想い・思い・おもい ver.2

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第561回 アローチャートでケアマネジメントin川崎

2010-08-30 00:15:29 | 研修
今日は、アローチャートでケアマネジメントin川崎 の研修を行わせていただきました。
この研修については、早速、
ビートルズを愛するケアマネgitanisutのブログ でも、取り上げてくださっています。

研修開始は13:30から。約20名の方に参加いただきました。
職種は、ケアマネジャーが多いですが、居宅も、施設、そして地域包括の方もあり。
ヘルパーさんや企業社会福祉士さん、そして、大学の先生まで、
はば広くご参加いただきました。

私が、今日の研修で、一番心にのこったのは、吉島先生が最初に投げかけてくださったこと。

介護保険制度が始まるまでは、一生懸命に、技術論が議論されていた。
ケアマネジメントにはアセスメントが欠かせない。
それを、一生懸命に議論されていた。
それが、今では、制度論に押されてしまっている。
これから制度論を語るときには、技術論を踏まえて語らねばならない。
そして、その技術論を、現場の人間が語り合わねば、
後進に伝えていけない・・・
ということ。

具体的には、例えば、
「連携が必要!」といったときに、その連携とは具体的にどうすることが連携なのかという、
具体的な方法を示すこと、になります。

今、そして、どうやって利用者さんに安心したケアマネジメントを提供していくことができるのか?
その意見の一つに、医師の診断や提示された治療法に対し、セカンドオピニオンをとる、といった方法がとられています。
それと同じようなことを、ケアマネジャーが行うケアマネジメントについても、取り組もうといった意見が上がっています。

それについても、
ケアマネジャーがどう、技術を用い、どう考えているかを提示しなければ、
本当のセカンドオピニオンを利用者さんが受け、選択することができません。

今、技術論を語っていこうという試みは、
システムを考えて行く上でも、
ケアマネジメントの質を上げていく上でも、
そして、利用者さんの生活の質を上げてく上でも、
とても必要で、重要な事だと思います。
そして、それらを語るだけの、10年の月日を、私たちは経験しているはずです。

そして、そのためには、自らが自分が考え、行動にしていることを、
文章でも、図でも、絵でも、自分の得意な方法で、まず「見えるもの」にしていくこと。
今度は、それを、見える形にして、それを評価し、修正していく段階に入ってきているのだと思います。


ご参加いただいたみなさまへ。
宜しければ、研修のご参考など、是非、コメントを頂きたいと思います。
よろしくお願いします


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10 コメント

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技術論に支えられた制度論 (bonn1979)
2010-08-30 00:39:39
予想通り
中身の濃い研修会というか
研究会でしたね。

吉島先生が冒頭にいわれた点は
主に政策の勉強をしてきた私には
よくわかります。

現場経験にない私には無理と知りつつも
皆さんのブログを読んだりして
背伸びしているのも
その
「技術論から制度・政策を変える時代に来ている」
という大きな流れについていきたいからですね。

*いつもは完全に寝ている時間ですが、起きてしまいました。
返信する
考える方向 (どりーむ)
2010-08-30 01:01:56
bonn1979先生、夜遅くまでおつきあいいただき、そしてコメントをありがとうございます。

今年の8月は、
8月1日の笑福会に始まり
今日の研修会におわる、
つながりと、その大事さを感じる一月間でした。

巷では、ケアマネ不要論などもささやかれていますが、
決してそうではない実力を、私たちは持っています。
ただ、それをどう表していけばよいのかを、
知らないだけなのだと思います。

ではどうするか。
それは、どうすれば、自分たちの思いを
見せていけるか。
そして、見せるために、どう行動していくのか、
ということを考えて行かなくてはならないのだと思います。

走りながら考えるとされた介護保険制度。
それは、まだまだ変わっていく可能性があるということ。
だったら、良い方向に変わるよう、
みんなで考えようよ!というスタンスを
しっかりと持って行きたいと思います。

その一つの方法が、
アセスメントではアローチャートであり、
制作面では提言や意見書であったりするのだと思います。
返信する
見せる、書く、表現する (編集職人のS)
2010-08-30 11:09:14
自らが自分が考え、行動にしていることを、
文章でも、図でも、絵でも、自分の得意な方法で、まず「見えるもの」にしていくこと。
今度は、それを、見える形にして、それを評価し、修正していく段階に入ってきているのだと思います(どりーむさん)。

