廃墟と切なさ

駅までの通り道。

3階建ての、古い廃ビルが有りました。

窓から中を観ると、壁は崩れ、天井も至る所で朽ちている。

置き去りにされたダンボールなどは、腐っている。

深夜にその前を通ると、ちょっとやな感じだったんですよね。

この町に引っ越して来てから、もはやその状態だったから、間違いなく13年以上は、そのままだったはず。


その廃墟が、つい最近解体されました。

何となく、ほっとした気分。

通りが何となく明るく見えてきますよね。


ですが、一つ心配なことが・・・。

その廃墟の玄関先の天井に、毎年ツバメが来てたんですよね。

巣が有って、ひなの声が元気よく聞こえてたんです。


来年、戻って来たツバメは、どうするんだろう・・・・。

新しい場所を見つけることができるのかな？

無事にヒナを育てることができるのかな？

そんなことを考えると、ちょっと切なくなります。