。引き続き、飲食はご自由にしていただけます。では、少々お待ちください」

 (その後、時計の長針が一周半しても音沙汰がない)

 「お帰りということでよろしいでしょうか、お客様。
 ……かしこまりました。最後まで相席していただくことができず、申し訳ございませんでした」
 (無貌の店員が無機質な声で一礼する)
 「本日のご相席はいかがでしたでしょうか。
 ……お楽しみ頂けたのであれば、幸いでございます」
 (無明の黒の中に続く白い螺旋階段を下りる)
 「またのご来店をお待ちしております」











 ―――――「おはようございます。どうかよい夢を」




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