そのとおりだと思います。編集職人のSです。昨日は、研修会で久しぶりに吉島節を聞き、人を惹きつけてやまない話術に感嘆するばかりでした。

ケアにかかわる皆さんを取材させていただく立場からいつも、この目に見えにくいケアの技術を、方法を、どうやって雑誌に表現できるだろう?といつも思います。

皆さんの語られる言葉を、この業界の外の人が読んでもわかるように見せるにはどうしたらいいだろう?と悩みます。

どりーむさんが、二次会で「とりあえず書いてみることが大事」とおっしゃっていて、その言葉にも共感しました。

私たち物書きの世界の仕事もまったく同じです。雑誌に出ると、みんな文章うまいな~と思われるかもしれませんが、そこにいくまでに、「とりあえず書いてみる」ことから始まって、編集部の仲間や上司から「わからん」「難しい」とダメだし、たたかれたたかれて書き直し、入稿まで時間との戦い…。その作業がみえないだけです。

一発ですごい文章を書く人もいますけどね。

「とりあえず自分の頭をさらけだす」それをはずかしいと思うのは、良く見せたいという気持ちが無意識にあるなぁ(自分をふりかえって)と思います。

「はずかしい」「よくみせたい」吉島先生のおっしゃるアンビバレントな感情?それとも因果関係かしら?
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思えば遠くに・・ (トヨロ)
2010-08-30 18:48:11
「思えば遠くに来たもんだ」 by 武田鉄矢

2日間、ずっ~とこれを呟いていました。

皆さんのおかげで、首都圏まで行けました。
ありがとうございました。
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動機付け (どりーむ)
2010-08-30 22:33:47
編集職人のS様、コメントをありがとうございます。

研修というのは、2つに別れるだろうなと思っています。
根っこを育てる研修と、
枝葉を育てる研修。

どうしても、現場の人間は、
枝葉の研修に興味をそそられます。
しかし、それは、土台がしっかりしてこその
「技術」をアップさせる研修であり、
「価値」や「倫理」を育てる、
根っこの研修があってこそのものであり、
それらは、どちらが先か、後かというものではなく、
相互にいったり、きたりするものだろうと思います。

そういった面において、
相談援助職における「技術」に関する研修、
そして雑誌等の記事は、
絶対に同じ場面に遭遇することはない以上、
「ちょっとやってみようかな」と思えるように、
如何に動機つけるか、ということかと
思っています。

その先の現場力を信じて・・・。

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こんどは飛行機で! (どりーむ)
2010-08-30 22:37:14
トヨロ先生、コメントをありがとうございます。

このたびは、学会のついで(or学会がついで!?)とはいえ、
いつにない酷暑の中をありがとうございました。

新幹線では遠いかもしてませんが、
飛行機だと、早いです。
今度は、是非、飛行機にtryして
近さを感じてください
(沖縄より、早く着くのでは?)
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自分は (gitanist)
2010-08-30 23:34:08
「主観的事実に関する仮説形成」がツボでした。「ズレ」ですね。

あと、「アンビバレント」と言えば、自分が常にその状態かも・・・です。

企画進行、お疲れ様でした。ありがとうございました。

それにしても、「(時計回りに)自己紹介していきましょう、まず自分から」って、ずっと喋り続けた豊録先生って・・・(笑)
返信する
続きを是非! (どりーむ)
2010-08-30 23:51:53
gitanist様、コメントを、そして研修の参加をありがとうございました。

自己紹介。そうですよね~。
最初、少し出入りしたので、
ん?と思っていましたが・・・
あれも、技だったのか、
勢いがあまったのか?
果たして真実はどちらでしょう?

利用者さんが、
家族が、
そして支援者が、
いろいろな思いのズレのなかで、
生活と支援を続けている。
そんなズレがどこにあるのかがわかり、
少なくなればいいな・・・と
思ったりしています。

11月は、来て下さいよ。
サービス事業者ももちろんOKな研修ですから。
この研修の続きで、お願いしようと、
勝手に目論んでいますから
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名前 (琵琶子)
2011-09-12 00:27:45
先生のお名前の意味が知りたいです。
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もしかして (どりーむ)
2011-09-13 07:45:46
琵琶湖様、コメントをありがとうございます。

HNから、そして時期として、
もしかしたら、滋賀県での専門研修に出られたのでしょうか?

もし、そうであれば、
おもしろかった・・・でしょ!
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