《集団的自衛権で徴兵制はない。だが失業、学生ローン支払い不能層から動員するシステムに》
2015-07-05 07:021
「集団的自衛権で徴兵制ができるか」が論議されている。
私は、それはないと思っている。
米国社会では徴兵制があったベトナム戦争の時は戦争反対が全米で広がった。有名大学をでていようといまいと、全ての人間が戦争に駆り立てられる。当然、大学生が戦争反対の中心勢力になる。その力は強い。また子に配慮する親も反対する。結果として戦争継続がむつかしくなる。
今米国でどうなっているかを見よう。
経済停滞で、若者層の恒常的に高い失業が続く。社会的廃車となって、生活が困難になる。戦場へ行っても死ぬわけではないと言って、戦地にいく。
では将校レベルはどうか。
米国では、大学での学費が有名大学では年間500万円になる。これに生活費が加わる。多くの学生が銀行ローンを組む。就職して返せると思う。しかし、大学を卒業すると、職がない。ローン返済のために軍に入る。
こうして必要人員を確保し、同時に反対運動が強固にならないシステムを作った。
選択的任意徴兵制のようなものだ。
高額所得層は戦争需要で潤い、同時に自分の子供が戦争に行くという危険がない。
格差社会の深刻化が戦争継続を支える。
昔は、兵士の死亡は戦場が主である。
しかし、最近は道路脇におく爆弾を車両通過時に爆発させるなど後方支援部門が多くなってきている。毎日が死と直面する。ここからのストレスは極めて大きい。心的外傷後ストレス障害Posttraumatic stress disorder、PTSD)(生死にかかわるような出来事を体験したり、死傷の現場を目撃するなどの体験によって、強い恐怖を感じ、それが記憶に残ってここの傷(トラウマ)になり、その時の体験が何度も思い出され、あたかもその時に戻ったような恐怖を感じ続ける病気)が米軍に後半に広がっているが、自衛隊にも確実に訪れる。
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私見
「徴兵制」ではなく、若者たちをさまざまなロートの経済的貧困に追い込むことが「巧妙な実質的徴兵制」という指摘。心して覚えておきたい。
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