ワスカラン国立公園(スペイン語: Parque Nacional Huascarán, ウアスカラン国立公園)は、ペルー中央部アンカシュ県のアンデス山脈ブランカ山系(Cordillera Blanca)に設定されている国立公園である。首都リマから北におよそ400キロメートル上の標高3,000~6,000メートルに位置し、世界で最も高い国立公園でもある。広さは四国のほぼ半分に相当する大きさで、世界自然遺産に登録されていると同時に、生物圏保護区にもなっている。低緯度地域にある冠雪の山としては世界最高峰のワスカラン山南峰(標高 6,768 m)があり、これが公園の名前にもなっている。この公園は独特の植物プヤ・ライモンディの生育地であり、ビクーニャ、ジャガー、クーガー、リャマ、グアナコ、アメリカヌマジカ(Blastocerus dichotomus)、ペルーマダラオハチドリ(Phlogophilus harterti, ハチドリ亜科)などが生息しているほか、ネッタイハジロ(Netta erythrophthalma)などのアヒルの仲間も多く生息している。
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